「おぅ。隆英。どうした~~???」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ そして…。

何とかその数日後には…。今までの様々な報道やら取材。
そして電話の応対などは自然に、落ち着いた…ようでもあった。
しかも…、佐津香と小埜瀬に関しても…。

このふたり。圭衣子と励には、しっかりと菜帆子からの箝口令が敷かれていた。
「絶対に、禁句よ。まっ。ただ、部長の口から広がるのは仕方ない。けど、あんたたちの口からダメ。」
とは、言いながらも菜帆子、顔の前で両手を合わせて、
「お願い。あんたたちの気持ちは分かる。こぅ~~。喉から言い出したい。そういう気持ち…???うん。私にも分かるけど~~。…分かるけど~~。でも、それを私も、愛結美さんも、順平も。…それこそ理江子さんだって、今の今まで、しっかりと口チャックしてるんだから。その事を考えても、私たちの気持ち、分かるんじゃない~~???」

その話に圭衣子と励、顔をクシャリとさせながらも、何かしら、菜帆子の話には説得力があった。

圭衣子、口を尖らせながらも、
「ぶ~~~~。…ん~~。まっ。確かに。」
目だけを斜め上に。
「うんうんうん。それ、あるわ。」

励、圭衣子を見て、
「圭衣子さ~~ん。」
こちらも口を尖らせて。

菜帆子、
「まっ。あの佐津香さんの事だから、なるようにしかならない。って思っているのは確か。その時はその時。って、本人が言ってるくらいだから~~。…いずれはね。…でも、それは、部長から口から。それが、ある意味、私らマーケティング事業部の団結力。じゃないかしら~~???」

その話に圭衣子、菜帆子に、
「了~~解。うん。分かった。」

励も、何かしら残念そうな顔で、
「は~~い。」



そして…、その2週間後には…。
異例の早さでの寿永流からの密着取材での完成された特別放送の放送日が知らされた。
その知らせで再びコンペの事で賑わうマーケティング事業部。
そしてエレガンサ化粧品東京本社。そして国内の支店や海外支店でも…。



「おぅ。隆英。どうした~~???」
瑛士。

電話の主は隆英。

「あ~~。親父…???…実は今、俺も…、何か、コンペ…みたいなので忙しくってさ~~。それ終わったら、親父んち、行くわ。芝公園の、………。だろ。」

「おぅ、分かった。まっ。俺の方は、お前んとこ、シェアハウス…???…近くまで行った時に、チラリと見たけど、まっ。お洒落な感じの家だったじゃねぇか。」
ひとりで夕ご飯を食べながらの瑛士。

こちらも自炊の食事を摂りながら、
「うそ。ここ、来たの…???」

「あぁ。仕事で、表参道までな。そのついでに、青山まで。何…???作家さんの家…???」

その声に、
「うそ。何でそんな事、知ってんだよ。」

「あ~~。ほら。俺と一緒に働いている人。フランスにも一緒だった人。」
「あ~~。確か、電話の時。」

「あぁ。それこそ、あんとき、いきなりお前の電話で…。その人のおかあさん。」
「はいはい。確かに。あの時。結構驚いたけどね~~。」

「いやいやいや。それを言うんなら俺だって。…で、その人がその、娘さんからおまえの家の事聞いてな。」
「うそ。その人と一緒にここに…???」

「んな事あるかぃ。その人との相棒と3人でな。」
「相棒…???…って…???…と、言う事は…、男…???」

その声に瑛士、
「かかかかか。はは。まぁ…、そういう事に、しておこう。かかかかか。」

「何だよ、その笑い~~。」
「…で…???…おまえの方、そのコンペ…???…大丈夫か…???」

「…って言うか、コンペに非ず、争奪戦だと。」
「争奪戦…???」

一拍置いて、
「はははは。まっ。なんでもいいけどよ。まっ。とにかく頑張れ。あ。それから…。…って言うか…。」
瑛士、部屋の壁を見て、
「あ。でも、これは、その…、おまえと一緒のお嬢さんが、話すかも、知れねぇな~~。」

その声に隆英、
「何よ。」

「今日決まった事だが、俺たちのコンペ…つぅか…。まっ。その為の密着取材、受けてたんだけどな。その完成版が来週の日曜日の午後5時から放送されるそうだ。」

隆英、眉間に皺を寄せて、
「密着…???…そんなのやってたの…???」

「あぁ。…ま。明日にでも、そのお嬢さんから話されるかも、知れんけどな。」
「へぇ~~ぇえ~~???」





「へっ…???…うそ。リーダー、知ってたんですか…???」
翌日、優維香、悠里と話しながらも、ニコニコと小埜瀬に放送の事を。


そして…。
トラディショナル事業部。既にそのメンバー全員が、
小埜瀬の父親が優維香の母親と一緒の会社で働いている事を知っているのだった。
それもそのはず。フランスでのエレガンサ化粧品のコンペの様子をメンバー全員が見て、
文字通り、「争奪戦攻略」を目論んでいたのである。

しかも、そのコンペの映像を見て、かなりの参考になった事は言うまでもないが、
ある意味の自信にも繋がっていた。








好きになれない。   vol,257.   「おぅ。隆英。どうした~~???」

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