栞奈、
「まっ、それだけみんな、理沙の事…。」
そして理沙を見て、
「…ったく、あんたは恵まれてるよ~~。なんだかんだで…。…こんなに日々、見舞いに来る患者さんなんて…珍しいって…。」
そんな姉の声に理沙、下唇をビロ~ンと。そして、
「だって…、来てくれるんだもん。それに…、ありがたいし…。」
「だ~~から~~。」
そして栞奈、理沙の顔まで顔を下ろして、理沙の右こめかみに左人差し指でツン。
「いつまでも、ウジウジしてないっ。気持ち的には…、もぅ、決まってるくせに~~。」
すると今度は唇を尖らせて理沙。そして姉に顔を向けて、
「べぇ~~~。」
そんな理沙を見て蒼介、そして和奏もにこやかに。
蒼介、
「そっか~~。」
和奏、腕組みをして、
「へぇ~~~。車椅子…バスケ。」
理沙、小さく頷く。
蒼介、
「かかかか。我が娘ながら天晴。」
そして蒼介も腕組みをして、
「いやいやいや。しっかし…、車椅子バスケとは…。」
「かかかか。これも、菅田将輝効果…???かな~~。うん…???理沙。」
栞奈、腕組みしながら…。
その声に間髪入れずに理沙、
「はぁ…???」
般若のような顔で…。そしてまた体を捩じって。
栞奈、
「おっと…。」
体勢を…。
蒼介は黙って本を見ながら…。
和奏、
「かかかか。ふたりして~~。」
「…っと言う訳で~~。私はそろそろ、この辺で~~。」
栞奈、またベッドをぐるりと…。
和奏、
「あっ、お姉ぇ、帰り…???」
「あ~~。私は…いいよ。外で食べるから…。」
その声に和奏、
「あ~~。うん。そっ。分かった~~。」
栞奈、
「じゃね~~。理沙~~。しっかりやんな。」
そんな姉に理沙、また、
「べぇ~~~。」
栞奈は栞奈で、そんな妹に笑いながらドアを開ける。
そして左手をひらひらとさせながらドアを閉じる。
「しっかし…。」
蒼介、
「うん。実にいい。」
本を見ながら…。
「限りない挑戦…、かぁ~~。…出来る。出来ないじゃない。やってみる。やってみよう。動ける限り。…可能性が見えてくるから…。」
そして蒼介、
「凄いよ。両足がなくって…、義足で走り幅跳び。…いやいやいや。凄い迫力だわ。」
すると和奏もベッドの上の本を…。
「うんうんうん。凄~~い。腕の力だけで、こんな風に…。」
そして和奏、
「できるものなのね~~。ふ~~ん。」
そして和奏、理沙を見て…。
理沙、唇を尖らせて母親の顔を…、
「うん…???」
「新しい…挑戦。…理沙。」
笑顔で…。
理沙、
「ふん。」
「やってみよっか…。」
理沙、僅かに頭を揺らして、
「うん。」
蒼介、
「こりゃ、菅田ファミリーに、感謝だわ。」
和奏、
「ふふ、そのようね~~。」
その声に理沙は、顔をクシャリと…。
流美、麗亜をベッドに…。
麗亜、
「理沙お姉ちゃん、大丈夫かな~~。」
流美、その声に、
「ふん。」
将輝はぶすりとした顔で…。
流美、
「まっ、ねぇ~~。でも…、ちゃんと…、謝ったし…。それに、理沙さんも…ねっ。…後は、本人次第。…いい方向に…進んでくれると良いけど…。」
そして…、和奏と蒼介、帰り際にナースステーションに…。
凪、夫婦を見て軽くお辞儀を。
和奏、
「あっ、高崎さん。」
凪、
「あっ、はい…。」
そして…。
「えっ!!!…ほんとですか…???」
近くにいた看護師たちもその話に、
「うわっ。」
凪、
「ちょ、ちょっと、お待ちください。」
そして電話を…。
数秒後、凪、
「瑞樹さん…、駒田先生の診察室に…。」
和奏、
「あ、はい。」
蒼介、
「分かりました。」
ニッコリと…。
その数分後、巡視からナースステーションに戻った夏希に凪、
「師長。」
夏希、
「ふん…???」
診察室で駒田、夫婦からその話を聞いて、笑顔満面で、
「そうですか~~。それはそれは、とんでもない話が…。かかかかか。いやぁ~~。理沙君、うんうんうん。大したもんだ。」
そして駒田、腕組みをして、
「いやいや。理沙君の病室に行くと、とにかくムードが凄い。…あれだけ毎日、友達の見舞い。…しかも…、物凄い礼儀が正しい。ハキハキしてて…。いやいやいや。私らも若さ、フレッシュ、頂いてますよ~~。…そうですか~~。理沙君も理沙君ながら、みんなに…背中…押されたかな~~。ハッハハハ。うんうん。いい、いい。」

信じて…良かった。 vol.027. 「気持ち的には…、もぅ、決まってるくせに〜〜。」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
