真宮、
「…ん~~。こぅ…見えて…。…子供…、育てる…、自信が…。ない。」
池辺、
「ある意味…。…って言うか…。ある意味でも何でもないけど…。事実上…。言葉は悪いけどぉ~~。…結婚詐欺。だ~~って~~。結婚してからでしょ、不妊症、子供は出来ないよって言われたの~~。まっ。確かに彼女が50まで結婚出来なかったのは…、あれこれと…。ねぇ~~。…その…、男性との巡りあわせ…って言うのがなかったからでぇ~~。」
また真宮を横目で。
「…で、麟と最終的に、巡り合った。確かに。50での妊娠は…、まず、無理。…でも…。あちらの方は…。」
思わず池辺、ニヤニヤとしながらも真宮の左肘を右拳でグリグリと。そして、
「くくくくく。お盛んで…。まっ。自分の方から麟に向かって行ったくらいだから…。」
真宮、そんな池辺の話に、口をニンマリとさせて、
「ふん。」
池辺、思わず目を真ん丸に、
「うそ。今でも…???…65でしょ、彼女。今。」
瞬間、真宮、
「うるさいよ。」
池辺、瞬間、口に手を。
「凄っ。信じられな~~い。」
真宮、池辺に顔を落として、
「だから。子供が出来ない。」
間髪入れずに池辺、
「あ、あ~~~。うんうんうん。なるほど…。」
駅前で優維香、そして悠里、瑛子、小埜瀬。
悠里、
「まだ…、9時過ぎだけど…。どっか、寄ってく…???」
優維香、その声に、
「う~~~ん。まっ。私は~~。おかあさん、帰りは、遅くなるから、いいけど~~。リーダーは…???」
小埜瀬、
「あ。僕は…、別に…。」
瑛子、小野瀬を覗いて、
「ちょっと…、その…ガーゼが…。…で、怪我人を…。あんまり~~。」
悠里、
「でも…。リーダー、そんなにお酒。」
「はい。それほど…。…まっ。時間も1時間は遅れて…ですから。」
淡々と小埜瀬。
優維香、
「確かに。」
「じゃ。」
悠里、
「行っちゃう…???」
すぐさま悠里、後ろから歩いてくる真宮たちに、
「部長~~。課長~~。お疲れ様でした~~~。」
真宮、右手を挙げて、
「おぅ~~~。」
そして池辺に、
「あいつら…、何処に…???…って、おぃおぃ、小埜瀬君まで。怪我、大丈夫なのか~~???」
池辺、
「若いよね~~。かかかか。26~~。若さで怪我なんて…。」
いきなり池辺のバッグから着メロ。
真宮、
「おっと。」
池辺、
「ふふん。」
バッグからスマホを出して画面を。
いきなり、子供たちの、
「ママ~~~~。」
真宮、ニッコリと、
「おやおや。」
ふたりの子供たちである。年少と年長。共に女の子。
ふたり共に画面に向かって手を振っている。
池辺、
「分かりました~~。今から帰りま~~す。」
真宮、
「かかかかか。」
すると…、あまりのタイミングの良さに、着電。
真宮、口を尖らせて、
「へっ…???」
池辺も、
「ふふ。」
真宮、顔を傾げて、
「あれ…???…今日って…。確か…。」
そしてスマホを耳に。
「もしもし。……えっ…???…へっ…???…うそ。…なんで…???」
池辺、
「どうしたの…???」
真宮、いきなり形相を変えて、
「やばい。帰んないと。」
「あら。」
「カミさんの妹夫婦が来てる。今、飲んでるって…。仕事が早く終わって今、家にいるって…。帰りは10時過ぎになるって言ってたけどな~~。」
「さすがに敏腕経営コンサルタント。仕事も早い。」
その声に真宮、
「いやいやいや。…って言うか~~。妹の方がね~~。中々どうして~~。カミさん同様、頭は切れるんだけど、性格がねぇ~~。何とも、複雑でね~~。」
「あらららら。」
「下手な事言えねぇから…。…って、黙ってもいられねぇし…。それに…、顔出さないと後で…、何、言い触らされるか、分かったもんじゃない。」
「そうなの…???」
「酒飲むと態度が変わる。」
「あらららら。」
池辺、
「では…、帰るとしましょうか。」
真宮、
「はは。そうなりますか。」
梶、食事をしながらも尊に、
「ふ~~~ん。そうだったんだ~~。確かに。あなたが日本料理五條の娘って言うのは知ってるけど…。まさか、ここの店主がね~~。そこで修業を~~。」
尊、梶に、
「はい。…で、まぁ…。暖簾分け…って感じなの…かな…???…まっ。詠一さんが、その、五條の技術やなんかをそのまま継承するような感じでの…。独立。店の名前は、父の了解の下で、奥様の名前、そのまま使ったようですが。」
梶、その声に、
「あ。じゃあ~~。舞華って…奥様の。」
尊、コクリと頷いて、
「はい。」
「へぇ~~え~~。…うん。でも、美味しいわ。うんうん。」
尊、お辞儀して、
「ありがとうございます。」
そして、尊、
「あの…、社長…。…で…???…確か、あの彼…。顔にガーゼの…。」
梶、何かしら、思い出すかのように、
「えぇ。…多分…。」
「先生からの…。それに…。…インテリアコレクションにも…、いらっしゃってましたが…。物凄いオーラで…。」
「カメラセンスは抜群。まっ、プロだから…、なんだけど…。被写体は…。」

好きになれない。 vol,128. 「子供…、育てる…、自信が…。ない。」
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