テレビ画面にCМのテロップが表示され、クレジットが流れる。
「ここからの放送は、心豊かな生活と情報を発信する鳳出版の提供でお送りします。」
画面にはいつもの番組の成宮薫子のアシスタント役はおらず成宮薫子のみ。
番組最後の5分だけのコーナーが始まる。
薫子、
「はい。今日から新しくスタートしました、新コーナー。子供からお年寄りまで美味しく食べれる。そして、もしかしたら…子供だって作れる美味しいおやつ的な料理。しかも…、5分…。ん~~。それ…以内で…作れる一品料理。今回からみなさまに、お届けしま~~す。」
番組自体が生放送であるために、この新コーナーも編集なしのリアルタイムである。
姫乃、薫子を見ながら一颯に、
「うんうん。六条さん。ふふ。良い感じじゃないですか~~。」
一颯、笑顔で頷き、
「うんうんうん。」
その一颯の近くでコーナーを見ている凛久も、
「さすがは先生。」
侑里、
「いい感じよね~~。」
そこにADのひとり、スマホから耳を放して、
「六条さん、ふふ。薫子先生の新しいコーナー。もう嬉しいメッセージ、届いているそうです。」
一颯、
「へぇ~~。そぅ。たったの2、3分でぇ~~。凄ぇなこりゃ。」
そして凛久の顔を見てニコリ。
凛久もそんな一颯を見て、右手親指を立てる。
一颯、笑顔で、
「かかかかか。」
全て終了して…。
薫子、スタッフ全員に、
「お疲れ様でした~~。」
スタッフたちも一斉に、
「お疲れさまでした~~。」
ADがメッセージを一颯に…。
凛久、一颯に渡されたメッセージの厚みを見て、
「凄っ。」
一颯、
「成宮ちゃん。」
薫子、
「あっ、はい。」
一颯、メッセージを掲げてペラペラと…。
薫子、それを見て、
「へっ…???」
「新しいコーナーに、もぅこんなにメッセージ。」
そんな一颯に薫子、目をパチクリと、
「うそ。」
姫乃、
「凄いですよ、先生。大絶賛。」
パチパチと拍手して。
凛久と侑里も、
「凄いよね~~。」
「うんうんうん。さすがだわ~~。これで…、私たちも…。」
凛久を見て…。
凛久、侑里を見て、
「いい仕事…出来ますよ~~。」
一颯、
「あ~~。それと…、茉祐子ちゃんが初モデルになった篠田真理とアイリーンのコラボのCМ。良い感じに仕上がってるみたい。」
その声に薫子、
「へぇ~~。早く…見た~~い。六条さんはもぅ…。」
何かしら、意地悪そうな目での薫子。
一颯、目を真ん丸く、そして口を尖らせて…、
「まっ。」
頭を撫でて、
「立場…上…。俺の場合は…。うん。見ました…けど~~。」
薫子、顔をくしゃりとさせて、
「もぅ~~。」
「まっ、お楽しみは…しっかりと、取って置くべき…なんじゃ…、ないのかな~~。」
「ふ~~ん。」
口をへの字にして薫子、
「はいはい。」
凛久、
「成宮先生。番組終了したばかりで申し訳ないんですけど…。これから、打合せ、いいですか…???」
薫子、
「うん、OK。健匠君、先に一旦…教室の方に…。」
健匠、
「あっ、はい、分かりました~~。」
番組を見ていた成宮料理教室の職員たち、
「さすがだわ~~先生~~。」
「うんうん。これでまた、評判…上がるね~~。」
穂成美、掛かってきた電話に出て、
「はい、いつもありがとうございます、成宮料理教室で…。あ~~。お疲れ~~健匠~~。……あぁ、はい、うん。」
恵津子に、
「先に健匠、一旦こっち戻るって…。薫子先生、ナターシャと打ち合わせ~~。」
恵津子、
「あ~~。うん。ありがと。」
そして、その日の夕方。フィットネス・ホディジム、トライアル・スクエアにて。
先にトレーニングしていた薫子に凛久、
「お疲れ様です。」
薫子、
「あ~~はい。お疲れ~~。」
そして自然にふたり…。
別に示し合わせた訳ではなかったが、どちらかが先にエントランスに出ていれば、
相手を待つような景色になっていた。
今回は凛久がエントランスにいる薫子に、
「先生…、早いですね~~。」
薫子、スマホの画面を見て、そして、振り向いて、
「あ~~。はい。お疲れ~~。」
凛久、
「行きますか。」
「うん。」
そして自然に足が向くのは…、いつもの居酒屋。

薫子と茉祐子~その愛~ vol.170. テレビ画面にCМのテロップが表示され、クレジットが流れる。
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
