そして、ふたり共に…、
「鍛えてらっしゃる。」
各々の声に…。
「ぷっ。」
薫子。
「かっかかかか。」
凛久。
そして、
「へぇ~~。薫子先生…、凄いですよね~~。ジムにも通ってて、そして朝はジョギングと…。」
その声に、
「き~り島さんだって~~。なかなか~~。」
凛久、
「まぁ…、僕は…、仕事柄…。以前からの…。ん~~。体が…資本だったですから。怠けちゃうと、なかなか、体…着いていってくれなくって…。時間的に…、不規則っていうのも…ありましたから…。」
薫子、
「ふ~~ん、そうなんだ…。」
「けど…、薫子先生…、ここに…って、ジョギングの…コース…???」
「うんうん。そう。…でも、毎日って訳でもないけど…。今朝は…、外…走りたいなぁ~~って、思って。まっ、天気悪いときとか、気分的にも、自宅にフィットネスバイクもあるから…。」
凛久、その声に、
「わお、凄い。さすがは…本格的ですよね~~。…で、まさか…、薫子先生も…、田園調布…???」
薫子、その声に、少し顔を綻ばせて、
「えっ、え~~。」
凛久、その時、思いついたように、
「あっ、昨日は、ありがとうございました。」
薫子、
「へっ…???」
「エッセイストの永瀬絢美。」
「あ~~。…いえいえ。こちらこそ。」
「彼女、エッセイストとしても人気なんですけど…。」
「えぇ…。」
「この度、我が鳳出版に入社。そして月刊誌ナターシャに…、配属…と、なりました~~。」
薫子、
「あらあらあら。」
「なにやら…、社長からのラブコールが…あったようで…。はは。」
「へぇ~~。」
「1児の母。旦那さんと共稼ぎ。」
「うんうん。」
「なかなかね~~。保育園に…入れないって…。今までは子育てしながらのエッセイ…だったようですけど…。ウチの社長の口利きで、保育園…OKになっちゃって…。」
「あら。」
「そのお陰でって言うのもあるんですけど…。ある種、それが条件で、ナターシャに…。」
薫子、
「へぇ~~。」
遠くを見るような目で、
「永瀬さん…。彼女、うん。なんだか…、会った瞬間…、なにかしら…オーラ、あったんだよね~~。…でも…、」
そしてクスリと笑って、
「そっか~~。お子さん…いらっしゃったんだ~~。」
そして、顔を傾げて、
「あんまり…、そんな風には…見えなかったんだけど…。完璧に、作家さんって…感じだった。うん。まっ、結婚しているって…感は…あったけどね~~。」
凛久、
「今後は、ナターシャから…エッセイ…掲載…されると思いますよ。…乞うご期待。」
「うんうん。しっかりと…期待しちゃう。」
そして少しの沈黙。
薫子、
「でも…、ナターシャ。いいよね~~。」
凛久、その声に、
「へっ…???」
「霧島さんもそうだけど…、羽田さんも…素敵な女性だわ。」
凛久、
「かかかか。ありがとうございます。羽田に、伝えておきます。」
「羽田さんって…、お子さん…???…あっ、そっか…。ふたり…って、言ってたよね~~。」
「えぇ…。」
「可愛いでしょうね~~。」
凛久、顔を傾げて、
「えぇ…。そうだと…思いますよ。」
薫子、
「へっ…???霧島さん…、羽田さんのお子さん…。あっ、そっか~~。かかか、まっ、そこまでは…ねぇ~~。かかかか。」
凛久、照れながら、
「えっ、えぇ~~。」
「私もね~~。なんだか…、ちっちゃな子供…見てると~~。」
「へっ…???」
凛久。
そんな凛久に薫子、
「あっ。あ~~はははは。うん。私には子供…、おりません。」
「はい。」
「でも…、この前、それこそ、ほら、TBAのプロデューサー。」
「えぇ…。六条さん。六条一颯さん。」
薫子、
「うん。彼の子供、今、3ヶ月なんだぁ。女の子。」
凛久、
「へぇ~~。」
「物凄い、可愛くって…。」
そんな薫子の顔を横から見ながら凛久、にっこりと。
薫子、
「しっかりと、パパとママのどちらにも、そっくり。うん。美人だわ。」
「ほほほほほ。」
凛久。

薫子と茉祐子~その愛~ vol.55. そして、ふたり共に…、「鍛えてらっしゃる。」
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。