そんな迅を見て愛耶乃、思わず口を尖らせて、
「ふん。…そうみたい。」
迅、
「いやいやいや。こっちには何もなくって…、篠田先生のトコ…。」
そして、腕組みをして、
「へぇ~~。」
そして空を見て迅、
「ふ~~ん。…ん…???」
そんな迅を見て愛耶乃、
「…えっ…???」
「…っと、言う事は~~。…けど…、もしかして…、篠田先生側から…茉祐子…???」
その声に愛耶乃、首を振り、
「ううん。それはあり得ない。個人情報。」
「あっ、そっか~~。な~~るほど~~。」
「とにかく…、ありがたい限り、アイリーン、予想以上…。」
迅、
「えぇ…。」
そして、アイリーンの件についてはスタッフ一同喜びに沸いた。
茉祐子に千晶、そして巴に和歌葉も互い互いに、
「はは、やった~~。」
ハイタッチ。
和沙と結月、しっかりと握手。
凛花と朱莉、椅子に座ったままでハイタッチ。
鳳出版総務部長の古野上理美、ツカツカと廊下を歩き社長室に。
ノックをして、
「失礼します。」
美祢、
「うん…???」
部屋のドアでニッコリとしている理美に、
「どしたの…???」
その声に理美、美祢に数枚の資料を…。
その資料を見て美祢、いきなり、
「ぷっ。」
そしてニッコリとして、
「くくくくく。かっかかかか。」
そんな美祢を見て理美、
「…でしょう~~。」
「かかかか。凛久めぇ~~。しでかしてくれたね~~。」
そして美祢、
「あっ、これ…、多喜には…???」
その声に理美、
「そう言われるかと思って、既に七星に、添川編集長にと…。」
「ふ~~ん。そっ。」
その頃、ナターシャ編集部。
こちらもツカツカと歩きながら。
編集者たち、
「えっ…???…うそ。元木…さん…???」
「うそだろ…、いつも…体…丸めてた…。はっ…???」
「いつも…地味な…。へぇ~~。凄い…。」
侑里、後ろを振り向いて、
「へっ…???」
そんな声がして多喜、
「えっ…???」
そして前を向くと、
「おっと~~。元木…。」
七星、
「添川編集長、お疲れ様です。」
多喜にお辞儀をして…。
多喜、
「お…、お疲れ…、えっ…???」
そして七星、資料を多喜の前に。
多喜、その資料を受け取り、
「へっ…???」
「総務部長の古野上からこれを渡すようにと…。」
資料を渡された多喜、その資料を見て、
「ん~~~???」
眼鏡を外して…。すると、いきなり、
「羽田~~~。」
侑里、その声に、
「はい。」
多喜、瞬間、
「かっかかかかか。へぇ~~~。」
七星、
「凄い勢いで…。」
多喜、
「ぷっ、そのようね~~。」
侑里、多喜の下に…。
多喜、
「これ…。」
侑里、
「えっ…???」
多喜、腕組みして、
「いやいやいや。8月号は未だに売れてる。20万部突破。そして、週刊エマーブルでのアイリーンと篠田真理のコラボも絶好調。鳴海と羽田。それに霧島を組ませて正解。…けど、それに輪を掛けて、これもまたヒットとは…。」
侑里、
「うそ。マジで…。これって…、編集長…。」
多喜、
「うん。何とも…絶好調ね~~。まさか…、こんな数字が出てくるとは…。」
そして多喜、頭を傾げて、
「…っと、言う事は…、この数字、成宮先生も喜ぶんじゃ…。…なんてったって、サイン入りだから…。」
実は、薫子の持ち番組のひとつ、「ハートクッキング」30分番組だが、
その番組の最後の5分のコーナーの最後で、
成宮薫子エプロンが視聴者にプレゼントされる事をコーナーで告知。
但し、限定で300名。しかも、ウェブからの応募となっている。
けれども、その300名が、番組終了後、ものの数分でその人数に到達。
しかも、応募は更に増え続け、結局は1万名に…。
スタッフはすぐさま関係機関に連絡。
その後、なんとか対処して応募してくれた全員には現物を…。
翌日からそのエプロンの広告はなくなったが、逆にエプロンの問い合わせがテレビ局に…。
そして、会議を通じて、エプロン製造に漕ぎつけたのだった。
番組では告知はされなかったものの、今度は週刊エマーブルとウェブ上で、
「成宮薫子料理番組ハートクッキングでの、エプロン販売開始。」の広告。
その件について、特に美祢は連絡を受け、了承しただけだった。
「プレゼントから販売って…、そんな…売れる訳…。」
特に歯牙にも掛けなかったのだった。

薫子と茉祐子~その愛~ vol.196. 「ありがたい限り、アイリーン、予想以上…。」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
