「先生…、本当に大丈夫ですか~~???」
凛久。
薫子、また…、何かしら…目がトロ~ンと…。
「はは、だ~いじょうぶ~~。じゃ。おやすみ…。」
そして振り返り歩く。
凛久、そんな薫子の後ろ姿を見ながら、腕組みをして、
「ん~~~。…だめだな、こりゃ。」
そして、薫子の左隣に。
薫子、いきなり自分の左側に訪れた男性に驚いて、
「うわぁ…。」
そして凛久に気付くと。
「な~~に、脅かさないでよ~~、もぅ~~。」
そしてにっこりと笑って…。
凛久、そんな薫子に、
「万が一…でも、先生…お宅に着く前に、またどっかで…。トロ~ンとなったりしたら、困りますんで。僕…お宅の近くまで…。お送り…します。」
薫子、その声に、鼻で、
「ふん。まっ、仕っ方ないかぁ~~。」
ふたり、並んで歩く。
凛久、
「駅から、どのくらい…なんですか…???」
薫子、
「ふん。10…2、3分…って、とこかな~~。今日は茉祐子ちゃん、残業で遅くなるみたいだから…。…けど…、もぅ…この時間なら、帰ってるかな~~。…私は、仕事関係で、会食で遅くなるっては…言ってあるから…。」
その話に凛久、
「えっ…???どうしてですか…???別に…、僕の名前…出しても…。」
今度は薫子、左手を振って、
「いやいやいや。それはほら…。何かしら…。固有名詞って…、女性としてはね~~。…なんでもないように思える…けど…。プライベートで…。…でも、霧島さんの名前…、出さなくっても…、仕事の話しで、食事…した訳…だから~~。」
凛久、その話に、
「ふ~~ん。そんなもん…なんですかね~~。」
顔を捩じるような感じの凛久に薫子、
「そんなもん…なんです。女性から…してみれば…。」
凛久、口をぐんにゃりと…。
薫子、
「かかかか。まっ、霧島さん…。今まで、女性と一緒って…なかったようですから…。ふふん。」
その話に凛久、右手人差し指で顎をコリコリと、
「ごもっとも…。」
「けど…。」
薫子、凛久を見て、
「未だに信じられないんだけど…。」
凛久、顔を薫子に、
「はい…???…何が…???」
「私…、思うんだけど~~。どうして…、霧島さん…。付き合っている女の人…、いないかな~~。このルックスで…。」
その声に凛久、いきなり、
「はっ…???」
「凄い、イケメン…だと…、思うんだけどな~~。」
凛久、咄嗟に右手を振って、
「いやいやいやいや。全然。全然、そんな事ないですから…。僕なんて…。」
薫子、
「僕なんて…。」
凛久、自然に夜空を見上げて…、
「ん~~~。そもそも…。」
するとタイミング良く、薫子と同時に、
「出会いが…ない。」
凛久、
「…そ、そう…なんですよ~~。」
薫子、
「ふふ。じゃあ~~。これからは…。しっかりと…、出会い…楽しみましょ。」
「…ですね~~。」
「でも…、霧島さん…、今、心に思っている…女性…、どうなの…???」
そんな薫子に凛久、
「えっ…???…いや~~。今…、僕…???」
「うん。」
左手で左頬を撫でて、
「今は~~。」
首を左に傾げて、
「い・な…い…、ですね~~。」
瞬間、薫子、
「あ~~、今のその、素振りは~~。ちょっと…、考えたでしょ。ふふ。」
凛久、
「えっ…???…あ、いや…。」
そして、凛久、
「…って、言うか…、先生…、勘弁してくださいよ~~。それでなくとも…。」
薫子、
「へっ…???どうしたの…???…何か…???」
凛久の顔を見て…。
凛久、
「あっ。」
「さては~~。」
口を思いっきり絞って、右目を瞑っての凛久。
薫子、
「あ~~。何かしら…訳ありだな~~。」
凛久、鼻で息を吐くように、
「ふ~~~ん。」
「かかかか。聞かないでおくよ。うん。霧島さんの…プライベートだから~~。かかか。それに…、ありがと。もぅ…着いちゃった。我が家。」
凛久、その声に、
「えっ!!!」
「我が家、ここよ。」
凛久、
「わお。」
薫子、
「おしゃべりしながらだったから…。結局…、家まで…。」
凛久、左に見える建物を見て、
「わ~~お。凄い。へぇ~~。そっか~~。ここなんだ~~。」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.130. 「先生…、本当に大丈夫ですか~~???」凛久。
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
