その声に瑛士、照れ臭そうに、
「いやいやいや。参ったな~~。佐津香さんに、そんな風に言われると…。」
佐津香、ニッコリと、
「何言ってる~~。これから、第二の人生。」
「あっ。それなんですけど…。優維香さんには、僕らの事。」
「ううん。まだ言ってません。どうせなら、瑛士の方から優維香に言って。」
「えへぇ~~~???…いやいやいや。まだ、優維香さんの、顔も見た事ないのに。」
「じゃ、お見せします。」
そう言って佐津香、瑛士に自分のスマホの…。
瑛士、その画像を見て、
「へぇ~~~。なんとまぁ。」
「現在26歳。」
瑛士、途端に、
「えっ…???うそ。」
「ほんと。」
「あ、いや。」
瑛士、顔を傾げて、
「うん…???…あいつも…、もしかして…。…って、言うか、何年も、会ってないから…。」
「息子さん…???」
佐津香。
瑛士、コクリと。
「えぇ~~~。」
「息子さんの名前って…、確か…。」
「えぇ。隆英って言います。」
「隆英。」
「結婚は、してないんですよねぇ。」
「当然です。ついこの前、日本に帰ってきたばかり…。」
「うんうん。」
ウェイターがテーブルに。
佐津香、瑛士、テーブルに揃えられるメニューにニッコリと。
「あらま~~~~。なんと。」
智子。遊び心満載の和風スタイルで。
苑、
「わ~~お。」
宇龍、ニッコリと、
「あら、いらっしゃい。」
ミリエ、
「え゛~~~ぇえ~~???小埜瀬さんの…、彼女さん…???」
舞夢(まいむ)、
「わぁ~~~。」
この舞夢と言う女性、智子の孫である。つまりは、智子の出戻りの娘、尚子(なおこ)の娘である。
小埜瀬、
「シェアハウスって、見た事ないって言うから、連れて来ちゃいました。はは。」
優維香、恥ずかしがりながらも住人たちにペコリペコリとお辞儀をしながら、
「こんにちは~~。初めまして、柿崎優維香と言います。」
望都、トイレからリビングに。そして、
「えっ…???…うそ。…確か…。あの時の…。悠里と一緒の…。え~~~~っ!!!」
優維香もびっくりして、
「へっ…???…あなた…。確か、ホテルで…。」
友望、
「うんうんうん。時々、先生に会いに来てるの。」
小埜瀬、優維香に、
「麗子さんの娘さん、望都さんです。」
優維香、
「うんうんうん。わお。また会えた~~~。」
望都、小埜瀬に、
「さては、小埜瀬さんの…んふ。」
小埜瀬、照れながらも、
「まっ。そういう事に…、なりますか…。」
智子、
「かかかかか。な~~るほどね~~。」
宇龍、
「やはり…。私の予想通りに。」
優維香、その声に、
「予想通り…???」
小埜瀬を見て…。
小埜瀬、宇龍に、
「いやいやいや。その通りに…、なっちゃいましたね~~。」
そして小埜瀬、キッパリと。
「はい。僕の彼女の柿崎優維香さん。」
その声に優維香、いきなり顔を真っ赤にして…。戸惑いながらも、また頭をコクリと。
「はい。小埜瀬隆英の彼女になりました。柿崎優維香です。」
智子、ニコニコと、
「まぁ~~~。何とも正直~~~。」
そして、
「偉い。女は、そうでなきゃ。」
望都、顔の前で両手で静かな拍手。
「はぁ~~~。悠里もこんな風に、素直で正直ならいいけど~~。」
その声に優維香、
「悠里…???」
小埜瀬も、
「うん…???」
途端に望都、口に手を。
「わっ。」
そして、右目を閉じて、
「言っちゃった~~~。」
優維香、望都に、
「悠里が…???」
そして小埜瀬に顔を。
小埜瀬も、
「おや。悠里さん。」
望都、小声で、
「いえね。悠里。あの子、見た目は結構ストレートなとこ、あるんだけど~~。自分の事は、もぅ~~~。ねんね。」
瞬間、優維香、
「はっ…???」
望都、顔をグシャリとさせながら、
「もぅ~~~。何度同じ事、言わせんのよ~~って、言うくらいに、自分でウジウジと。」
またまた優維香、
「はっ…???…なんの…。どういう…???」
またまた小埜瀬に。
小埜瀬、その声に顔を傾げて、
「さぁ。」
望都、
「悠里、あの子、あの時、ウチの…、私と同じのフロントの…。ホテルエ。男性、覚えてらっしゃる…???」
小埜瀬、眉間に皺を。けれども、
「あ、あ~~。はいはいはい。」
優維香、早い瞬きで、
「ホテルの…、ホテルエ。男性…。」
口を窄めて右人差し指を。右目を歪めて…。そして、
「あ、あ、あ~~。はいはいはい。確かに。」
望都、
「ひっとめっぼれ~~~。」
優維香、
「うっそ。」
小埜瀬、
「おや~~~。」
望都、口を窄めて、
「あれから何度も私にラインしてきて、ねね。お願いって。葛籠慶輔(つづらおりけいすけ)って言うんだけど~~。まっ。私の後輩でもあるんだけど、まっ。確かに。甘いマスクではある。かな~~。女子にも、人気だしね~~。…かと言って~~。彼女って~~。そういう、話は~~。…だから、悠里に、あんたから突っ込んでみなさい。って、言ったんだけどね~~。」
小埜瀬、にこやかに、
「おやおやおや。」
優維香、顔をグシャリとさせて、
「あいつ~~。私に何にも。」

好きになれない。 vol,271. 「小埜瀬隆英の彼女になりました。柿崎優維香です。」
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庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
