菜帆子、「そぅ…、匂い。…それだけは…、どうしても…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 菜帆子、
「そぅ…、匂い。…それだけは…、どうしても…、不思議。謎のままだったの。」
そして菜帆子、小埜瀬を見て、
「私たちって言ったら、私に佐津香さん。そして愛結美さんの3人。」

「あ。あ、そっか~~。」
小埜瀬、口を噤んで。

「…って言うか、課長がお酒の席の帰りに、それほどアルコ―ルが入っていないにしても倒れて熟睡して、私たちが家まで送り届けた。な~~んて、私と佐津香さん、愛結美さん。そして順平と部長しか知らないですから。」
一呼吸置いて、
「…で、他には由利塚さんと、今回、初めて、寿永流さんも…。」

小埜瀬、また顔を下げて今度は右手の平を額に。
「何てこったぃ。」

「それと、もぅひとつ。」
菜帆子。
「これが…、一番の決定的…かもね~~。」

その声に順平も佐津香も。当然、小埜瀬も、
「えっ…???」

菜帆子、
「順平だって分かるでしょ。これまでの事で。」

順平、いきなり振られて、
「えっ…???」
目を真ん丸にパチクリと、
「な、何がっすか…???」

「つまりは。」
菜帆子。
「一番は~~。必ず、佐津香さんが最後まで残っている時にだけ、課長、最後は倒れて寝ちゃうって事~~。順平、あんた知ってるでしょ、前回と前々回と~~。佐津香さん、いきなりの用事が入って、先に帰っちゃった。…でぇ~~。その時は課長、最後も全く何ともなかったし~~。」

佐津香、
「あっ。そういえば、そぅそぅ。私、あんた、菜帆子に聞いたよね。昨日、途中で帰ってごめんって。その時、課長の事って、特に。」
菜帆子を見て…。

菜帆子も、佐津香を見て、
「うんうんうん。」

順平も、
「あっ。そっか。うんうんうん。確かに。佐津香さん、途中で帰った~~。挿絵の事がどうとかって。」

菜帆子、
「だから~~。とにかく、佐津香さんがいるときだけ、課長~~。最後には倒れて眠っちゃう。」

小埜瀬、思いっきり、顔を両手で覆って、そして、
「何と言えばいいのか。」
そのままの状態で、頭を数回コクリと。

そんな小埜瀬を見ての佐津香、菜帆子、思わず可笑しくなって、
「課長~~~。かかかかか。」

菜帆子、
「いや。だ~~って~~。しょうがないでしょう~~。こればっかりは~~。」

佐津香、微笑みながらも、
「うんうん。」

「まさか、自分の意識で、こんな風になります~~???…全く眠ってて起きなかったんですから~~。しかも、本人が本人で全く記憶がない~~。」

いきなり小埜瀬、両手を顔から外して、
「あ~~~~。確かに。全く記憶がない。…まっ。確かに、カミさんの夢…、みたいなものは…見ていたような…。…で、当然だけど、匂いは…。…好きな匂いでしたから。…だから、何とも気分良くって。」

「でもさ。」
菜帆子、瞬きをして、顔を傾げて。

佐津香、そんな菜帆子を見て、
「うん…???」

「課長のその匂いって~~。香水の匂いじゃ…、ないんですよね。」

佐津香も順平も、
「あっ。」

その声に小埜瀬も瞬きをして、そして、口を窄めて、
「ん、ん~~~~。…うん。…確かに。」
眉間に皺を寄せて、顔を傾げて、
「うん…。そぅ。…確かに…。…香水じゃ~~、ない…。ですよね。」

菜帆子、
「仮に~~。香水だったとしたら~~。別に佐津香さんでもなく、他の女性だって…。」
そこまで言って菜帆子、
「まま。…とにかく。」
菜帆子、急にニッコリとして、
「この際、課長~~。佐津香さんと付き合ってみたら…???」

瞬間、順平、
「わお。」

いきなり小埜瀬と佐津香、びっくり仰天して、
「えっ…???…えぇ~~~~え…???」
小埜瀬と佐津香、同時に、
「いやいやいやいや。」
「いや。何言ってんのよ~~菜帆子、あんた~~~。ちょ、ちょっと~~~。」

小埜瀬、顔をぐしゃりとさせて体を縮こまらせながらも、
「菜帆子さ~~~ん。」

「いやいやいや。だ~~って~~。」
菜帆子も思わず自分の体を抱きしめるような体勢で、
「ふたりとも、こんな風になっちゃったんだし~~。」

いきなり順平、
「かかかかかか。確かに。」
そして、
「うんうんうん。確かにそう言う事。いや。だってさ。」

佐津香、順平を睨むように、
「順平っ。」

けれども順平、
「いや。佐津香さん。んん。」
咳払いをして、
「いや。佐津香さんね。でも、考えてみても、また、今度、多分、同じように、課長、なりますって。そんなにアルコール、入ってなくっても、結局は、店から出た途端に、バタン。」

菜帆子、佐津香と小埜瀬を見て、
「そぅそぅそぅ。順平の言う通りよ~~。…それによ、それに。こんな事があって、逆に、次から佐津香さんと課長がいない。出ない。な~~んて事になったら、それこそ大問題よ~~。…あのふたり、何か変って。誰だってそう思うでしょ~~。だったら~~~。分かんないけど、今の内に、免疫~~。」

そこまで言って菜帆子、顔を傾げて、
「まっ。免疫って言うのも変な話だけど。」

佐津香、小埜瀬、順平、
「免疫。」








好きになれない。   vol,227.   菜帆子、「そぅ…、匂い。…それだけは…、どうしても…、」

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