澤田、
「ものすっごい、優しいです。面倒見、いいです。…なんか…、こぅ…、包容力…あるっていうか…。…だから…、一緒にいてて、居心地…良いって言うか…。うん。」
穂成美、
「ふぅ~~ん。そうなんだ~~。羨ましい~~。」
健匠、ビールを飲んで、
「今度は、おまえかよ。」
そんな健匠に顔をクシャリとさせて穂成美、
「ミュ~~。」
澤田、自分のスマホで、検索して、
「芸能人で言えば…、この人っぽいですね~~。」
穂成美、その画像を見て、思いっきり頷いて、
「あ~~~。うんうんうん。知ってる、知ってる。」
健匠、
「なになに、どれどれ。」
穂成美、
「ふん。」
その画像を健匠にチラリと、ほんの一瞬。
「はい、終わり~~。」
「…って、見えないじゃん。そんなんじゃ。」
穂成美、笑いながら、
「かかかか。あんたはいいよ。」
今度は健匠が、穂成美に顔をグシャリと、
「こ…のぉ~~。」
その顔を無視して穂成美、
「うんうん。この人、私も…好き~~。」
その画像を瑛子にも見せて。
瑛子、
「あぁ。」
穂成美、
「…でも、澤田さん…、女性に…モテルでしょ。」
その声に澤田、腕組みをして、
「ん~~。どうかな~~。」
「…って…、声…掛けられるでしょうが~~。」
「ん~~~。確かに…、それは…ある。…けど…。」
「…けど…。…もしかして…、その時…だけ…???」
その声に澤田、
「ん、ん~~。…なんだか…。そうなんですよね~~。…ほら、いるでしょ。綺麗…って言うか…。こぅ…。」
穂成美、
「美しいものには棘がある。…的な…???」
その言葉に澤田、
「ん~~。まぁ…、そんな感じ…なんでしょうかね~~。…落ち着かない…ん…ですよね~~。ある意味…、いっつも、肩に…力が入っているっていうか…。」
「へぇ~~。なんだか…、凄い勿体ないなって…。…あっ、ごめん…。ん~~。…だって、私から見たって、澤田さん、物凄い…なんて言うか、モデルって要素…ある感じだもん。」
健匠も、
「うんうんうん。俺も…そう思った。」
澤田、笑顔で、
「いえいえいえ。そんな…そんな…。とんでもないですよ。ダメなんですよ。僕、顔立ちが整った…、ん~~。女性…。逆に、何話していいのか…全然…分かんなくって…。だから…。」
そしてチラリと隣の瑛子を見て、
「コンビニで…。」
そこまで話して穂成美、
「うんうん。瑛子がレジの前でお金払って、その時、小銭が落ちて、その小銭を拾って、その時、瑛子を見て、いきなりドキン。」
「えぇ…。」
「そして…次は…、また偶然にも、同じコンビニで、今度は風の強い日…???」
「えぇ…。」
「瑛子がコンビニの玄関から出た瞬間、突風で肩に掛けてたスカーフが駐車場に吹き飛ばされた。丁度車から降りた澤田さんが、自分のところに吹き飛ばされてきたスカーフを拾って…。そのスカーフの持ち主が…瑛子。」
「えぇ…。なんでか…、姉に声かけるような感じで、話…できて…。」
「それからというもの、瑛子に猛チャージ。」
澤田、
「そう…なんですけど…も…。」
穂成美、
「最初は瑛子も、普通に…。…でも、段々…、気持ち的に…、余裕が…。」
瑛子、気恥ずかしそうに、頭をコクリと。
穂成美、
「だ~~いじょうぶだよ~~、瑛子~~。澤田さん、いい人だよ~~。うんうん。話を聞いていて、私もOKサイン、出すわ。問題なし。」
健匠も、
「ふん。いいんじゃない…。俺も穂成美の意見に同意。彼…、いいやつだよ。」
穂成美、
「ヤツだけ余計…。」
健匠、また穂成美の隣で顔をクシャリと、
「ニュ~~。」
穂成美はそんな健匠の顔を、今度も無視。
途端に瑛子、
「ぷっくくくく。おっかし…。」
穂成美、そんな瑛子を見て、
「ふん…???」
瑛子、
「穂成美。」
「ふん…???」
「兼倉さん…だっけ…???」
健匠、
「あっ。あぁ…。」
「穂成美、あなた、兼倉さんの事…、好きでしょ。」
その声に穂成美、瞬間、
「へっ…???」
健匠、
「はぁ~~~あ…???」
穂成美、真っ赤になって、
「な、なに言ってる瑛子、あなた…。」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.93. 健匠、ビールを飲んで、「今度は、おまえかよ。」
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
