真輝、柚香の声に、
「はっ???…僕の両親に…???…どうしたの…、急に…。…って言うか、柚香、しょっちゅう会ってるし…。」
スマホを耳に柚香、
「うん。それは、そう…なんだ…けど~~。」
「あ~~。いや…。でも…、柚香がそういうんなら…。電話しておくけど…。」
「お願い。」
「…で…???…いつ…???」
真輝の声に柚香、祖母の顔を窺いながら、
「あ、早い…、なら早い方が…。」
その声に幸乃、頷く。
真輝、右手で頭を…。
「ん~~~。早いなら…早い方が…って~~。」
真輝、僅かに顔を傾げて…。
「…んじゃ。…もしかして…。今日…でも…???」
その、「今日。」と言う声に柚香、
「今日。」
口を尖らせて…。
幸乃、また頷いて。
柚香、また祖母の顔を見て、
「うん。今日。お願い。」
真輝の声、
「わ…かった。…今日。うん。かあさんととうさんに…連絡しとく。」
柚香、スマホに、
「お願い。」
「後でまた連絡する。」
「うん。お願い。」
「じゃあ。」
柚香も、
「うん。じゃあ。」
そして通話を切る。いきなり両肩の力が抜けて、
「はぁ。」
幸乃、エプロンをして流し台に腰を掛けるままに、
「柚香、おまえ…。それにしていつの間に。」
その声に柚香、口をグンニャリとさせて…、
「ん~~~。それを言われると~~。何とも…。」
幸乃、そんな声に、
「ん~~~???」
そして、その時の状況を祖母に話す柚香。
いきなり幸乃、目を真ん丸に、
「えぇ~~~~ぇえ…???…うそ。」
柚香、可笑しがりながら顔を傾げて、
「そぅ…、なっちゃって…、いたんだよね。」
幸乃、ますます目を真ん丸に。そして、口を尖らせて息を吸って、
「信じ…られない。…と、言うか、有り得ない。…まさか…、おまえが…???」
柚香、ニコニコして、顔を傾げて、
「てへ…。」
瞬間、幸乃、困った顔で、
「何言ってる。てへじゃないでしょう~~。」
そして…、30分後…。
真輝から、
「ふたりとも、OK~。かあさんは家にいる。とうさんは…、もぅ…、帰っている途中…じゃないかな…。」
真輝、時計を見て、
「遅くても…、9時前には…、ふたり、揃う。」
柚香、
「分かった。じゃ、その時。」
「僕もその時間で…。何とか。」
「うん。ありがと。ごめんね、いきなり。」
「な~~に、言ってる~~。柚香の大事な話だろ。」
その声に柚香、
「うん。ありがと。」
勝巳家では、帰宅した吾大、
「おぃおぃおぃ。何だ、何だ、何だ~~~。柚香さん、どうした~~。話があるって~~???」
愛佳、
「私も、真輝から電話で聞いてび~~っくりして~~。何か、汀さんに、ご迷惑を…。」
吾大、妻に大口を開いて、
「おぅおぅおぅ。そうそうそう。それ~~~。…あいつ…、柚香さんに何か、やらかしたんじゃ。…ったくもぅ~~~。勘弁してくれよ~~~。」
それから30分後、真輝も、
「ただいま~~~。」
玄関に愛佳と吾大、
「ねぇ~~。ちょっと~~。真輝~~~。」
「おぃおぃおぃ。おま、何か、やらかしたか~~~???」
そのふたりの声に真輝、目をパチクリと、
「へっ…???…んな訳ないじゃん。今日だって、本当は食事の。」
愛佳、
「へっ…???」
吾大、
「食事…???」
真輝、そんなふたりに、
「ふん。…いや。…だから…、俺も何の事やら、全く。」
愛佳と吾大、顔を見合わせて、
「う~~ん~~???」
吾大、腕組みにして、
「なんなん…???」
夜9時ちょっと前。玄関のチャイムが鳴る。
すぐさま愛佳、玄関に。
「あ、は~~い。開いてますから~~。」
そして、ドアが開く。
愛佳、目をパチクリとさせて、
「えっ…???…幸乃さん…も…???」
柚香、玄関で一礼して、
「こんばんは。」
幸乃、
「夜分遅く、申し訳ありません。」
愛佳、
「あ、いえいえいえ。…とにかく…どうぞ。」
真輝もリビングから出てきて…。
「うそ。おばあさん。」
幸乃、真輝を見て笑顔で、
「こんばんは。」
真輝、目をパチクリと、
「こんばんは。」
柚香、何やら困ったような顔をして、
「こんばんは。」
真輝、柚香に、
「うん。こんばん…。」
柚香も幸乃も、頭を下げながら、
「お邪魔…、します。」
吾大、ソファから立ち上がり、
「えっ…???…幸乃さんまで…。えっ。あ。えぇ…???」
目の置き場所に困る吾大。
「えっ…???…いや…。おぃ。かあさん…???…って、言うか、真輝、おぃ。おま…。一体何を~~~。」
泣きそうな顔で吾大。
「ゆ、幸乃さん…。」
謝るように、
「ウチのこいつが、何か、柚香さんに迷惑を…。とんでもない事を…。えっ…???」
何かしら落ち着かない吾大に幸乃、顔を振り、
「いいえ…。とんでもない。勝巳さんには、いつも、ほんと。お世話になって。しかも…、優しいお心遣い。感謝しております~~。」
吾大、何とも言えないくしゃくしゃな顔で…。
「あ、いえ…。そんな…。それほどの…。」
そして、吾大、
「まま。どうぞ。」
そして、
「かあさん、お茶お茶。」
愛佳、
「今、準備~~。」
柚香も幸乃も、
「失礼します。」
吾大、
「…で…???…で…???」
愛佳、
「そんなに急かさない~~。」

LIBRA~リブラ~ vol,223. 真輝、柚香の声に、「はっ???…僕の両親に…???」
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