鳳出版社、社長室のドアをノックして、
「社長、失礼します。これまでの集計データ、お持ちしました。」
古野上理美(このうえりみ)、鳳出版社総務部長である。
「あ~~。ありがとう。」
他の書類から目を離して、小暮美弥、鳳出版社社長である。
理美、
「社長の…、お見立て通り…。」
にっこりと。
美弥、
「ふ~~ん、そっ…???」
そしてこちらでも…。月刊誌ナターシャ、編集部。
編集長の添川多喜(そえかわたき)。手元の集計データを見ながら、
「いやいやいや。参りましたね~~。かかかか。やってくれました~~。月刊誌ナターシャ、8月号~~、5万部突破~~。」
編集部のスタッフに右手でデータ書類を掲げて。
それと同時にスタッフたち歓喜。
「うわ~~。」
「はっはははは。」
「…っしゃ――――っ!!!」
「凄~~い。まだ発売して一週間で5万部~~???」
「この勢いで行くと~~、8月号だけで10万部…、届いちゃうかしら~~。」
多喜。
「凄ぇいきおいだよな~~。」
そんなスタッフの声に侑里、
「へぇ~~。5万部と来た。や~~るもんだわ。」
スタッフたちがそれぞれハイタッチと握手をしている中で、侑里と凛久も、がっしりと。
凛久、侑里に、
「やりましたね~~。」
侑里、
「おめでと。」
月刊誌ナターシャ、8月号、発売当初から、滑り出しが良かったのだった。
そして…。
「あ~~ん、もぅ~~。会社、行きたくな~~い。」
茉祐子、応接間で…。
「かかかか。だ~~って、仕方ないじゃないの~~。これも…仕事なんだから~~。」
薫子のフィットネスの傍で恭弥。
薫子、
「あっと言う間の2週間。」
その声に茉祐子、
「…ってか…、早すぎるでしょ。ぶ~~。」
恭弥、
「かかかか。うん。」
茉祐子の声に頷いて。
「早いよな~~。全くだ。」
恭弥、仕事で本日出発である。
茉祐子、
「恭弥さん、今度はいつ…こっちに…???」
その声に恭弥、
「ん~~。それを言われると…全く以って、困るんだけど…。」
難しい顔をして…、
「強いて言えば…、自然に聞いてくれ…。かかかか。」
茉祐子、顔を顰めて思いっきり恭弥の左腕を叩いて、
「もぅ―――――――っ!!!!」
「それにしても、まさかあんた…、フィットネス・ホディジム、トライアル・スクエアの会員になったって…。いやいやいや。」
薫子。
茉祐子、その話に…、
「うそ…。」
恭弥、
「うん。いや…、日本に帰ってきて…、それから…って事…考えて。会社とここの…往復だけ…???って考えると…。なんだか時間が勿体なくってね~~。ちょいと、興味本位で、行ってみたら…。」
パンフレットを持って掲げて…。
「そしたら何と、かなり本格的~~。かかかか。一発で決めちゃったよ~~。それに…、全然単発でもOKって言うし~~。」
薫子、
「年会費もなし。当然単発って事だから、利用費のみってね~~。ちゃっかりしてんだから~~。」
恭弥、にっこりと、
「まね~~。それに、今回の収穫はもうひとつ。」
薫子、
「ん~~~???」
「姉さんも、それに茉祐子ちゃんも…、あの雑誌は…今回、売れまくってんじゃない~~。」
薫子も茉祐子も、恭弥のその声に、
「はっ…???」
「ふ~~ん…???」
そして茉祐子は会社に。薫子もその後にテレビ局行き。
そして、恭弥も薫子を見送って後に、成宮家を出て成田に…。
千晶、茉祐子の顔を見て、
「ははぁ~~ん…。その顔は~~。もしかして…、憧れの君、成宮家から出発か~~???」
意地悪な顔で…。
その声に巴も和歌葉も…、
「わ~~。そんな人って…、茉祐子にいたんだ~~。」
茉祐子、そんな3人に、
「うるさい~~。」
そんな3人に和沙、
「はいはい。仕事仕事~~。」
茉祐子の気落ち様は相当なもの。
瑛輔、そんな茉祐子を見て、
「茉祐子さん、大丈夫かな~~。」
勇吾、そんな瑛輔に、
「はぁ~~あ…???…もしかして…、瑛輔、おま…???」
瑛輔、勇吾のその声に、
「えっ…???なんですか、先輩…???」
キョトンとして。
勇吾、
「あ…、いや…。うん。まぁ…、いや…、なんでも…。おぅ。」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.40. 「月刊誌ナターシャ、8月号~~、5万部突破~~。」
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。