その声に匡子、
「あらま~~。」
「それにしても…。」
獏。
匡子、
「ふん…???」
「ナンシーに、俺が…。なんでそんなに詳しく知ってんのって…???…聞いたんだけど…。」
「ふん。」
「返って来た言葉が…。これまた…、奇妙と言うか、不思議な…。」
「ナンシーさん。何て…???」
一言。
「蝶が教えてくれたって…。」
匡子、いきなり右眉を歪めて、
「はっ…???」
そして佐武郎を見て、
「また蝶…???」
獏、その声に、
「何…???…また蝶って…???」
匡子、口をおちょぼ口にして、
「うん。…ほら。昨日、私、ここで4人に言ったじゃん。もしかして、コイチっちゃんも同じ夢…、見てたりしてって…。」
獏、僅かに頭を傾げて…、けれども、
「あ~~。はいはいはい。確かに言ってた。」
「もぅ~~。そのものズバリ。コイチっちゃんも、蝶の夢、見てた。」
その声に獏、
「へぇ~~~。ふ~~ん。」
頷きながら…。
「そういう事も…あるんだね~~。」
匡子、獏の方に体を屈めながら…。
「…で…???…どうよ。本当のところ、ヨウちゃん。夢ではナンシーさんがヨウちゃんになっちゃったみたいだけど…???」
その話に獏、目は空を見て、
「いやいやいやいや。…まっ。確かに…、小鼻がキュンとして…。ある意味…。」
そこで頭をコクリと…。
「涙が…出た。確かに。…まっ。結婚を約束した人だから~~。ナンシー。そりゃ、抱き締めましたよ。…ただ…。どぅ~なんだろうね~~。…ちょっ…。複雑だね~~。」
その頃…。池袋にある虎一郎のアパート…。
葉子、輪湖、秀美、共々、
「え…???」
「うそ。」
「コイチさんも…。」
虎一郎、
「あ、あ~~~。夢の中で蝶…。俺、その蝶に乗っちゃって空、飛んでんの。…で…。今、話したけど…。みんなでバーベキュー。でも…、どうしても俺、その蝶から降りられない。…ってか、降りようとすると、手が消えるんだよ。なんでか…。」
輪湖、
「不思議…なんだよね~~。…ってか。なんでアンタも私同じ蝶の夢、見る~~???」
その声に虎一郎、
「知るかよ。コホッ。コホッ。」
葉子、
「まま。ほんとは、明日来ようって思ってたけど…。なんか…。気になっちゃって…。匡子さんが来てくれたのに、私たちが明日じゃ…。なんて…。」
虎一郎、葉子の声に、
「サンキュ~で~~す。」
掠れた声で。そして天井を向いて、
「匡子さんとサブちゃん、全部やってくれたみたい。」
「ふ~~ん。ほんと。ありがたいよね~~。」
虎一郎、葉子に僅かに顔を向けて、
「あっ。…で…???…横領の方…。」
輪湖、いきなり、
「それがっさ。凄いよ。」
葉子を見て。
虎一郎、
「はっ…???」
美知佳、オンラインでシンガポールの日比谷と会話中。
日比谷、
「へぇ~~~。さすが、そこまで突き止めた~~。な~~るほどね~~。んじゃ、人物、搾れるね。まっ、3人程…。」
その声に美知佳、
「えっ…???…誰ですか…???…そこまでは…、私も…。私の入社する前で…。」
「うん。陣屋に聞いて見な~~。名前、今、メールするよ。」
美知佳、
「あっ、はい。」
夜の11時を過ぎている。鳩崎、リビングでパソコンを…。
妻の麗香、そんな夫を見て、
「あ~~ら、珍しい~~。こんな時間に仕事~~???」
鳩崎、そんな妻に、顔は向けずに左手を上げて、
「お先にどうぞ~~。後で追い駆ける~~。」
陣屋もリビングで…。
「…で…。…一番、怪しいのが~~。」
蔵井氏も同じく…。
そして…、美海から話を聞いての長谷部もパソコンで…。
そして…。それぞれが…導き出した人物が…。
陣屋、いきなり頭をダラリと…。
「…有り得ないでしょ。」
蔵井氏も額に右手を…。
「まさか…。社長の側近的存在…。」
長谷部、腕組みした腕を解いて、左手中指と薬指を額に、
「ん~~~。」
そして頭を左右にゆっくりと…。
「あの人が…。こういう事…、する…???」
翌日、ミーティングの前に、部長室で…。
あれこれと話している陣屋と蔵井氏。
輪湖、そして尚子、
「まだ…、部長室から…、出て来ないけど…。何か…、分かった…???」
その声に葉子、
「もしか…したらね~~。あれだけ材料が揃っていれば…、多分…。まっ。私たちが入社する前からの…。だから…。人物の事言われても、私自身、全然話した事のない人かも…知れないから…。分かるはず…、ないんだけど…。」
陣屋と蔵井氏、全員の前に。
「おはよう。待たせた。始めます。」
一同、
「おはようございます。」
そしてミィーティングの最後に。蔵井氏、
「横領の…、人物が…、特定できた。ただ…。まだ本人とは確認は取れてない。それが出来るのは、天春社長のみ。そして…。…申し訳ないんだが…。まだ、みんなには、その特定人物の名前…、開示は…、出来ない。」
その声に一同、
「え、え~~ぇえ…???」
鳩崎も部長室で海江田に、
「誰かが…分かった。特定…出来た。けど…。」
海江田、
「けど…???」

こんな私です。〜選葉子(すぐりようこ)〜 vol,201. 「蝶が教えてくれたって…。」
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庄司紗千 きっと大丈夫
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