鴻上高校バスケ部、部活終了後、涼香、
「みんな、ちょっと聞いてくれる〜〜。」
尚哉、
「おぅ、なんだ、涼香…???」
弓狩と涼香の下に全部員。
「あのね。実はみんなに話しておきたいんだけど…。」
弓狩を見て涼香、
「さっき来た、瑞樹理沙さん。これからも鴻上のバスケ部、部活の見学、してもらう事になった。」
その声に部員たち、
「へぇ〜〜〜。」
馨、将輝の右二の腕を左肘で突っついて、
「かか。」
将輝、
「…んだよ〜〜。」
涼香、
「監督からは、是非にと言う事で…。」
弓狩、笑顔で…。
「嬉しい事ですよ。学校長には私の方から…。」
尚哉、
「…そういう事なら…。」
涼香、
「…で、当分の間、申し訳ないんだけど…、理沙さんとのコンタクト。つまりは、窓口、将輝〜〜。君、やってくれない…???」
瞬間、将輝、
「えっ…???…俺…???」
「ふん。だって、彼女、ここに来てもって、将輝からの声だし…。」
すぐさま将輝、
「あっ、あ〜〜。あ、いや〜〜。…それって…、俺の妹が…ラインや電話で…。」
「せ〜〜んぱい、何言っちゃってるんですか〜〜。」
いきなり恵。
「その妹さんと先輩が言うから、彼女、ここに来たんじゃないですか。」
タブレットを腰に回して持ってわずかに顔を前乗り。そして顔を傾げてニッコリと。
瞬間部員たち、
「おほほほ〜〜。」
将輝、
「いやいやいや。えっ…???なんで…???」
馨、
「かかかか、いいから将輝、おま…、理沙さんとの窓口役、やっちゃえ。」
またまた部員たち、
「おほほほほ〜〜。」
将輝、その声に、
「だから〜〜。」
弓狩、
「菅田君、お願いしますよ。」
将輝、いきなり顔をグシャリとさせて、
「え〜〜〜〜っ!!!」
恵、将輝に、
「瑞樹理沙さん、奇麗な人ですよねぇ。せ〜〜んぱ〜〜い。」
「は〜〜ぁあ…???」
瑞樹家。
夕食の準備をしながら和奏。ソファで新聞を見ている蒼介に、
「ねぇ蒼介~~。」
蒼介、
「ん~~~???」
理沙は部屋で勉強をしている。
キッチンから和奏、
「相談が…あるんだ…けどさ。」
蒼介、
「ん~~???…相談…???」
「うん。」
薄闇になってきた庭を見て和奏、
「お庭にね。」
「うん。」
「バスケットリンク、作れないかな~~って…。」
その声に蒼介、
「えっ…???」
いきなり庭の方を見て…。
和奏、
「日中…理沙。」
「うん。」
「車椅子で庭に出て、スマホで動画を見てバスケのシュートのイメージ。空を見てね。」
和奏、シュートの真似をして…。
「こんな風に。…やってるのよ~~。」
真面目な顔をして…。
蒼介、そんな妻を見て、
「へぇ~~~。」
「…で、今日の…、鴻上のバスケ部。事故で理沙、下半身不随になって…。これから…。…でも、そんな理沙が、今度は車椅子バスケ。ほぼ、人生…台無しって言ったら理沙には悪いけど…。でも、それでも凄い進歩。もしかしたら…、これから、凄い目標に…。」
蒼介、腕組みをして、
「ん~~。そっか~~。おし。調べてみよう。」
和奏、
「うん。ありがと。」
そして…。3日後には…。瑞樹家の庭には業者が…。
蒼介と共に…。
それをリビングで見ている理沙。
「ねね、おかあさん。何…???やってるの…、おとうさん…???」
和奏、そんな理沙を見て、
「ふふん。理沙~~。聞いて驚くな~~。庭に、バスケットリンクを作る。」
その声に理沙、
「うそ。ほんと…!!!!凄~~い。ははははは。」
「今、おとうさんと業者さん、その準備に取り掛かってる。」
「おかあさん。」
和奏、庭の景色を見ながら、
「車椅子バスケに出会って、そして鴻上のバスケ部、これからも見学できる。それだったら、家でも…なんとか、それに手伝える事…。」
理沙、また、
「おかあさん。」
和奏、
「うん。とにかく、できる事はなんでもやってみる。はは。」
そして和奏、理沙の両肩に両手を。
「おかあさんとおとうさん、そう決めたの。」
そう言いながら、今度は理沙の背中から理沙を抱き締めるように、
「理沙がこれから目指そうとしている目標。その目標は、おとうさんやおかあさんの…挑戦かも、しれないからね~~。」
一拍置いて、
「まっ、もしかしたら…、中には…おっきな壁も…あるかもしれないけど…さぁ~~。」
理沙、顔を上に振り向きながら、
「……。」
和奏、
「なんとか…、乗り越えて行こう。」
理沙、笑顔で、
「うん。」

信じて…良かった。 vol.064. 和奏、「相談が…あるんだ…けどさ。」
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