その後、葉月と伸永は峯川運送を訪れ、謝罪。
商品を取り扱って事故に巻き込まれた事に対して、深く詫びを入れた。
けれども、運転中どんな状態、状況下であろうと、預かった商品を守れなかった事に、
逆に謝罪されたのであった。
運送会社の社長からは、
「逆に、こっちの方が先に、御社に出向かわなければならないのに、誠に申し訳ない。車両やドライバーの事で、なんだかんだで…。この通り。」
専務らしき男性と、事務の女性の3人、ふたりに深く頭を下げて。
葉月も伸永も、その3人の謝罪に、困ってしまったほどだった。
帰路、タクシーに乗って伸永、
「あんなに…頭下げられるって、思わなかった。」
葉月、
「うん。…だよね~~。はは、うちら、いい仕事してる~~。」
伸永、
「ですよね~~。」
「ふふ。部長~いるもん。」
「瀧…澤…部長…???」
「ふん。そう。あの人は凄い。切れるし、仕事は出来るし。そして美人だし、身長高いし。優しい。」
「うんうん。」
伸永。
葉月、
「しかも、しかもよ~~。合気道、二段。」
その声に伸永、
「へっ!!!」
「うんうんうん。なんたって、強いんだから~~。」
「道理で~~。」
葉月、
「は…ぁ…???」
「いやいや。内海課長も…、な~~んか…、凄そうな感じなのに、瀧澤部長には、一目置いているって…感じで…。」
葉月、その声に、
「は…ぁ…???」
そして、いきなり、
「ぷっ。かかか。だ~~ね~~。かっかかかか。まっ。課長は元々、部長から育てられたって~~方だから。あんな風に、部署ではデ~~ンと、構えてるけどさぁ~~。でも、それを部長も部長で、勝手にやれ。方式。但し、道理に合わない事は…絶対にするな。」
伸永、
「……。」
「だから、結構私たちも、私たち流のやり方でやるじゃん。そして、それが出来る。」
「えぇ……。」
「課長が、課長だから…。しかも、バックには部長。」
腕組みしながら葉月、
「なんでか…分かんないけど…。でも…なんでか…ぶれない。」
伸永、
「ふ~~ん。」
「尾田ちゃん、早く彼女作れ。」
「はあ~~???」
「かかかか。だ~~って、うちの部署で、シングルなの、尾田ちゃんだけだよ~~。」
その声に伸永、目をキョロキョロとさせながら、
「あっ。あ~~。そっか。」
葉月、そんな伸永を見て、
「あ~~~。今…なんか…考えた~~。」
「あっ。いえいえ。」
葉月を見ながら、
「全然。」
「ナツ、頭に浮かんだんでしょう~~。かかかか。翔がいるって~~。」
咄嗟に伸永、
「わ…、分かってますよ~~。」
いきなり慌てて。
葉月、
「かっかかかか。」
そして一息突いて、
「ふ~~。だよね~~。尾田ちゃん…彼女…、誰かいないか…???」
腕組みして。
そんな葉月に伸永、
「神田さ~~ん。」
「かかかか。冗談、冗談。…って…。」
いきなり伸永の右腕を右手でパン。
「いいじゃんよ、彼女くらい~~。……それ~~。その神田さんは止めて。ユッコも言ってるけど、私はカンちゃんでいいし、ユッコも、菱川さんじゃなくって、ユッコで良いって。なんだか苗字で言われると、感じ狂う。…まぁ~~。課長からは…神田って言われてるけど。ナツも~~。七瀬って…。不思議に…ユッコだけは、ユッコなんだよね~~菱川じゃなくって~~。」
伸永、顔を顰めて、
「ん~~~。」
「練習しろ~~。」
「練習…って…。」
テーブルの上に資料を、そしてスマホで調べながら奈都美。
左手でカップを…。一口飲んで…。
「おっ、お疲れ~~。」
翔。
そんな翔を見て奈都美、
「はい、お疲れ~~。」
「今日は、大変だったな~~。」
「ふん。まっさかね~~。高速道路で事故なんて。」
ウェイトレスが、
「いらっしゃいませ。」
翔、
「紅茶…飲んでる…???」
奈都美、
「ふん。」
「んじゃ俺は…。」
奈都美、ウェイトレスに、
「生、2つ~~。」
ウェイトレス、
「はい。畏まりました。」
翔、
「ふん。…に、なるか…。」

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