「…いつでもいいよ。おまえの話したい時で。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「まぁ~~。おまえの事だから、もう…、メグちゃんには話してあるんだろうけど…。」

またしても柚香、頭の中で…、
「…する…どい。」

「まぁ…。…まだ…、話したく…。…話せる状況じゃなかったら、いつでも話したい時に。…いつでもいいよ。おまえの話したい時で。おばあちゃん、待ってるから。」
そして幸乃、ニッコリと。そしてドアの方に。

そんな祖母に柚香、
「おばあちゃん。」
すぐさま頭の中にスマホでの愛実の声が…。

幸乃、柚香に、
「うん…???」

柚香、
「おばあちゃん…、私…。…何でもなくは…、ないん…だ、実は。」

またしても幸乃、
「うん…???」

「…それに…。…おばあちゃんの言う通り、メグにはもぅ…。」

幸乃、柚香を見て、顔をコクリと。
「うん。」

柚香、目をあちらこちらと…。焦点が合わない。
「おばあちゃん…。…わ、私ね。」
祖母を見ては、また目をあちらこちらへと…。

幸乃、困ったような顔をして、
「どうしたの~~。…無理しなくていいんだよ。話したくなった時でぇ。…」

そんな祖母に柚香、今度は顔を左右に振り、
「ううん、そんな事してられない。」
口を噤んでの柚香。

柚香の目の様子と、何かしら切羽詰まっているような感じに幸乃、
「柚香、おま…。」
今度は幸乃、柚香を覗き込むかの感じで…。けれども、何かしら、慰めるような感じも…。
「柚香…。」

柚香、今度は顔を下に。

幸乃、今度は両肩の力を抜いて、
「柚香~~。…だから…。」

柚香、今度は顔を上げて、祖母を見て、
「おばあちゃん。私、妊娠した。」

幸乃、顔を傾げて…、
「妊娠…。」
そこまで言って…、幸乃、
「妊娠って…、おま。」
いきなり目を見開いて、
「妊娠って…、おま。…どうし…。えっ…???…いつの間に…???…で…???…相手は…???…柚香。…相手は誰…???…おま。まだ…、結婚も。」
慌てる幸乃。柚香の両肩に両手を、
「相手は誰だね。柚香。ねね。相手は誰。」

そんな祖母に柚香、
「おばあちゃん。おばあちゃん。落ち着いて。落ち着いて。」

幸乃、けれども、
「落ち着いてになんていられるかぃ。おま。本当に、お腹に赤ちゃん…???」

柚香、顔をコクリと。
「うん。病院、行って来た。」

「病院…。」
両眉の先を吊り上げての幸乃。
「病院って…、おま。」

「実は。今日の午後、研究室で、なんか…、眩暈がした感じになって…、私…、倒れちゃったんだよね。…でぇ。同じ研究生の人から、どうしたのって聞かれて…。別に具合悪いって事ではないんだけど…。今、私…、あれが…遅いんだよね。」

幸乃、話を聞いて、
「あれって言ったら…、生理の事かぃ。」

顔をコクリと柚香、
「うん。…で、そしたら、その研究生の人が、すぐ病院に行ってきなさいって。ニコニコとして。…で、病院に行ったら、先生に…。」
そこまで言って柚香、何かしら、申し訳なさそうに…、
「…3か月目に入りましたって…。」

いきなり幸乃、目を閉じて、顔をグシャリとさせて、
「柚香~~~。」

瞬間、柚香、
「大丈夫、大丈夫だからおばあちゃん。」

「大丈夫っておま。妊娠…、3か月って…。」
困ったように幸乃。

柚香、
「大丈夫だよ、おばあちゃん。赤ちゃんのおとうさん。真輝君だから~~。」

瞬間、今度は幸乃、また目を見開いて、
「えっ…???」

柚香、今度はハッキリと、
「うん。赤ちゃんのおとうさんは、真輝君。間違いない。本人の私が言うんだから~~。」

瞬間、幸乃、体を崩して、
「あ~~~~。」
幸乃、腰を落として、
「あ~~~~。びっくりした~~~。何だぃ。そうなのかぃ~~~。あ~~~。」
幸乃、体を揺らして、
「柚香~~~。おま。」
そして幸乃、
「もぅ~~~~。心臓、止まるかと思ったよ~~~。」

柚香、祖母に頭を下げて、
「ごめんなさい。」

幸乃、表情を変えて、
「いやいや。…そんな…、ごめんなさいって~~。もぅ~~~~。めでたいことじゃないか~~。」
けれども、そこまで言って幸乃、いきなり、
「えっ…???…おま。柚香、お腹の赤ちゃん。真輝君って…。おま。まだ…、結婚。」

いきなり口を尖らせて、
「ん~~~。…だから~~~。それ、メグにも話したんだけど~~~。」

すぐに幸乃、
「すぐ真輝君に。そして、勝巳さん、ご両親に。」

柚香、顔をぐしゃりとさせて、
「…に、なっちゃうよね~~。」

「何、バカな事を。当たり前じゃないかぃ。こんな大事な事~~。すぐ、すぐに。」
柚香、言われるままに真輝にライン。祖母に、
「今、まだ、仕事中だから。」

幸乃も、
「うんうんうん。」



それから30分後、真輝から電話。
「あ、ごめん。何…???…どうしたの…???」

柚香、台所の椅子で…。
「うん。あのさ。会って…、話したい。」

「いやいやいや。会って話したいって…、今夜、食事。」
「うん。それも…そうなんだけど…。」

真輝、会社の自分の机の上で、
「うん…???」








LIBRA~リブラ~   vol,222.   「…いつでもいいよ。おまえの話したい時で。」

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