幸乃は、茶の間で…、倒れていた。 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 幸乃は、茶の間で…、倒れていた。

陽織、途端に、
「うそ。うそうそうそ。うそでしょ。」
そして…、悲鳴のような声で、
「おばあちゃん。おばあちゃん、おばあちゃん。」
そして今度は、叫ぶような声。

「おばあちゃん。」
祖母の両肩を抱き締めるように、
「おばあちゃん。」

すると幸乃、ようやく…、薄っすらと目を。そして…。陽織を見てニッコリと…。
「陽織…。…はは、おばあちゃん。…ちょっと…。疲れ…。」
そして…、また、再び…、目を閉じて、顔が…、ガクン。

いきなり陽織、
「おばあちゃん。おばあちゃんっ!!!」
甲高い声と、鼓動がけたたましく。

その時、また頭が鈍器のようなもので。途端に陽織も一気に頭をガクン。
そして、祖母の肩を抱いたままで体がダラリと。

瞬間、また目がパチリと。
「えっ!!!」
目をパチクリ。そして、
「えっ!!!…何…???…何が…???」
いきなり、
「え゛―――――っ!!!…おばあちゃん、おばあちゃん。何、どうしたのよ、ねね。おばあちゃん。いきなりどうしたのよ。」

柚香に…、戻った。

柚香、祖母の肩を抱えたまま、
「何…???…いやいやいやいや。何何何っ。一体、何がっ!!!おばあちゃん。おばあちゃん。ねぇ。どうしたのよ。」
祖母の左頬を右手で何度も。そして、
「起きて、起きて、起きてっ!!!」

すると…。ようやく幸乃、薄っすらと目を…。そして、今度は目をパチパチと。
やっとの事で、何とか、体に力が…。そして、
「あは。陽織~~。」
陽織の左肩に右手を。そして左手は絨毯に。
「あは。立ち上がろうとしたら、急に、目の前が…。…って…、陽織、おま…、大学…。」

そんな祖母に柚香、
「おばあちゃん、もぅ~~。」
そして柚香、下唇をビロン。
「私だよ。柚香だよ。」

その声に幸乃、みるみる目を赤く、そして目尻から涙が…。
「柚香…かぃ。」
そして、
「ははは。…戻った。」
すると幸乃、また目を閉じて、そのまま、体の力が…。

途端に柚香、
「おばあちゃん。おばあちゃんっ。」
そして再び祖母の左頬を右手で…。

…けれども今度は…。既に体もグッタリと…。

「た、たい。大~~ぃ変~~ん。んもぅ~~。ど~~なってんのよ~~。なんで、いきなり、こんな…。」
すぐさま柚香、スマホで。いきなり、指をトンと押したのが…。

スマホに着メロ。大学の図書館で真輝、その着メロに、
「おっと。」
そして、
「陽織ちゃん、で…、どう…???…おばあさん。」

いきなりスマホから、
「真輝君、すぐ来てっ!!!おばあちゃんっ!!!」

真輝、目をパチクリと、
「えっ…???」

「真輝君、すぐ来て。おばあちゃん、倒れた。私、柚香。」

その声に真輝、
「えっ…???…はっ…???」
けれども、
「わ、わ~~かった。すぐ行く。」
真輝、スマホを机の上に。そして書籍をバッグに。そしてスマホに、
「もしもし。今行くから。今、大学の図書館。」

スマホから柚香の声、
「大学の図書館…???」
そして柚香、壁の時計とカレンダーを見て、
「1時50分。…と、今日って…???」

スマホから真輝の声、
「10月14日。」

「10月14~~~???…なんで、そんなに…???」

「いろいろとね。」
真輝、階段を下りながら、
「あったんだよ。あれから。」

「いろいろって…。」
「それより、おばあさん…。」

柚香、
「うん。静かに…寝ているって感じ…。全く…動かない。…って言うか…、私じゃ無理だよ。おばあちゃん、動かすの。」

「あぁ…。確かに。」
真輝、通りに出て、走っているタクシーに大きく左手を…。

そんな姿が見えたのか反対車線から交差点、そして…。

「世田谷〇丁目、〇〇の〇〇の〇。お願いします。」

スマホから、
「…って、真輝君、タクシー…???」

「いや。だって、ここから駅に、そして電車じゃ。」

「あ、そっか。」
柚香、
「1時間近く。」

「車なら…。」
「あ、うん。」

「あ、でも…。すぐ、救急車。」

その声に柚香、
「あ、うん。そうだね。一旦切るよ。」
柚香、真輝との通話を切って、今度はスマホのトップ画面で…。
「あ、もしもし。」

すると、いきなりスマホが…、耳から…。

柚香、
「おばあちゃん。」

幸乃、ニッコリと、そして、首を振る。
「救急車。…病院はごめんだよ。」

柚香、祖母に、
「だって、おばあちゃん。」

幸乃、
「病院に…行くくらいなら…。部屋で休んでた方が…。」

「だって、おばあちゃん、体…、動かないし…。」

幸乃、そんな柚香に、
「ふふふ。…そうだね~~。何か、おばあちゃん、体。全然力、入んないよ。」

「だから~~~。」

けれども幸乃、
「ふふ。ねぇ、柚香~~。おばあちゃんを、このままで、寝かせておくれでないかい。まっ。このまま寝てれば、直に…。」

柚香、そんな祖母に、
「そりゃ、そうかも知れないけど~~。…でも。もし万が一~~。」

幸乃、そんな柚香にニッコリと。
「大~~ぃ丈夫。自分の身体の事は自分が一番。」

柚香、口を尖らせて、
「…んな事言ったって~~。」








LIBRA~リブラ~   vol,191.   幸乃は、茶の間で…、倒れていた。

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