「こんな僕に夢中になってくれる女性…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「実際…。自分の夢を途中で投げ出して欲しくなかったですから…。」
肇、ルシアを見ながら…。
「それに…。こんな僕に夢中になってくれる女性…、当時は信じられなかったですから…。」
肇、照れながら、
「どんどん話がエスカレート。物凄い、好奇心旺盛。」

藪岡、話を聞きながら、
「ははは。とにかく…。スペインで、日本人に出会って、いきなり医師になりたい。…で、勉強して日本の大学にも合格。好奇心どころか型破りだ。それに、ルシア。僕も後で知った事なんだが…、フランスの女優、イザベル、アジャーニに似ているんだよね~~。」

柚香、
「イザベル、アジャーニ…。フランスの女優…???」
いきなり柚香も真輝も、スマホで…。

ルシア、藪岡を見て、
「またそれ言う~~???…藪さ~~ん。」

すると柚香も真輝も、
「あっ。」
そしてスマホの画像とルシアを見て、
「うんうんうん。確かに。…そう言われてみれば~~。」

「…って言うか…。それ、最初に気付いたのは…、肇なんだけどね。」
藪岡。

肇、
「まっ。実際…。」

ルシア、肇を見ながら、
「この人…、私にはその事全く~~。結婚して、この店、始めて、藪さんが通い始めてからだよ。藪さんがそんな事言い出したら、ねっ。でしょ。僕も最初見てびっくり。…って~~。この人、最初っから、それ、知ってて、私には黙ってて。」

藪岡、
「まっ。…けど…。とどのつまりは…。」
ルシアを見て、肇を見て、
「初めての日本での外国人としての国家試験。医師になるための…。」
柚香と真輝を見て。
「…残念ながら…。」
そしてルシアを見て、
「…で…。さすがに、完璧に落ち込んだ…よね~~。何て言うの…???自信喪失…???…」

その声にルシア、
「そりゃ、確かに。…人生、あれほど勉強した。なんて経験なかった。日本語覚えるのから、もぅ~~、形振り構ってられなかったから。目の前にはでっかい目標。…とにかく、やるしかない。…って言うか、やってみたかった。」

そんなルシアを見て藪岡、グラスの中の物を一口。そして、
「亮輔の父も、かなり慰めたらしいけど…。それでも…、中々…。…で、肇が何とか…。…そうしたら…。…さすがは、未来の旦那様。ルシア、ケロッとして。今度は永久就職してやるって。肇にベッタリ。」
一呼吸置いて藪岡、
「もぅ~~。こぅなったら亮輔の父親も、出る幕なし。当時、亮輔の父親も歯科医の展開に大忙し。しかも、行く行くは結婚を約束していた女性とも順調だったし。亮輔の母親だけど…。…そんなこんなで、ルシアは医師の道を断念して、一旦はスペインに。肇と共に。肇も特に、居を構えてなかったから…。つまりはホテル暮らしが多くて…。しかも、肇の場合は、マルチリンガル。」

柚香と真輝、
「凄い。マルチリンガル。外国語ペラペラ。」

その声に肇、恥ずかし気に笑うが、
「いやいやいや。」
けれども、
「お褒めいただき、恐縮です。」

「まっ。」
藪岡、
「一度、スペインに帰った…、では、あるけど…。余りに日本での生活が圧倒的であり。…本当は、スペインで結婚生活…、とも思われたんだけど~~。…折角覚えた日本語。そして結婚する相手も日本人。…そして、結婚して、それからどうする…???…って事になって。…肇の方から…。んじゃ、結婚と同時に俺…、落ち着こうか。…って話になって。ルシアが…、じゃあ、ふたりで何かする…???…で、そんなふたりが出した答えが、このお店。」

柚香と真輝、店の中をまた見回して、
「そうだったんですね~~。」


結構、広々とした店内。カウンター席があり、10人は座れる。
その他にボックス席。ボックス席もテーブルが10ある。


真輝、
「あ。でも…。」
ルシアと肇を見て、
「おふたりとも…。こういう…お店の…、経験…???」

その声にルシア、
「あん。」

そして肇、ニッコリと。

ルシア、肇を見て、
「この人…。そういう事に関しては、もぅ~~。海外仕込み。慣れたもの。バーテンダーから料理。何から何まで熟すから。」

藪岡も、柚香と真輝を見て、
「凄いよ。ルシアも型破りだけど…、肇もその上を行っちゃう。開店資金も、…確かに、銀行から借りたけど…。その半分は肇が資金調達。」

真輝、
「凄っ。」

「しかも…。開店から客にも恵まれて…。ルシアの友達や肇の友達が店の応援に駆け付ける日々が続いた。…で、早20年…、続いてる。」

柚香、
「そう…だったんだ~~。」

「まっ。たま~~には、亮輔の両親も顔を出すだろう…けど…。今は…。もぅ。」
ルシア、
「ふたりとも…、もぅ…、落ち着いて…。しかも…、日々、医師会や何やらで…。多忙極めて…。」

藪岡も、
「だろうね~~。」

「その代わり…。」
ルシア、
「亮輔がもぅ~~。しょっちゅう~~。あの子、遊び好きだから。」

藪岡も、
「…と、言う事だ。」








LIBRA~リブラ~   vol,104.  「こんな僕に夢中になってくれる女性…。」

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