雅史、
「瑞樹って…、バレーの…。」
一樹、
「あぁ、バレー部のアタッカーだ…。」
腕組みしながら…。
灰田、そんな一樹に、
「あぁ。…だよな〜〜。かかか、名アタッカー。」
一樹、いきなり、灰田の左二の腕を自分の右二の腕で突いて、
「よせやい。」
「てか…、お前が照れてどうすんだぃ。」
そして10分。理沙、一樹に、
「先生、ありがとうございました。」
一樹にペコリと頭を下げて…。
一樹、
「ん〜〜???もぅ…いいのか…???」
「うん。勉強になった。」
瞬間、雅史、
「えっ…???勉強…???」
室越、
「では…、我々は…この辺で。校長。瑞樹さん。」
その声に蒼介と和奏、みなにお辞儀を…。
「ありがとうございました。」
一樹、灰田に、
「灰田先生、ありがとうございました。」
灰田、
「あ、あぁ…。」
そして一樹、灰田に耳打ち。
その瞬間、灰田、
「えっ…???」
その場を離れる5人。一樹もその後ろに…。
そんな一樹に灰田、
「八倉先生。」
一樹、後ろを向いて、
「…ん…???」
「…あっ、いや…。なんでも…。」
6人共に、体育館の壁際を…。
灰田、小さく、
「…マジかよ。」
雅史、
「先生…???」
腕組みしながら灰田、
「…ん…???ん〜〜。瑞樹、あいつな…。車椅子バスケ、これから、目指すんだと…。」
瞬間、雅史、
「車椅子…バスケ…???…って、あいつ、バレー。」
途端に、
「えっ、え〜〜〜???」
外に出て…。
一樹、理沙に、
「どうだった…???…我が名城高校、バスケ部…???」
その声に理沙、
「先生…。」
一樹に右手を上げて、
「先生…、ちょっといい…???」
「ん〜〜???」
理沙まで腰を曲げて…。
理沙、一樹の左耳に…、
「………。」
一樹、目を右左に…。途端に、
「ぷっ。…かかかかか。は〜〜っはっはっはっ。」
その笑いに坂崎、そして室越。それに蒼介、和奏、
「えっ…???」
坂崎、
「八倉…先生…???」
室越、
「ん〜〜〜???」
左眉を歪めて。
一樹、そんな4人を見て、
「いやいやいや。うん。うんうんうん。貴重なご意見。感想、うん。ありがとな。」
理沙、ニッコリと、
「うん。」
一樹、
「まっ、なんとも…、私…、担任なもので…、生徒の個人情報…。」
坂崎、
「はぁ〜〜〜あ…???」
室越、
「あっ…???…えっ…???…え〜〜〜???…いっきちゃ〜〜ん。それは…、ないんで…。」
蒼介、和奏、
「…いっき…ちゃん…???」
瞬間、室越、
「あっ、いえ…。したり…。」
首を引っ込めるように…。
坂崎、
「ぷっ。」
そして車に…。
和奏、
「わざわざ車まで…。」
蒼介、
「ありがとうございます。」
坂崎、室越、
「いえいえ。」
「とんでもない。」
一樹、
「じゃな。また。」
理沙に。
理沙、後部座席で、
「うん。先生、ありがと。校長先生、教頭先生。」
頭をペコリと、
「ありがとうございました。」
坂崎、
「えぇ〜〜。いつでも、いらっしゃい。」
和奏、助手席で、
「当分は…、休学と言う事に、なると思うのですが…。」
室越、
「心得ております。」
坂崎、理沙に、
「とにかく、元気な顔見て安心した。」
そして、両腕を曲げて握り拳に、
「頑張って。」
理沙、
「ありがとうございます。」
そして車は出る。
車の後ろを見送って、室越、
「行きましたか…。」
一樹、
「えぇ。」
「…で、あの子、一体何を…???バスケ部…???」
坂崎も一樹の顔を…。
一樹、
「えっ…???…知りたいですか…???」
室越、
「もっちろん。」
一樹、右手で頭を撫でて、
「ちょっと…。残念な感想でしたよ。」
坂崎、
「えっ…???」
一樹、ポツリと…。
「動きが…遅い。」
坂崎、瞬間、
「えっ…???」
室越、
「わ〜〜〜お。」
一樹、
「瑞樹…。あれで…、何度も何度も、鴻上高校のバスケの動画。見てるんですよ。」
坂崎、般若のような顔をして…、
「鴻上…、高校…???」
「えぇ。なんとも、都内では男子バスケ。強豪校です。」
室越、また左手の平に右拳を、
「あっ。そういえば…。確かに。大会では優勝と準優勝。繰り返している。」
坂崎、
「えっ…???そうなの…???」
一樹、
「実は…。これも…瑞樹との個人情報なんですが〜〜。」
坂崎、室越、共に顔を見合わせて、そして一樹を…。
「その…、鴻上高校のバスケ部の男子が…。実は、瑞樹を…、車椅子バスケを…、紹介した、本人で…。」
坂崎、
「へっ…???」
室越、
「あぃや〜〜〜。なんと、なんと。」

信じて…良かった。 vol.056. 室越、「あぃや〜〜〜。なんと、なんと。」
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
