時間はもう…、既に夕方、6時半を回っている。
凛久、茉祐子を連れてある店に。
茉祐子、
「わお。お店でバーベキュー。凄~~。」
凛久、
「うん。お台場に来て、すぐ調べたら、ここ、あったんだ。…で、場所も海。…そしたらさ。」
茉祐子、
「ふん…???」
凛久、急に可笑しくなって、
「かかかか。ある意味、これは、茉祐子ちゃんにお礼…かも…。」
茉祐子、その言葉に、
「はい…???」
「海からの…、夕日…、見たくなってさ。」
茉祐子、その声に首を縦に、
「あ~~~。うんうんうん。…しかも…。…これからの時間。そして、この天気…。」
凛久、ニッコリと頷いて、
「その通り。…しかも…ディナーにバーベキューとは…。」
茉祐子、
「うんうんうん。凄いデラックス~~。」
「で~~しょう~~。」
周りにも、家族連れやカップルのような…。そして数人の男女の団体。
凛久、まずはふたり分の生ビールを頼んで…。数分後には、ふたり共に、
「かんぱ~~い。」
そしてビールを飲みながらお互い、好きなメニューを…。
凛久、
「これ…は…???」
茉祐子、
「うん。こんなのも…。」
「だよね~~。あ、これ…。」
「わっ。こんなのある…。」
「ほぅ~~。」
そして、ふたり…共に、
「いただきます。」
「いっただっきま~~す。」
茉祐子、
「うんうんうん。旨い、旨い。」
凛久、
「いやいやいや。なかなか、うんうん。イケますね~~。」
「キャハッ。」
凡そ2時間。その間にしっかりと沈みゆく太陽も見て…。
帰りの電車の中。自然に茉祐子、頭を左に…。
凛久はそのまま頭を窓に…。ふたり…共に、目を瞑ったままで…。
けれども凛久、ものの数分、途中で…、
「おっと~~。ヤバッ。眠ってた…。ここ…は…???…おっと~~。大岡山。」
そして、右肩の重みに…。凛久、
「ふふ。」
そして数分後、
「茉祐子ちゃん、駅、着いた。」
右肩をクィっと。
瞬間、茉祐子、飛び起きて、
「わっ!!!」
そして、
「私…、またぁ~~。」
凛久、にっこりと…、
「お疲れのようで…。かかかか。…と言う俺も、数分前に起きたんだ…けどね~~。」
ホームに降りながら凛久。
「へっ…???霧島さんも…、まさか…、寝てた…???」
唇を絞って凛久、
「ん~~。…なんせ、女性とこれほどまでに長い時間、一緒にいたなんて…。かかか…。」
そこまで言って凛久、頭を傾げて、
「もしかして…、小学生…以来…か…???…しかも…、プライベートで…。」
その声に茉祐子、
「うそぉ~~~。」
「うそって…、女性と付き合った経験…ないんだから…。かかかか。」
そんな凛久に茉祐子、
「あっ。」
目をキョロキョロと…。そして頭を凹ませるように、
「そんな風に言ったら…、私だって…。男の人と…、なんて…、かかかか。」
そして凛久、茉祐子に、
「さて。明日は仕事。今日はありがとう。付き合ってくれて…。」
茉祐子、その声に、
「あ~~。いえ。」
凛久、
「じゃ、おやすみ。」
茉祐子に右手を上げて…。
茉祐子、
「あ~~。はい。いえいえ。こちらこそ、ありがとうございました。」
そして凛久にペコリと、
「おやすみなさい。」
凛久、笑顔でコクリと。そして茉祐子、東口の方に…。
凛久も出口に振り返り…。
その時、
「霧島さん。」
後ろからのその声に凛久、
「へっ…???」
振り返り…。真っすぐこちらに向かって立っている茉祐子を見て、
「茉祐子…ちゃん…。」
茉祐子、口を噤んだままで…。そして、
「き、霧島さん。私…。」
凛久、そんな茉祐子を見て、
「……。」
「霧島さん。私…。」
そして、
「私…。私、霧島さん…、私と付き合ってください。私…、霧島さんが好き。」
瞬間、凛久、目をパチクリと…。
茉祐子、真っ赤な顔をして、そして目を真ん丸く…。
気が付くと凛久に、
「ごっ、ごめんなさい。」
一言言って、ペコリと頭を下げて、いきなり振り返り、駆け足になっていた。
既に茉祐子の姿はなく、その場に凛久、
「ま…、茉祐子…ちゃん。」
茉祐子、駅の出口。鼓動は高鳴ったまま、
「はぁ、はぁ…。はぁ…。言~~っちゃった~~。」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.192. 凛久、茉祐子を連れてある店に。
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