バーベキューが始まり20分。肉を焼く匂いが道路まで…。
薫子、
「ふふ。やってる、やってる。」
茉祐子、にっこりと、
「ん~~~。」
薫子、玄関のチャイムボタンを押して…。
美珊、その音に、
「は~~い。こっち、こっち~~。庭の方に回って~~。」
一颯、
「おっ、来たか。」
姫乃、
「わはっ。」
茂樹、
「おっと~~。」
凛久は、目をキョロキョロと、
「えっ…???まだ…他に…、どなたか…???」
薫子、庭への入り口のドアから、
「こんにちは~~。」
美珊と姫乃、
「いらっしゃ~~い。」
一颯、
「おぅ、来たね~~。」
茂樹、
「かかかか、しばらく。」
そして凛久、後ろを振り返って、その途端、
「えっ!!!!えっ、えぇぇぇぇぇ。」
薫子も、後ろを振り向いた男性、凛久を見て、
「わっ!!!」
凛久、
「成宮…先生―――――――っ!!!!」
その声に薫子の後ろからの茉祐子、
「へっ???」
そして薫子の後ろから見える男性を見て、
「わっ!!!」
薫子、
「霧島…さ…。」
茉祐子、
「わわっ。」
凛久、薫子の後ろにいる茉祐子を見て、更に、
「わ――――――っ!!!茉祐子ちゃんっ!!!あっ、いや。成宮さんっ。」
そして凛久、必然的に、目の前の4人を見て、
「えっ…???えぇぇぇぇ…???…これって…???」
美珊、
「ふん。成宮家とは、六条家、昔ながらのお付き合いですから~~。」
一颯、
「かかかか、まっ、そういう事~~。」
姫乃、折りたたみ椅子を二つ。
薫子、
「あ~~。ありがと。ごめんね。」
姫乃、茉祐子にも…。
茉祐子、
「あっ、ありがとうございます。」
そして、
「びっくりした~~。霧島さん…。」
凛久、まだ、キョトンとして…。
「あ…、あの…。」
一颯、凛久の摩訶不思議そうな顔を見て、
「かかかかか、さては…霧島さん。まだ…、知らなかったな~~。」
茂樹、焼けた肉を食べながら、
「うんうんうん。んまい。」
凛久、
「あ…、あの…???」
美珊、
「なんだ、パパ、まだ、教えてなかったの…???」
一颯、
「いやいやいや、だって…、俺からったって…。なぁ。成宮ちゃん。」
薫子を見て。
薫子、困ったような笑顔で…、にっこりと。
美珊、
「薫子さんと~、茉祐子ちゃん。血は繋がってないけど…。実は、お・や・こ。」
その声に凛久、目を真ん丸く、そして口を噤んで…。それから目をキョロキョロと…、
「うっそっ!!!」
そして、
「え~~~~~っ!!!」
薫子、また、困ったような笑顔で、そして茉祐子を見て。
茉祐子も…。既に顔から伝わる、「しょうがないかぁ。」的、表情。
凛久、いきなり、ふたりに恐縮しまくり、
「いやいやいや。これは、これは…、知らぬ事とは言え…。いや~~。びっくり。」
そしてまた再び、
「え~~~~っ!!!」
一颯、
「かかかか。霧島さん、驚きすぎだよ。」
そんな一颯の笑顔に凛久、頭をカリカリと…、
「あっ、いや…。え~~~。」
半ば、額に汗まで掻いて、頭の中で、
「…マジ…???冷や汗もんだぜ、こりゃ。」
薫子、
「茉祐子ちゃん。」
椅子に座るように…。
茉祐子、
「あ~~うん。」
茉祐子、
「お邪魔…しま~~す。」
その声に茂樹、
「かかか、どうぞ、どうぞ。茉祐子ちゃん…、うん。実に久しぶり~~。」
そんな茂樹に茉祐子、
「はい。ご無沙汰しておりま~~す。」
必然的に美珊の隣に薫子。そしてその薫子の隣、凛久の…少し離れた場所に、茉祐子。
姫乃、
「茉祐子さん…、何、飲む…???…って言っても、はい、これ。」
そして目の前に夏限定版のサワーを…。
「夏限定版、思わず買っちゃった~~。」
茉祐子、
「あ~~。ありがとうございま~~す。」
薫子、美珊にレジ袋を…。
「美珊さん、これ…。」
美珊、
「わぁ~~。何も気を遣わなくとも…。」
一颯、凛久を見て、
「かかかか。霧島さん、汗…。」
茂樹、
「ん~~???かかかか。さては…、思いっきりの…サプライズだったかな~~。成宮親子~~。かかかかか。」
美珊、にっこりと。
凛久、完璧に恐縮しまくりで…。
「いや…。いやいやいや、完璧に…サプライズですよ~~。」
そして茉祐子と薫子を見てにっこりと。
茉祐子、
「霧島さん。お疲れ様です。」
凛久、そんな茉祐子に、照れながら、
「ど…、ども…。」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.62. バーベキューが始まり20分。
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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。