瞬間、輪湖に葉子、
「へっ…???…課長、高村家、知ってるんですか~~???」
その声に匡子が、
「うんうんうん。なんとも、海江田家と高村家、付き合い、長いよ~~。」
獏、そんな匡子に2、3回頷いて、
「うんうん。」
そして、
「元気でやってるか~~。」
匡子、
「しかも、言葉遣いなんて相変わらず、憎らしい事も平気で口にするから、ほん~~と、適当男。」
「かかか。変わりないなぁ~~。…けど、それでもみんなに愛されて…。何てったって、料理の腕は、もぅ~~、ミシュラン2つ星。」
その話に匡子も、
「まぁね~~。」
腕組みして、
「とにかく、腕は一品。しかも、たったひとりで、あれだけの店と客、しっかりと熟してたんだからね~~。愛生ちゃん、来るまでは~~。正に、職人だよ。」
泰明のお皿がもう、残り一口に。獏の料理はまだ半分。
泰明、最後の一口を食べて、
「うんうんうん。ご馳走様でした~~。いやいやいや。旨い。凄いですね~~。オーダーもしてないのに。食べたい料理、分かるなんて。ママ、ご馳走様でした。」
そんな男性に匡子、
「都沢…さんでしたっけ。」
泰明、その声に、
「あっ、はい。」
匡子、丁寧にお辞儀をして、
「今後共に、よろしくご贔屓、お願い致します。」
その隣で佐武郎も、一緒にお辞儀を。
泰明、
「いや…。そんな…。こちらの方こそ、なにとぞ、よろしく。とにかく、旨い。美味しかった~~。課長。」
海江田、そんな泰明に、
「おぅ。ありがと。」
そして泰明、海江田にニッコリと笑顔で、そしてペコリとお辞儀をして、
「じゃ、僕は…、この辺で。」
お皿の脇に、2000円を置いて。
海江田、
「あ~~。これは良いよ。今日は俺が連れ出したんだから~~。」
その声に泰明、一瞬、口を尖らせてはみるが…。
いきなり海江田に申し訳なさそうに、2、3回頭を撫でて、
「そぅっすか。すんません。」
虎一郎もニッコリと。
「主任。」
泰明、
「じゃ、甘えさせて頂きます。」
そして、匡子と男性にお辞儀をして、
「ご馳走様でした~~。」
匡子、
「ありがとうございました~~。」
泰明、その場から玄関に、そして玄関でまたカウンターに向かって一礼をして、ドアの外に。
匡子、泰明から貰った名刺を見て、
「都沢泰明、営業推進部、主任。」
虎一郎、
「主任の子供、まだ小っちゃいんですよ~~。かかかか。しっかりとスマホの待ち受けに。」
輪湖、
「へぇ~~。」
匡子、ニッコリと、
「そっか~~。」
そして、
「ひとり…???お子さん…???」
獏、右手を出してV。
「ふたり。上は、年少の女の子。そして…下は…、生まれて…、半年…。男の子か。」
虎一郎、
「そぅっす。滅茶苦茶可愛くって…。幕張なんすよ。千葉の…。家が。アパートに4人暮らし。」
匡子、
「へぇ~~。じゃ、大変だ~~。」
虎一郎、コクリと、
「結婚、4年目なんすよ。それで、奥さんが、またまた奇麗。」
そこまで言って虎一郎、
「あっ、そうだ、それこそ、財務企画の鈴村主任。」
その声に輪湖、
「うんうんうん。」
「都沢主任と、同期。」
いきなり輪湖、
「え~~~~~???」
葉子は葉子で目を丸く、唇を尖らせて…。
そんな葉子を見て獏、思わず微笑んで。そして、
「へぇ~~~。そうなんだ~~。…いや。僕はまだ、その…、鈴村紫さん…???直接、会った事ないから分からないけど…。」
輪湖、
「めっちゃくちゃ仕事出来る人です。みんな、引っ張って行く、そんな人。ねぇ、葉子~~。」
葉子、2、3回頷いて、
「うんうんうん。凄い人。私には無理。」
料理を一口。
匡子、
「へぇ~~。財務企画にそういう主任~~。一度、見てみたいね~~。」
輪湖、
「あん。高村家にはしょっちゅうだけどね~~。いつも部長と課長と一緒だから~~。」
獏、
「えっ…???そうなんだ…???」
匡子、その声に、
「あぁん。獏はまだ、知らないよぉ~~。あ、でも、通ちゃんには獏の事、もぅ、話してあるから。いつでも高村家に~~。」
虎一郎と輪湖、そして葉子も、3人揃って、
「獏…。」
その声に匡子も海江田も、
「えっ…???」
そして、ふたり揃って、笑いながら、
「あっ。かかかかか。だよね~~。」
匡子、
「まぁ~~。甥っ子。」
獏、
「おば…、だか…。」
ふたり、共に。
すると、不思議に輪湖と葉子、共に、ワイン、サワーを呑んで、一言、
「可愛い。…バク。」
瞬間、匡子、目を真ん丸に、
「え―――――――っ!!!」
そして、
「何々…???輪湖もヨウちゃんも今、何ってった~~???」
瞬間、輪湖、
「ぷっ。」
そして、葉子の左肩を右手で、ペン、
「かか、葉子~~。」
そんな輪湖に、葉子、グラスを口に、そして目は一点を重視して、ポツリと、
「思わず…、出ちゃった。可愛い。バクって…。」
いきなり匡子、両手を叩いて、
「ハ~~~ッハッハッハッ。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~ vol,043. 「課長、高村家、知ってるんですか~~???」
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