侑里、そんな凛久に、
「えっ…???…そうだったの…???」
凛久、
「えぇ…。つまりは…、僕、どこの出版社にも…属…してないでしょ。」
侑里、
「あ~~~。そういう…訳か…。」
凛久、口を尖らせて…。
「まぁ…。フリーでも。まっ、なんとか…、それなりには…。…でも、いつも、同じような…。つまりは…ジャンル…???…ある意味、ちょっと…抜け出したくて…。」
佐那、
「うんうん。」
愛耶乃は笑顔で顔を傾げて…。
「そんな時に、書店で、珍しくファッション雑誌…、見たんですよ。その中に、たったの1ページに、ある画像が載ってて…。けど、その画像に僕…、かなりのインパクト感じちゃって。これ…いいかも…って…。」
腕組みしながら聞く侑里。
凛久、
「ファッションデザイナー、篠田真理。かかか。僕…全然知らなかったんです。そのファッションデザイナー。…まっ、ダメでもともと。…で、事務所に連絡して…。」
佐那、いきなりクスッと笑って、
「当然、けんもほろろにね…。」
「断られましたよ~~。…でも、なんとか…。」
「粘ったよね~~。事務所にも、何度か…。」
「全く、歯牙にもかけない…。そんな感じ。…けど…、そんな時に、川邉さんが…。先生を…説得してくれて…。」
佐那、
「先生に私、いいんじゃないですか~~。って。そんな…どこの雑誌社にも属してない。全くのフリーでやっている人でも~~って。そして、念のために、霧島さんが今まで書いた記事…。霧島さんから頂いて、先生に見せたんです。ねっ、霧島さん。」
その話に凛久、
「えぇ…。」
「その記事を見て、ようやく。重い腰を…。」
そして佐那、思わず、クスッと。
「散々、嫌みを言われながら…。」
凛久、
「でしたよね~~。」
「…でも~~。」
侑里と愛耶乃、
「うん…???」
すると佐那、いきなり、はつらつとした顔で、
「ねぇ~~。霧島さ~~ん。」
凛久、
「えぇ…。」
「なんと、先生。取材になった途端に、物凄い気持ちが昂っちゃって…。」
愛耶乃、
「へぇ~~。」
佐那、
「今まで見たことのないような、先生の気持ちの昂りよう…。あれには驚いたわ~~。」
凛久、
「お蔭で、僕も納得した取材…、できましたよ。えぇ。」
佐那、思い切りにっこりと、
「ねぇ~~。そして~~。蓋を開ければ…。何と。」
愛耶乃、
「うんうん。凄い人気よう~~。」
佐那、
「お蔭様で、物凄い。忙しいです。」
「ふふ。」
「事務所も…、前のところから、思い切って、引っ越しましたし…。」
その声に凛久、
「えっ、うそっ???」
佐那、
「ふふふ。これも偏に、霧島さんから取材してもらって、人気のあるファッション雑誌に掲載してもらえたのが、ご縁。」
侑里、
「ふ~~ん。そういう経緯…、あったんだ~~。」
「SHINODA MARI、今、凄いですもんね~~。いろんな雑誌にも載ってるし…。コレクションも人気よね~~。…もしかして…。海外でも…???」
愛耶乃、にっこりと…。
その声に佐那、直立になって、一礼、
「お蔭様で、幾つか…オファーが…。」
その一言に愛耶乃、
「わぁ~~。凄いじゃな~~い。」
「それもこれも、霧島さんとの出会い。」
凛久に佐那、丁寧にお辞儀をして…。
「その節は、ありがとうございました。」
そんな佐那に凛久、途端に右手を振り、
「いえいえ。僕は僕なりに、納得した仕事…やりたかったから…。」
佐那、
「ううん…。だって…。今回のだって…。結局は…。」
そして佐那、思わずクスリと…。
「なんだか…、まだまだ、ご縁…ありそう~~。」
愛耶乃、にっこりと、
「ふ~~ん。ふふふ。」
侑里、凛久の顔を見て、
「おんや~~。霧島君…。」
凛久、瞬間、侑里に、
「えっ…???」
侑里、凛久の左肘を右肘で突っついて、口を尖らせて、両眉を上下に、佐那に視線を…。
凛久、
「えへ~~???」
愛耶乃、
「じゃ、侑里、霧島さん、私たち…。」
佐那もふたりにお辞儀をして、
「それじゃあ、失礼します。」
そんな愛耶乃と佐那にペコリとお辞儀をして、侑里。
凛久は右手を振り…。
そしてふたり、また椅子に座って…。
「あれ…???私たち…、何の話…してたんだっけ…???」
侑里。

薫子と茉祐子~その愛~ vol.126. 「その画像に僕…、かなりのインパクト感じちゃって。」
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
