「おはようございま〜〜す。」
元気に笑顔で奈都美、商品企画開発部。
康、
「おぅ、おはよう〜〜。」
靖子、
「あっは〜〜。おはよう、ナッちゃん。かかか。昨日、翔と…。ん〜〜〜???」
ニッコリと。
奈都美、笑顔で頭を傾げて、
「ふふ〜〜ん。」
そして、社員が出社。
伸永、
「おはようございま〜〜す。」
内海、
「おぅ、おはよう。」
奈都美、そんな伸永を見て、瞬間、顔を赤らませて…。
けれども頭の中で、
「…やばい、やばい。」
そして伸永の隣、翔はまだ出社していない。ミーティングまでは時間はあるが…。
康、キョロキョロとさせて、内海に目を…。
内海、そんな康に首を横に。
康、
「珍しいな…、翔が…、まだって…???」
その時、内海のスマホに着電。相手の名前が、瀧澤。
「おはようございます。」
瞬間、
「庸ちゃん、翔、病院に連れてく。」
内海、
「はいっ???」
近くの交差点、横断歩道の信号が青から赤に。丁度そこに通り掛かった翔。
横断歩道の真ん中で、シルバーカーを押している老婆。立ち止まってうろうろとしている。
他の車両は停止したまま。
翔、心配でその老婆の下に。
そこに空いている車線から走行してきた二輪車が、
停止している車の陰から勢いよく出てきたかと思うと、
ふたりの人物に気づくも避け切れずにふたりに衝突。
シルバーカーを押していた老婆も転倒。翔はその衝撃で転倒して転がり。
二輪車の人物も二輪車の下敷きになって倒れた。
…が、急いで起き上がり、そのまま二輪車を起こしてエンジンを掛け、走り出す。
その状況に丁度歩道を歩いていた瀧澤。
「翔っ!!!!ちょっ…。」
その場に駆け付けた瀧澤。
「おばあちゃん。」
そして、
「翔っ!!!」
既に見えなくなった二輪車。
「なんてこと。」
車から降りてきた男女の2名。
「大丈夫ですか???」
瀧澤、
「すみません、救急車…お願いします。」
男性、女性に…。女性頷いて。
そこに真ん中の車線の一番前の車両の窓を開けて男性、
「なにやってんだよ~~。さっさとどけろよ~~。」
その声に瀧澤、形相を変えて、
「おだまりっ!!!何が起きたか、分かってんでしょう〜〜。」
後ろの車両からも降りて数人の人。
「大丈夫ですか〜〜???」
翔はまだ起きる事が出来ずに…。
但し、シルバーカーを押していた老婆はシルバーカーと一緒に倒れたものの、
ヒョイと自分で起き上がり、
「あいたたたたた。」
瀧澤、
「おばあちゃん。大丈夫ですか~~。」
老婆を優しく横断歩道から歩道に見守る男女。
ようやく瀧澤ともうひとりの男性とで翔を起き上がらせ…。
その時、丁度その場所に通り掛かったこちらも二輪車。
こちらも二輪車から降りて、
「どうしたんですか~~???」
オートバイ用のレザースーツの女性。
瀧澤、
「すみません。ちょっと…事故があって…。」
男性を抱えている女性の顔を見て、フルフェースの中から、
「瀧澤…部長…???」
瀧澤、
「えっ…???」
そして抱えている 男性を見て、
「うそ。翔君…???」
瀧澤、女性に、
「あな…た…???」
フルフェースを頭から、
「紀本です。」
瀧澤、目を真ん丸く、
「なんと…。」
その時いきなり、さっきの車両の運転手、窓を開けて、
「おい。覚えてろよ〜〜。」
千尋、後ろを振り返り、
「えっ…???」
瀧澤、翔を抱えながら、ムスっとした顔で、
「なんてひとなの。」
爆音を轟かせての車両は走り去る。
一緒に翔を抱えている男性、
「どっかのチンピラっすかね〜〜。それより…。」
瀧澤、
「あっ。」
瀧澤に駆け寄る男女、
「その人、大丈夫ですか~~。」
瀧澤、
「すみません。ありがとうございます。おばあちゃん…???」
「えぇ…、ちょっと待ってもらってます。これから救急車…。」
遠くからサイレンが聞こえる。

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