小埜瀬、「柿崎さん。優維香さん。…緊張…、してます…???」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ ふたり共に椅子に座り…。

優維香、小埜瀬の顔は見ずに、ひょこんと頭を下げて、
「よろしくお願いします。」

小埜瀬、そんな優維香を見て、同じように、軽く会釈をして、
「よろしくお願いします。」

優維香、静かにひとつ、
「ふぅ~~~。」
そして…。
「え…と。…それでは…。」

すぐさま小埜瀬、
「柿崎さん。優維香さん。…緊張…、してます…???」

その声に優維香、目をパチクリとさせて、
「えっ…???」
思わず小埜瀬を見る。そして、
「あ、あ~~~。あ、いや…。えっ…???…あの…、私の…、名前…???…もぅ…覚えて。」

そんな優維香に小埜瀬、
「あ、はい。…と、言うか…。午前中にも、会社の中、案内されて…。」

「あ、はぁ…。」
瞬間、優維香、頭の中で、
「…そう言えば、さっき…、志津恵の名前も…。」
優維香、小埜瀬に、また目をパチクリとさせて、
「あ、あ…。あの…。」
両手をアンバランスに小さく振りながら、
「もしか…、して…、なんですけど…。まま、課長や部長は…。…なんか…、こぅ…、当たり前に、名前は…。…けど…。私たちメンバーの名前…は…。」
顔を傾げて、苦しい笑顔。

小埜瀬、口を噤んで。そして…。
「えぇ。失礼ながら、覚えさせて頂きました。」

いきなり優維香、
「凄っ。」
と、声を出した瞬間に、口に手をやり、
「あ、失礼しました。」

「いえいえ。お気になさらずに。…と、言うか、先ほど、池辺課長との昼食の時も…。まっ。驚かれましたが…。…まま、私、ある人の影響で…、私自身が、関係する人の顔と、名前はすぐに覚えるように…。柿崎優維香さんもそうですが、冴島悠里さん。そして、武蔵野瑛子さん。それに、菊村阿寿沙さん。」

優維香、目を真ん丸に。そして小埜瀬からは次から次へとメンバーたちの名前が…。
「凄~~~。」

小埜瀬、笑顔で、
「お蔭様で…、その為か、仕事の方も…。」

何とも…、緊張感が消えないままに優維香、
「そ、そう…、ですよね。えぇ。」
そして、
「では…。」

小埜瀬、ニッコリと、
「はい。」




やがて…。

池辺、ゲストブースに。
「じゃ、優維香、頼んだ。お願いね。」

優維香、池辺を見て、
「あ、はい。」

小埜瀬も、頭を下げて、
「行ってらっしゃいませ。」

池辺、ニッコリと。そして左手を振って。





優維香、小埜瀬に、
「…で、これが…、今の進捗になります。」



10分、15分と過ぎていく。

小埜瀬、
「ところで…。…凄いですよね。スタッフコレクション、前回に続いて今回も。…金賞受賞。…それに…。昨日も柿崎さんから聞きましたが、デザイナー抜きでの…、あのインテリア…。」

優維香、
「あ、あ~~~。えぇ~~。ウチには、デザイナーは、池辺課長だけ。なんですよね。」

「えぇ。池辺課長からも、その事は…。それにしても凄い。あれだけのインテリア、中々どうして…。そぅ簡単には…。」
「確かに。…大変でした。…何を隠そう、何とも言えない…。プレッシャーと言うのも…、あったのは事実。…前回は…、今のような状態での受賞じゃなかったと聞いてますから。」

「えぇ。昼食の時、課長からもその事。」
「あ、そうなんですか。」





凡そ30分ほど。

優維香、
「…と。…こんな感じでしょうかね…。」

小埜瀬ニッコリと、
「はい。何かしら、掴めてきました。柿崎さん、説明、上手ですよね。さすがです。」

その声に優維香、
「えっ…???」

小埜瀬、ニッコリと。
「あ、いえ…。…実は…。昨日も感じた事なんですが…。インテリアの説明を聞きながら、とても分かりやすかったんです。…それに…、話し方も、相手…。まっ。私に対してですけど…。なんだか…、癒されているような感じで…。心地よかったです。」

いきなり優維香、照れながらも、顔を傾げて、
「そ、そうですか~~。…いや…、私なんて…。まだまだ…で。」

「いえいえ。ご謙遜なく。…その影響かも知れないんですけど…、他のスタッフたちも、私には、物凄い好意的に感じられましたので。私も、微力ではありますが、ジョエルに一票。」

途端に優維香、座ったままで、丁寧に小埜瀬に一礼を。
「ありがとうございます。」

小埜瀬も一礼して、
「これから、よろしくお願いいたします。」

優維香、ニッコリと、
「こちらこそ。です。…では、仕事に。」

「あ、はい。」
「小埜瀬さんは…。リーダー席で、事業部内の事を。ご自身なりに…。」

「はい。心得ております。」


そして小埜瀬、一旦、事業部を出る。そして、数分後には、バッグを持ちながら…。

スタッフそれぞれが、頭の中で…。
「…動き出した…。」





夕方5時過ぎに…。真宮、事業部に戻り…。

メンバーたち、
「お疲れ様でした~~。」

「おぅ。」
歩きながら小埜瀬に右手拳に親指を出して、そのまま部長室に。

小埜瀬も頭をコクリと。



…そして…。

悠里、
「ひゃ~~~。終わったね~~。今日一日。」

優維香、
「お疲れ様でした。」








好きになれない。   vol,069.   小埜瀬、「柿崎さん。優維香さん。…緊張…、してます…???」

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