そして…。
鴻上高校、2学期の学期末試験終了。
将輝と馨、両手を天井に向けて思いっきり伸ばして、
「終わった――――――っ!!!」
馨、将輝に、
「どぅ…???…感触~~???」
その声に将輝、
「ん~~~???」
顔を捻って、
「分かる訳がない。…ただ、なんとか、全部、書いたから、なんとか、なんじゃね。」
馨もその声に、
「俺もだ。」
将輝、
「涼香さんのお蔭。かかかか、俺、徹夜で勉強すればいいとばっかり思ってた。」
「あぁ。おま、何時で起きた???」
「2時。」
「同じ。」
「とうさんが夜中に部屋に入ってきて、おま、何やってんだって。夜中の3時だぞって。」
馨、
「俺も、お袋から言われた。信じられないって。」
そんな馨に将輝、
「まっ、お互いさまにな。」
「…っていうか、なんだかんだ言っても、理沙さんたちだ。」
その声に将輝、
「あぁ~~。だ~~な。」
そして鴻上高校バスケ部、期末試験が終了したと同時に部活もスタート。
そして、翌日には名城高校の学期末試験も終了。
会議室での理沙、
「ふぅ~~。終了~~。」
廊下に出て来た理沙に、
「ヨッ。」
理沙、
「はは、先生~~。」
一樹、
「試験、どうだった…???」
その声に理沙、
「まぁまぁかな~~。」
「はは、そっか。」
けれども一樹、
「けど、なんだな~~。水森や矢部、それに石嶺、真城に宇佐美まで、試験前からやたらと調子がいいんだ。何かあったか…???瑞樹、おま、何か…。」
その声に理沙、
「は…ぁ…???」
廊下の角を曲がっての友理子に伴われての和奏。
「あっ、せ~~んせ~~。」
一樹、和奏を見て、
「あっ、ははは、瑞樹さん。」
そしてお辞儀をして、
「いつもどうも。ありがとうございます。」
そして一樹、
「あっ。」
和奏を見て、
「どうです…???部活、見て行かれては…???」
その声に理沙、いきなり、
「見る見る。うんうん。見たい、見たい。」
和奏、そんな理沙に微笑んで、
「じゃあ、お願いします~。」
一樹、ニッコリと、
「えぇ~~。どうぞ。」
そして、体育館に入ると…。いつもの練習風景がない。
理沙、
「あっ。みんな、モニター見てる~~。」
一樹、腕組みして、
「あ~~。今まで、がむしゃらに練習してたけどなぁ。あぁやって、週に何回も練習の合間に動画、見てる。」
理沙、
「へぇ~~。」
けれども理沙、
「えっ…???けど、その動画って、誰が…???」
その声に一樹、
「うん。それがな。」
そして一樹の口から飛び出た名前。
理沙、
「速水俊介(はやみしゅんすけ)…。」
一樹、腕組みして頷いて、
「あぁ。俺もな、あんまりピンと来なかった…んだけど~~。」
ゆっくりと部員たちの方に近づく3人。
一樹、
「晴海がな~~。」
理沙、
「摩季が…???」
「うん。ダメ元で、頼んでみよっかって。」
理沙、頭を傾げて、
「速水俊介…???…全然喋った事がない。」
「うん。ま~~。クラスは2年B組、小宮山先生のクラス。先生の口からも、おとなしい生徒。って。で、書道部なんだって。」
瞬間、理沙、
「へぇ―――――――っ!!!」
「…で、晴海が、その生徒に頼んだら、いとも簡単にいいよって。」
「おっと~~~。」
「…で、ここで面白いのが…。」
笑いながら一樹、
「なんと、その生徒、趣味が動画なんだと。」
理沙、思いっきり、
「え゛――――――――っ!!!」
その声にモニターを見ていた部員たち、
「理沙~~~。」
「先ぱ~~い。」
一樹、
「かかかかか。」
頭を下げて、右耳の上を指でしごきながら、
「まさかな~~。そんな生徒がいたなんて、正に灯台下暗し。なぁ。」
そして一樹、自分の隣を見て、
「えっ…???」
理沙は既に部員たちの下に。
一樹、
「…って、おぃ。人の話し…。最後まで…。聞いてねぇし。」
和奏、一樹の後ろで、
「ぷっ。」
そんな和奏に振り向いて一樹、
「あっ、すみません。」
和奏、
「いいえ~~。」
部員たちの真ん中に入ってお喋りをしながら動画を見ている理沙。
「とにかく、みんな元気でいい顔してるわ~~。うんうん。あんなに頑張ってたんだから~~。」
和奏。
その声に一樹、和奏に、
「えっ…???…何をですか…???」
和奏、瞬間、一樹を見て、
「えっ…???」
そして、
「あ~~。そっか~~。」

信じて…良かった。 vol.148. 両手を天井に…、「終わった――――――っ!!!」
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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
