和歌葉、
「…でも、履歴書には…。」
そして空を見て…。
千晶、
「いやいやいや。それ…、ないから…。家族構成だけで…。親族の欄までは…。しかも…、マユは、成宮。勇吾は是枝。全く共通…ないし。住所も全然違~~う。」
和歌葉、その千晶の話に、
「あっ。そっか。」
茉祐子、
「まっ、私がエクレール、入社して、この部署に配属されたときは、もぅ…、勇吾、いたから~~。その時なんて、私の方が、びっくりしたくらいだから~~。なんで。あんたがここ、いんのよって…。」
そして、
「大体…、勇吾がどんな仕事してるかなんて…、全然知らなかったから~~。勇吾のおかあさん、私のおばさんだって、どういう仕事をしているか…さえ…知らなかったみたいだから~~。私がおばさんに言って、おばさんもびっくりしてたくらい。」
巴、いきなり、
「うそ~~~~っ!!!」
「そういう…やつだから~~。私と勇吾に関しては…。」
胸の前で、両手でクロスをして、
「絶対、これだからね。」
そして、
「もし、バレたら、何がどうなるか…、分かりゃしない。」
和歌葉、
「ふ~~~ん。」
けれども、
「…でもさ…。凄いよ茉祐子。」
茉祐子、
「へっ…???」
「だって…。そんな勇吾と…。でも…、良く一緒に仕事~~。」
巴、
「あ~~。うんうんうん。そうそう。」
茉祐子、
「ふん。それは簡単。」
和歌葉、
「へっ…???」
「この仕事、ライチと一緒に探して応募して~~。そもそも宇治川本部長、物凄い素敵~~って、思ってたから~~。…で、入ってみたら、榛名課長が、まずイケメン。そしてチーフの凛花さんも、凄い奇麗で…。かかかか、勇吾なんて、全く眼中になかったから~~。」
そしてチロリと舌を出す茉祐子。
いきなりバカ受けする和歌葉、
「かっかかかか。そっちかぃ。」
「うん。だから…、案外…、会社では…、勇吾、従姉弟だって…、意識…ないんだよな~~。まっ、そりゃ、私自身、不思議…では、あるんだけ…ど。うん。」
巴、
「ふ~~ん。そんな…もんなの…かぁ~~。」
千晶、
「…と言う訳で、この話はこれでおしまい。いい…???絶対に、シークレットだからね~~。」
すかさず和歌葉と巴、
「了~~解っ。」
途端に和歌葉、体をぶるぶると揺らして、
「あ~~~ん。合コン~~。」
茉祐子、
「また、そっち~~~???かかかか。和歌葉~~。」
「くっそ~~。文歌め~~。」
千晶、
「…って言うか…。文歌にとって、勇吾…、どうなんだろ…???」
そんな千晶の声に、茉祐子、頭を傾げて…、
「…さ…ぁ…???…全然…、想像付かない。…大丈夫…なのかな…???勇吾の…、あの性格で…???…それこそ…、不思議だわ~~。私には、絶対に、無理っ!!!!」
和歌葉、
「ふん。まぁ~~。文歌も…、性格的には…。ん~~~。頷け……、なくは…、ないか…な…???」
千晶、
「ふ~~ん。そうなんだぁ~~。」
「ふん。それこそ来栖~~。ちなみに、あんた、瑛輔…なんて…、どうよ…???」
その声に巴、目をキョトンとさせて…。
「へっ…???」
そして巴、スプーンを加えたままで、数秒、フリーズ。
和歌葉、
「年下…好みって…、聞いたけど…???」
瞬間、巴。小刻みに体を震わせながら…、
「う~~~~~。」
そのリアクションに3人、
「おっ…???」
巴、
「うわ~~~。何、言い出すかと思ったら~~。」
和歌葉、
「ふん…???」
すかさず巴、きっぱりと、
「論外っ!!!」
千晶、いきなり、
「キャッハハハハハ。そっか、そっか~~。」
そんな風に笑う千晶に茉祐子、
「…ったく~~。ライチ~~。瑛輔に失礼よ~~。」
千晶、
「ふふふ。うんうんうん。瑛輔はマユだもんね~~。かかかか。」
その瞬間、和歌葉と巴、
「え――――――――っ!!!!」
その声に、ドアの外にいて何やら会話をしている愛耶乃と迅、そして凛花、
「えっ…???」
愛耶乃、
「なに、今の声…???」
茉祐子、口に入れたものを…もう少しで…。思いっきり胸を左手で押さえて。
愛耶乃と凛花、ドアを開けて、
「ど…、どうしたの…???」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.116. 和歌葉、「…でも、履歴書には…。」そして空を見て…。
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庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
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