真香、
「あ、あの…部長…。」
荻、
「どうだい、園枝君、素晴らしい企画書だろう。」
笑顔で…。
その声に関場、
「ありがとうございます。時間を掛けて仕上げた甲斐があります。」
真香、そんな関場に、困ったような顔で、
「え…???えぇ~~。」
そして荻を見て、
「部長、この企画…。」
荻、
「さすが、槙坂常務のご子息。課長に就任するばかりか、これほどまでに立派な企画書。ありがとうございます。」
真香、荻の顔を見て、
「部長…、まさか…、この企画書…???」
荻、
「ん~~???何か…不満でも…???」
にっこりと。
「不満って…。これじゃあ…。」
荻、満面の笑顔で対面の槙坂に、
「それでは、槙坂課長、この企画書、然るべき審査にて、後日、こちらの方からご連絡させていただきます。」
真香、荻に、
「審査って…。明らかに…。」
槙坂と関場、対面のふたりにお辞儀をして、
「ありがとうございます。それでは、私どもはこれで…。」
荻、
「わざわざ足をお運び…、ありがとうございました。」
槙坂、関場共々、席を立ち、ふたりにお辞儀をしてドアに向かう。
ドアの向こうに消えるふたり。
真香、
「部長~~。」
「何かね。槙坂常務が推薦してくれたんだ。ありがたく思わないと。さて。私は戻るが…。」
そう言って席を立つ荻。
真香、
「あっ。私も…。」
そして、企画書を持って、頭の中で、
「この企画書じゃ…、みんな…納得…。」
勇喜雄、
「おやおや~~。出てきましたよ~~。さすがに…ヒットしましたね~~。SNSは~~。」
靖子、
「何々…???何か分かってきた…???」
「うん。デランナの社員たちが利用している掲示板。見てるんだけど…。荻聡。こりゃ、槙坂常務の…、まぁ…、子分だな。…で、槙坂常務の子供が…。へぇ~~。フランク・アポン。」
「しっかし…、ムラ、あんた…良く、こんなとこ、入り込めるわね~~。凄~~い。…どうやったら…???」
勇喜雄、そんな靖子に、
「まっ、いろいろとね~~。出来るもんなんですよ。コツって言うのが、ありましてね~~。」
「そういう意味では、俺も、そのコツを…ムラさんに教えてもらった口~~。」
康。
靖子、
「へっ…???そうなの…???」
内海、
「どんな感じ~~ムラ~~???」
「なにやら、デランナでも、水面下で…女性社員たちっしょうかね~~。やなムードで盛り上がってるって感じっすね~~。」
勇喜雄。
「ん~~。どれどれ…。」
勇喜雄の席に歩み寄る内海。
すると、他のスタッフたちも…。
勇喜雄、
「デランナの槙坂常務のひとり息子、なんとも、これが…デランナの女性社員に言わせると…どうやら…ボンボンらしい。そして、しかも、そのボンボンの事なら、おとう様も頑張る。…ほら、ここ、ここ。」
内海、靖子、
「ん~~~???」
「あそこの商品、ウチでやるかも…。うっそ~~~。やめて、やめて。絶対に御免。やだ。そして…、ここは…。え~~~。園枝ちゃんの話だと、クック・ル・ポットって話じゃない。折~~っ角、美味しいの…作れると思ったのに~~。」
靖子、
「ぷっ。カシムラ、あんた、女性の声…おんもしろ~~い。お笑いになれるよ。」
内海、
「まっ、嬉しい事だよな~~。」
勇喜雄、内海の方に顔を…、
「へっ…???」
「ばか、こっちだよ、掲示板の方…、嬉しいじゃないか~~。ウチの商品、美味しいって~~。」
勇喜雄、ガクっとして、
「あ、あ~~。そっちね…。」
そして、
「ほぉ~~。ボンボンがフランク・アポンの課長になって、ウチの…企画書って…。常務、一枚、噛んでるよ~~これ~~。」
内海、
「な~~るほど~~。そう言う事か…。……で、コンペ…。」
「…の、ようですね~~。」
「いやいやいや。でもでも、女性社員、向こうより、ウチの方が美味しいって…。」
靖子。
その声に内海、
「いや…。」

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