「おかあさん、おかあさん。お兄ちゃん、朝から…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「さてと。」
真輝、食べ終わった食器をキッチンに。

「珍しい~~。」
まだ食事中の咲耶、兄を見て、
「お兄ちゃんが、食器を…???」

愛佳、
「あ、真輝、そこに置いたままでいいよ~~。」

その声に真輝、
「あぁ、分かった~~。」
そして、
「ヨシっと。」


そして、その数分後には…。


咲耶、玄関で兄を。
「へっ…???…お兄ちゃん、どっか…???」

そんな咲耶に真輝、
「あぁ。…ちょっとね~~。…んじゃ。」
ドアを開けて、閉めて、パタン。

咲耶、
「うそ――――――っ。」
そのまま咲耶、キッチンに。
「おかあさん、おかあさん。お兄ちゃん、朝から…。」

その声に愛佳、
「う~~~ん。ふん。」
顔を傾げて、食器を洗いながら、
「さ~~てね~~。どこ行ったんだか~~。珍しいよね。」
咲耶を見て、
「真輝が休みの朝から出掛けるなんて…。」

咲耶、そんな母を見て、顔をグンニャリと、
「ん~~ん~~~???…何があった…???」




歩きながらスマホを手に真輝、画面に指でトン。
…けれども、何度コールしても…。出ない。

そのコールの鳴っているスマホは…。机の上に。
そして、そのスマホの持ち主は…。座椅子に胡坐を掻いて、腕組みをしたままで、
両肘を新聞紙の下の方に。そして、新聞紙と睨めっこ。

台所から茶の間に幸乃、
「何…???…まだ見てんのかぃ。」

その声に陽織、
「あ。うん。なんだか面白くって。」

「おやおや。…って言うか、おま、新聞…、読めるのかぃ。」
「ふん。大丈夫。」

「漢字とかも…???…それに…、内容や意味…。」
「…って言うか~~。全部分かる。意味…も~~。」
頭を傾げるが…、
「うんうんうん。分かる。」

幸乃、その声に目を丸く、そしておちょぼ口に、
「へぇ~~。こりゃまた凄い。大したもんだ。」

テレビは朝のモーニングショー。既に朝ご飯を食べ終わってそのまま茶の間に。
また座椅子に胡坐を掻いて新聞を見ていたのだった。

チャイムが鳴る。

幸乃、
「おや。真輝君かも。は~~い。どうぞ~~。」

陽織も、新聞を見ながらも、
「真輝…か。」

真輝、引き戸を開けて、
「お邪魔…、しま~~す。」

幸乃、玄関に。
「おはようございます。」

真輝、お辞儀をして、
「おはようございます。電話…したんですけど…。全然出なくって。」

幸乃、
「あら。もしかして、柚香のスマホ、机の上に置きっぱなし。陽織~~。」

茶の間から、
「何、おばあちゃ~~ん。」

幸乃、真輝に、
「どうそ、どうそ、お入りになって。」

真輝、
「お邪魔しま~~す。」

幸乃、
「陽織~~。部屋から柚香のスマホ、持っといで~~。」

「お姉ちゃんのスマホ~~???…あぁ。」

幸乃、真輝に、
「茶の間で新聞読んでる。」

真輝、その声に、
「新聞…???」

陽織、柚香の服で、茶の間から。

真輝、陽織を見て、
「おはよ。」

そんな真輝に陽織、顔をコクリと、
「ヨッ。おはよ。」
そのまま2階に。

茶の間に真輝。そしてテーブルに広げられた新聞。
そして、今まで陽織が座っていた…はずの…座椅子。

真輝、小さな声で、
「新聞…を…。」

幸乃、
「昨夜は…、寝たの、3時頃だって。」

「はっ…???」
目をパチクリと真輝、
「3時…???」

幸乃、頭をコクリと。
「テレビ見ながら。」

「テレビ…。」
「朝。ここに来たら、何て言うの…???…体育座りで顔を膝の上に。」

真輝、その声に、
「へぇ~~~~。夜中…、3時。」
その時、真輝のスマホの着メロ。
「おっと。」
そして、
「はい。おはよう、真輝です。」

「あぁ、おはよう。もぅ~~。愛実で~~す。柚香のスマホに何度も電話してるんだけど…。全然。」

階段を下りて来る陽織。スマホを弄りながら、
「わお。」

真輝、
「かかかかか。僕もさっき電話したんだけど…。全然。…で、今、柚香さんの家。」

スマホの向こう、愛実、
「わお。早っ。…と言う事は…、やっぱ…、まだ陽織…???」

真輝、スマホに、
「うん。あ~~。陽織ちゃん。」

陽織、スマホの画面に…。そして、祖母に、画面を…。
「ほら。」

画面を見て幸乃、
「あらあらあら~~。」

真輝、自分のスマホを幸乃に。幸乃、ペコリとして、
「ごめんね~~メグちゃ~~ん。柚香のスマホ、部屋に置きっぱなし~~。」

その声にスマホから愛実の声、
「え~~~~。はぁ~~~。そっか~~~。おばあちゃん、おはよ~~。私、今日、予定あって、行けないから~~。」

幸乃、
「うんうんうん。こっちこそ、ごめんね~~。電話、全然出れなくって~~。」

陽織、柚香のスマホの画面を真輝にも、
「ほら。」

真輝、その画面を見て、目をパチクリと、
「わお。」

凡そ10回ほどの着信履歴。

幸乃、真輝にスマホを。
「ありがとう。」
そして、
「はは。まさか、メグちゃんから電話があったなんて…。」
陽織を見て。そして真輝を見て。

真輝、口を尖らせている陽織に、
「まぁ…ね。はは。」
そして、
「僕たち、現代人、今や、スマホがないと…。…けど…。陽織ちゃん。」








LIBRA~リブラ~   vol,128. 「おかあさん、おかあさん。お兄ちゃん、朝から…。」

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