「それにさ~~。」
麻理絵、
「今のまんまで行ったら、将輝君、君、疲れちゃう。」
栞奈も、芙美も、
「そうっ!!!」
将輝も理沙も、
「えっ…???」
流美と和奏、ニッコリと、
「ふふ。」
栞奈、
「だ~~~って~、考えてもみて~~。その子と付き合っても、何も共通点、ないんだよ~~。それに、将輝君がその子の事、好きになるって保証もなにもない~~。ただ言われたままに…、なんて…。そんなの恋愛でもなんでもない。ひょっとしたら、遊びにもなんない。単なる悪ふざけ。」
蒼介、瞬間、
「おぃおぃ、お姉ぇ~~。悪ふざけって言うのは…、どうかな~~。」
そんな蒼介に、和奏も流美も、僅かに顔を傾げるが、
「ん~~。言い得て…、妙。」
ふたり、同時に。そしてふたり、顔を見合わせて、
「ぷっ。」
そんなふたりに蒼介、
「もぅ~~。かあさんも流美さんも~~。」
杏美、
「いいえてみょうって…、どういう意味…???」
麻理絵、
「ふん。」
そして空を見て、右人差し指を顎に当てて、
「実に上手く言い当てている表現…とか…。」
そして、栞奈を見て、
「まさにその通り。」
そんな麻理絵に栞奈、下唇をビロンと。
「まっ。うん。確かに、悪ふざけって言うのは、ねぇ…。つい口から出ちゃったけど。…だから~~。将輝君にはその子、無理なんだよ~~。何も共通点がない~~。しかも…。」
栞奈、将輝をジリジリと見つめるように、
「その子の事、好きになれる自信…、ある…???」
ソファに座っている将輝の顔に、顔を下ろすように。
そんな栞奈に将輝、困ったように、
「あ、いや~~。」
顔を傾げて、
「わ…っかんないです…。」
そして将輝、声を低く、
「ただ…、俺…、涼香さんに言われて、一度、会ってくれって。」
瞬間、流美、
「だから。人のせいにしないっ!!!」
芙美、
「じゃあさ~~。その涼香さんに、その子の事、断ってもらえば…、いいんじゃない…???…元はと言えば、その…マネージャーさんなんでしょ。事の発端は。」
麻理絵、
「あっ、そっか~~。うんうんうん。」
杏美も雅美も、
「確かに~~。うんうんうん。」
杏美、
「将輝君、そのマネージャーさんに、断ってくれって、言ったら…???」
その声に将輝、いきなりしかめっ面をして、左手で頭の後ろを撫でて、
「え~~~???」
瞬間、馨、
「まっ、無理だろうね~~。将輝から涼香さんに…って言うのは…。」
杏美と麻理絵、
「へっ…???どうして…???」
「俺たち、バスケ部員にとって、弓狩監督って、雲の上の存在。」
理沙、
「あ~~。ん~~。分かるような気がする~~。」
そんな理沙に頷いての馨、
「で~~。その下にいるキャップとサブキャップ。そして涼香さん。とにかく、大き過ぎるくらいの存在。とても、とても…。そんな涼香さんに、俺たち、中々どうして、モノを言えるなんて…。ましてや…。」
将輝を見て、
「この、人見知りの口下手の将輝が…。」
瞬間、女子たち、
「ぷっ。」
麗亜も釣られて、
「かかかかか。」
そんな麗亜に顔をグシャリとさせての将輝…。
増々可笑しく笑う麗亜、
「かかかかか。お兄ちゃ~~ん。」
「しっかたないな~~。」
いきなり杏美、テーブルに置いてあった将輝のスマホを手に。
瞬間、女子も将輝も馨も、理沙も、
「えっ…???」
杏美、いきなりスマホの画面の通話をトン。そしてスワイプしてまたトン。
女子たち、
「うそ――――――っ!!!」
栞奈、
「ややややや、マジ…???」
蒼介と和奏、そして流美、
「えっ!!!」
身を乗り出す。
杏美、スマホを耳に。
麻理絵も芙美も、
「アズッ!!!」
杏美が電話をした相手は…。
自室で勉強をしている涼香、スマホに着メロ。
「えっ…???将輝…???」
そしてスワイプして、
「はい、涼香~~。どしたの…将輝~~???あんたから電話なんて…???」
けれども…、スマホから聞こえる声。
「もしもし。いきなりの電話ですみません。」
涼香、両眉の先を吊り上げて、顔を傾げて、
「はっ…???」
「私、将輝君の友達の、水森杏美と言います。」
麻理絵たち、目を真ん丸にして、
「ややややややや。うそでしょ。」
杏美、スマホ越しに、
「はい、そうです。」
そして杏美、スマホを耳元から放して、スピーカーにして…。
女子たち、一同、小さな声で、
「うそ…。」
スマホから聞こえる声。
「あ、あのぅ~~。その…、みずもりあずみさんが…、何か…???」
一気に将輝と馨、
「やっべ。」
杏美、
「あのなんですけど~~。私が、こんな事を言うのも変なんですけど~~。」

信じて…良かった。 vol.214. 栞奈、「遊びにもなんない。単なる悪ふざけ。」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
