階段を上りながら茉祐子、頭の中で、
「…わ~~お。びっくりした~~。凄いタイミングで霧島さんからラインきた~~。」
そして自分の部屋の前で、
「ふふん。」
洗い物をしている薫子のスマホに着メロ。薫子、
「ふん…???」
スマホに振り向いて、
「おっと~~。六条さ~~ん。」
そして、
「はい。薫子です~~。」
すると…スマホから…、なにやら…ごそごそと…。
薫子、
「ふん…???」
首を傾げて、
「も…し…もし…???」
その瞬間、
「びゃ~~。ぶ~~~。きゃきゃきゃ。」
その声に、思わず薫子、変顔…、したかと思うと、いきなり、
「きゃっはははは。麗奈ちゃ~~ん。」
「びゃ~~、びゃ~~。びゅ~~ん。ばぁ~~。」
薫子、笑顔で、
「うんうんうん。分かる~~。分かるよ~~。」
麗奈の声に重なって、
「うそ。今…麗奈、何言ってるか…。分かったの…???」
一颯。
その声に薫子、
「はい…???」
一瞬、薫子、目を斜め上に、
「う…、うん。びゃ~~、びゃ~~。びゅ~~ん。ばぁ~~。…って。」
その声に一颯、思わずガクッと、
「なんだぃ、そっちかぃ。」
「何…???じゃ、どっちよ…???」
「かかかか。冗談、冗談。」
そこに美珊、
「はい、お待たせ~~。」
一颯、麗奈を美珊に…。
「天気いいから、出てきてさ。今、エティネル宮島屋のガーデンテラスにいるんだ。一緒にランチでも…どぅ…???」
その声に薫子、
「あら、近くにいるんじゃな~~い。」
美珊もそんな一颯のスマホに近づいて、
「薫子~~。天気いいぞぉ~~~。ははは。」
薫子、笑顔に…。けれどもすぐさま…、ぐんにゃりと…。そして、
「いぎ…だ~~い。」
一颯、にっこりと、
「ふん。」
「…んだ…けどね~~。今…、執筆の…真っ最中…。朝からず~~っと。」
「おやおやおや。これは、これは…、忙しい中…。…と言う事は…。」
「うん。今の原稿…、水曜までには…。」
その声に一颯、
「わお。」
麗奈の左ほっぺを撫でながら、
「…と、言う事は~~。」
今後の薫子のスケジュールを思い出して…。
「あらら…。かかか。確かに…。なんとも…。」
美珊に顔をぐんにゃりとさせて…。
「急ピッチな事で…。」
薫子、
「ごめんね~~。折角近くまで来てるのに~~。」
一颯、
「かかかか。これで、成宮家にお邪魔しても…、結局は…執筆の邪魔になるってね~~。」
美珊も、スピーカーから聴いていた薫子の声に、
「ざ~~んねん。」
薫子、
「美珊さん、ごめん。」
「んんん。全然。私が薫子ちゃん、誘ってご飯。…って…。」
そして美珊、
「こっちの方こそ、ごめんね、急に誘ったりして~~。」
薫子、その場で右手を左右に振って、
「いやいやいや。全然、全然。」
一颯、
「あっ、一昨日、霧島君から連絡あって…。」
薫子、思わずドキン。
「えっ、え~~。」
「中々どうして~~。彼…、もしかして…、何かしら…、やらかそうと…してないかな~~???」
薫子、
「え、へぇ~~。」
「いや…、前回の特集から…、何かしら…ナターシャ…、インパクト…、強いって感触…、あるんでね~~。」
薫子、ニッコリと、
「えへぇ~~???」
「頼むよ~~。成宮ちゃ~~ん。番組自体もそうだけど…。番組の最後も、しっかりと…盛り上げる。彼、その気満々。」
薫子、
「ふふ~~ん。」
ニッコリと。
「んじゃ…。忙しいトコ、悪かった。」
薫子、
「ううん~~。こっちこそごめ~~ん。」
「じゃな。」
「はいは~~い。」
通話は切れる。
一颯から、霧島と言う名前を聞いた瞬間に薫子、鼓動が高鳴り、それだけで、また気分が…。
「ヨシ。やるか~~。」
自宅に戻って七星、
「ただいま~~。」
リビングに。
「あら、早かったじゃない…???」
七星の母親、元木好美(もときよしみ)。
「お帰り、七星。」
好美と一緒に紅茶を飲みながらの古野上理美。
「…で…、どうだったの…、彼と…???」
その声に七星、口を尖らせて…。
けれども、落ち込んだりの表情は全くなく、
「ふん。…ん~~~。」
古野上と好美、顔を見合わせて、
「ん~~~???」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.156. 茉祐子、頭の中で、「…わ~~お。びっくりした~~。」
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