凛久、
「先生…、その…、後田局次長って…???」
その声に薫子、思わず、目を真ん丸く、そして目をパチクリと…、
「あっ。あ~~。はははは。」
そして舌をペロリと出して、顔を傾げて、
「あんまり…???…と言うか…。…殆ど…、知らない…かなぁ~~???」
凛久、思わずガクリと…。
薫子、
「…ん、まぁ…。顔だけは…、2…3度…???見た…程度…。…でも、話した…時は…ない。かかかか。」
「なんと…。」
「いやいやいや。だ~~って、フィールドが全く違うから~~。」
その声に凛久も、
「ま、ま~~。そういう…事も…、あります…よね…。」
仁、ふたりの前に、
「へぃ、お待ち。」
新しい握りの盛り合わせを…。
薫子、
「うわぁ~~。美味しそう~~。」
凛久、
「うんうん。これは、これは…。」
「おまかせ…、毎回…同じネタは…使わない。」
その仁の声に、薫子、凛久、口を揃えて、
「グッジョブ!!!」
仁、
「おやおや。おふたり…お揃いで…。けけけけけ。」
薫子、そして凛久…、お互いがお互いを…。
薫子、先に口を尖らせ顔を少し、赤らめて…。
凛久は…、目をキョロキョロと…。
仁、
「けけけ。ごゆっくりと…どうぞ~~。」
薫子、握りを一口、
「ありがとうございます。んふ…。お~~いし。」
凛久、
「うんうん。はは、旨そう~~。」
その後、寿司屋「仁」を出て…。
凛久、
「ま~~ったく~~。先生~~。」
口を捻じ曲げて凛久。
薫子、
「かかかか。いいじゃない、いいじゃない。美味しくって、楽しかったんだから…。」
凛久、今度は口を尖らせて、
「タクシー代も先生…だったんですよ~~。」
薫子、にっこりとしながらも、
「かかかか。」
結局、寿司屋の勘定は、凛久が7、薫子が3で、凛久からのご馳走とはならず…。
薫子、それでも凛久に、
「ごちそうさまでした。」
そしてペコリと頭を下げて。
凛久、
「してやられた。」
「かかかかか。まぁまぁ…。はい。次は…しっかりと…奢ってもらいますから。それで、勘弁。」
「ほんとですよ~~。頼みますよ~~。」
「はい。お願いします。」
けれどもその瞬間、凛久、
「えっ…???…次って…???…次も…いいんですか…???」
薫子、
「へっ…???…えっ???え~~。」
顔を少し赤らめて。
凛久、何かしら背筋をまっすぐと…。
「う。嬉しいですね~~。ははは。」
歩きながら…。
薫子、凛久に、
「な~~に、照れてるかな~~。」
「いえいえ。照れてませんて…。かかかか。」
「タクシーで帰る…???…それとも…。電車…???」
凛久、その薫子の声に、
「少し…、歩き…ません…???」
その声に薫子、
「いいかも…。ふふ。」
凛久と駅で別れて…、そして通りを歩きながら…。
すると、前を歩いているひとりの女性。
薫子、
「あは。茉祐子~~~。」
その声に後ろを振り向く茉祐子、
「あは、おかあさ~~ん。」
駆け足で薫子、茉祐子の傍に。
「今、帰り…???」
「かかかか。エトランゼで、ライチ~たちとご飯。」
「ふんふんふん。」
「おかあさんは…今まで…???」
「ふん。私も…、仕事関係で…ご飯。」
「料理教室の…???」
「ううん…。まぁ…、いろいろとね~~。」
茉祐子、
「ねね、今日、会社に霧島さん来てさ。」
薫子、
「あら。」
「エトランゼ、紹介して欲しいって…。」
「へぇ~~。」
「もしかしたら…。霧島さん…、いつか…、エトランゼ、取材…するのかな~~。な~~んて…。」
「あらあら。な~~んか…、楽しみな感じだね~~。」
「うんうん。」
「はぁ~~。お腹いっぱいだわ。」
ふたり同時に。
薫子、
「あら…。」
茉祐子、
「あは。」
そしてふたり…、笑いながら…。
薫子、
「はいはい。帰ろ、帰ろ。」
歩いている凛久のスマホに着電。美弥からである。
「もしもし。」
スマホの向こうから、
「あぁ~~凛久、私。」
美弥の声。
「はい。」
「今度の金曜。夕方、空けといて。」
「は…あ…???」
「一緒に食事って…言ったでしょ~~。」
「あっ、あ~~。…はい。分かりました。」
「じゃね~~。また、連絡する~~。」
凛久、
「やれやれ…。なんとも…。叔母貴って言っても、社長と…。だぜ~~。」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.84. 薫子、凛久、口を揃えて、「グッジョブ!!!」
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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
