「ご馳走様でした。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ すっかりとイタリアンのコース料理を堪能した5人。それぞれが、丁寧に頭を下げて、
「ご馳走様でした。」

菜帆子、
「いやいやいや。」

愛結美、顔の前、両手で音の出ない拍手、
「うんうん。」

順平、
「正に、初体験。イタリアン。」

佐津香も、
「だよね~~~。」

小埜瀬、
「堪能させて頂きました。」

菜帆子、
「ワインもね。」

その声にまた小埜瀬、
「はい。」

愛結美、
「今度は課長…、前のような…。」

その声に小埜瀬、困ったような声で、
「ほんとに…。申し訳ありませんでした。重ね重ね。」

佐津香も、その声に、
「ふふふふ。」



そして、5人揃って…。レジの方に…。
客は、佐津香たちの他に5、6組ほど。

リチャードがレジの隣で5人に丁寧なお辞儀。
「ありがとうございました。」

佐津香、
「いえいえシェフ、こちらの方こそ、ご馳走様でした。堪能させて頂きました。あの…。それで…。」
その時、佐津香が後ろを振り向いて、
「あっ、私が…。後で。」

その瞬間、小野瀬、またしても、体がふらふら…と。

順平、びっくりして、
「お~~~っと~~。」

菜帆子も愛結美も、びっくり、
「課長~~。」

佐津香、
「えぇ~~~???」

リチャード、
「Oh,My…。」

順平、ひとりで支えるには…。
「ちょ…、ちょっと…課長…???」

咄嗟に佐津香、菜帆子の後ろから小埜瀬の左に、
「ちょっと~~。」
反射的に。

菜帆子、
「課長~~。」

未梨も、
「どうしました…???」

小埜瀬、腰砕けのようになりながらも、顔を小刻みに振りながら、
「お~~~。」
そして、何とか自分で立ち、
「びっくりした~~。…と、どうなって…。」

佐津香、
「それはこっちの台詞。」

順平、
「…って言うか、課長、俺と同じくらいしか…。」

菜帆子も愛結美、
「うんうんうん。」

菜帆子、
「いや…。あの程度で、酔う…普通~~???」

小埜瀬、少し気持ち良さそうに、
「あ…。いや…。」
ただ小埜瀬、少しばかり目がトロリと…。

リチャード、
「お客様…。」

小埜瀬、何とか目をパチリと、
「あ、シェフ。ご馳走様でした。はい。大丈夫です。」
そして小埜瀬、今度は何とか…。先ほどのように立ち、
「あ~~。びっくりした…。なんなんだ今の…???…急に、目の前がぼやけて…。何とも気分が良くって…。」

佐津香、小野瀬の隣で、
「急に目の前がぼやけて…。何とも気分が良くって…。…って言うか、課長、大丈夫ですね。」

その声に小埜瀬、
「あ、はい。大丈夫です。」

順平、顔を傾げて、「
おっかしぃな~~。ビール一杯。それに…、ワインだって…。グラスで3杯…???」

愛結美、
「うんうんうん。私の隣だもん。分かる~~。んじゃ、なんで…???」

菜帆子、伽璃菜から渡された伝票を見て、
「うそ。え~~~~っ!!!」

佐津香、菜帆子に、
「ねね。どうし…。」

すぐさま菜帆子、佐津香に伝票を…。すぐさま佐津香、
「うそ―――――――っ!!!」
そしてシェフのリチャードと未梨、伽璃菜に、申し訳なさそうに、
「いいんですか~~~。」

愛結美と順平も。そして小埜瀬も。その伝票を…。
「えっ!!!」
「マジで…???」
「そんな。」

小埜瀬、シェフに、
「シェフ~~~。」

リチャード、ニコニコしながら、
「リコ。あ、いいぇ。理江子の事、今後共に、よろしくお願いいたします。」

小埜瀬、
「あ~~。また、倒れそうに…。」

順平、
「課長~。冗談。」

「かかかかか。冗談。」

佐津香…、財布からクレジットカードを…。
「…でも、シェフ~~。」

リチャードにこやかに、
「いいえ。それ以上は戴けません。私たちの方こそ、ありがとうございましたです~~。」

未梨も伽璃菜も丁寧にお辞儀をして、
「ありがとうございました。」

佐津香、
「そうですか~~。じゃあ、お言葉に甘えて。」

伽璃菜、
「はい。お預かり致します。」




そして…、店を出て。

菜帆子、
「課長~~。ほんとに、大丈夫ですか~~???…また、この前のように…。」

今度は小埜瀬と順平が前で、佐津香、菜帆子、愛結美が後ろ。

順平、
「でも…、どうしたんすかね、課長…、いきなり…。」

その声に小埜瀬、右手を挙げて、
「大~ぃ丈夫…って…。僕も良く分からないけどな。」
そう言いながらの小埜瀬、少し足取りが…。

瞬間、佐津香、道路の方に。

菜帆子と愛結美、
「えっ…???」

タクシーが路線を変更して近づいてくる。

菜帆子、
「佐津香さん…???」

タクシーが女性の前で。ドアが開く。

佐津香、
「課長。」
いきなり小埜瀬の左手を引いて…。

小野瀬、目をパチクリとさせて、
「えっ…???」

佐津香、
「順平も来て。」

順平、思わず、
「へっ…???」

菜帆子と愛結美、顔を見合わせて、
「佐津香さん…???」

佐津香、小野瀬をタクシーに。

順平、右左確認して、ドアを…。

佐津香、菜帆子と愛結美に、
「ごめん、課長の家に送ってくわ。途中でもしまた…。」

菜帆子、
「あぁ~~。」

愛結美も、
「なるほど…。…って言うか…。3人でいっぱいか…。」

タクシーの中で小埜瀬、
「佐津香さん。」








好きになれない。   vol,144.  「ご馳走様でした。」

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