小鼻がツ~~ンと。そして、目には涙が…。 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 陽織、アプローチを歩いて玄関に。
「ただいま~~。」
けれどその時、いきなり鼓動がドキン。
陽織自身、目を真ん丸にして、
「何今の…???」
いきなり自分の左胸に右手を。目をパチクリとさせて、
「うそ。」
そして目をキョロキョロと。頭の中で、
「何…。何々何…???…何なんだ、この気持ち…???…心臓…、ドキドキして…。何か…、苦しい…。」

幸乃が玄関に、
「はいはい、おかえり~~。大変だったね~~、陽織~~。」

陽織、玄関に立ち尽くしたままで…。左胸に右手を当てたままで…。
また目をパチクリと…。すると、今度は小鼻がツ~~ンと。
そして、みるみるうちに目には涙が…。
けれども陽織本人は、困ったような顔で、頭の中で、
「何…???…何なんだ、これ…???」

幸乃、立ったままで陽織を見て、
「うん…???…陽織、どうしたんだぃ…???」

陽織、もう少しで泣きそうに…。しかも、瞬間、体が力を失ったように、
自然にそのまま体が崩れそうな…。そして、遂に…、頬を一滴の涙が…ツ~~。
いきなり自分のそんな体と涙に気付いて慌てて左手でその涙を。
その時、瞬間、我に。何とか…、崩れそうな体を…。

幸乃、そんな陽織を見て、陽織を覗き込むように、
「何…???…どうしたんだぃ…???…何か…???…もしかして…、泣いてる…???…それに…、体も…。何だか…、疲れてるような…。今、なんだか、体が倒れ…。」

けれども陽織、いきなり両肩から上、小刻みに振るわせながら、
「ううん。うんうんうん、うん…???…あ、いや…。何でもない、何でもない。おばあちゃん、大丈夫、ごめんね。…私、またお姉ちゃんから、変わっちゃった。」

そんな陽織に幸乃、慰めるような顔で、
「何言ってるんだぃ。ううん。」
顔を左右に揺らして、
「おかえり。」

「ただいま。」
陽織、そのまま廊下を、そして階段に向かって、
「着替えてくる。」

幸乃、
「うん。」
そして、
「本当に、大丈夫かぃ。」

階段を上りながら祖母に向かって笑顔で左手をひらひらと。



机にバッグを。そしていきなりベッドに飛び込む。
「何なんだ…???…今の…???…凄い、胸が…。締め付けられたような…。…それに…、涙まで…。…どういう…???」






亮輔、阿須賀、駅には数百メートルのところで遠くから歩いてくる真輝に。

亮輔、真輝を見つけて、右手を、
「おぅ~~。」

阿須賀も、
「あは。」

真輝、そんな亮輔と阿須賀に、
「えへ…???…って事は…、陽織ちゃん。」

亮輔、ニッコリと、
「あぁ。」

阿須賀、
「しっかりと、送り届けました~~。」

その声に真輝、2、3度頷いて、
「そ、そっか。」

阿須賀、真輝を覗き込むような仕草で、
「物凄~~ぃ、心配で、心配で~~。いつ柚香さんに変わるか、知れやしないって…。はは。」

そんな阿須賀に真輝、いきなりヒョットコのような顔で、
「い…、いや…、別に…。その。…って…???…その、どういう…。」

亮輔、
「かかかかか。まっ。照れなさんな。もぅ、バレバレ。おまえが柚香さんを好きだっての。」

いきなり真輝、般若のような顔で、
「は、あ~~~ぁあ…???」

亮輔、瞬間、また、
「かっかかかかかか。はは。…しっかし…、ほんと、おま、分かりやすいな~~。」

阿須賀もニコニコとしながら、
「ほん~~と。しっかりと、顔に書いちゃってるし~~。」

そんなふたりに真輝、今度は形相を変えて、
「…ざけんなって。もぅ~~。」

「まま。…そんな訳で、阿須賀が、陽織ちゃん、講義の途中で教室から連れ出して。…そんなで、3人でデートしてたと。…ってか、大越家だけどね~~。」

真輝、
「大越家…???…って、もしかして…、エンカントの…???電話で行ってたけど…???」

阿須賀、いきなり、
「すんごい高級住宅地。いやいやいや。びっくりだわ~~。どんくらい、お金、持ってんのよ~~。」
そして亮輔に、
「ねぇ~~。」

そんな阿須賀の声に亮輔、頭を傾げて、
「ん~~~。ま。店も繁盛してる…かも、知れないけど…。とにかく、肇さん…、資産家だからなぁ~~。どんだけ資産、あるかは…、俺も知らない。」

阿須賀、真輝にそのマンションの画像を見せて。
「帰りに撮っちゃった~~。」

真輝も、目を真ん丸に、
「凄っ。」

「でっしょう~~~。」

「まっ。目黒の青葉台って言えば…。」
亮輔。

その声に真輝、
「うそ。高級住宅。」

「そっ。」





そして、世田谷駅で真輝と亮輔、阿須賀、別れて…。

亮輔、真輝に、
「んじゃな。」

阿須賀も、
「バイバ~~イ。」





そして、そのまま亮輔は車中で阿須賀と別れて整備工場最寄りの路線に。
歩きながらも、何故か、心は晴れていた。
「まぁ…。なんとかなるか。はは。…けど、陽織ちゃん、おんもしれぇ~~。」








LIBRA~リブラ~   vol,151.   小鼻がツ~~ンと。そして、目には涙が…。

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