「うん。ウチの部署の古株社員。未希村靖子。素敵なお母さんっぽい人…いるでしょ。」
木綿子。
伸永、
「あっ。あ~~。」
「美味しいもの開発して、お客様に喜んで頂ける。私たちはそういう仕事をしてるんです。」
そう言って奈都美、
「そんなに…大人しくしてたら、美味しいもの…作れないでしょ。」
その声に伸永、いきなり黙り込んで…。
そして小さくなって…。
そんな伸永を見て奈都美、いきなり意気消沈。
「あ~~…。」
そんな伸永を見て葉月、
「かっかかか。やぶへびだったね~~。ナツ~~。」
「もぉ~~。」
そして、チラリと伸永の食べているお弁当を見て奈都美、
「うん…???…って言うか、ほんと、尾田君のお弁当、美味しそう~~。」
その声に伸永の向かいに座っている木綿子、
「おぅ…???」
奈都美、
「なんだか。男性に作るお弁当って感じ…しない…。」
伸永、そんな奈都美の声に…、
「……。」
葉月、一瞬、
「ぷっ。」
「いつもと…変わんない…弁当…だけど…。」
ぼそりと伸永。
「ねね、尾田君のお姉さんって、どんな人…???」
木綿子も葉月も、
「うんうん。」
伸永、キョトンとしながら、隣の奈都美、そして斜め向かいの葉月、
そして向かい側の木綿子を見て…。
木綿子、テーブルに両肘を着いて、腕組みをして、
「写真とか…ないの…???スマホに…。」
ニッコリと…。
葉月、
「うんうん。」
「ある…には…、あるんですけど…。…僕…あんまり…写真って、撮らないんで…。」
そしてバッグからそろりと自分のスマホを取り出して…。
「へっ…???スマホ…、バッグの中…???」
木綿子。
伸永、
「そ…う…ですけど…。」
「そして、そのバッグって…、いつも…何処に…???」
「ロッカーの…。」
木綿子、
「はい…???」
葉月、
「ぷっ。」
可笑しそうに。
奈都美、
「あ…の…ね。尾田君。…仕事でこれからいろんな事、あるとも…思うから…。スマホは常に携帯して。」
そんな奈都美の声に伸永、
「あ…。あ、はい。」
そして、
「でも…、僕って、殆ど、誰とも、電話…しないけど…。」
奈都美、
「うそ…???」
そして、
「お…尾田君…、ちょっと…失礼だけど…、君のスマホ…、ちょっと借りていい…???」
伸永、
「あ…、はい。どうぞ…。」
「ちょっと、中…見て…いいかな…???」
葉月、
「ちょ…、ちょっと…ナツ…。」
伸永、
「何も…、ない…ですから…。別に…。」
そして奈都美、伸永のスマホ、あれこれ見て、
「うそ…。通話履歴…、お姉さんばっかり。」
そして、
「はい…???…電話…登録…、お姉さん以外…全くなし。」
その声に木綿子と葉月、
「うそ――――っ!!!」
奈都美、
「いやいやいや。だって…。ほんと…、何にもないんだもん。」
葉月に伸永のスマホを…。
そして葉月、木綿子とそのスマホを…。
「うわっ。ほんとだ…。」
そして保存してある画像を…。
「わっ!!!綺麗~~~っ!!!」
葉月。隣の木綿子と向かいの奈都美に伸永のスマホの画面を。
木綿子、
「おっと~~~。」
奈都美、葉月から目の前に出されたスマホの画像を見て、
「ん…???…うそ。」
「これって…尾田君のお姉さん…???」
葉月。
伸永、
「あ…。はい…。」
葉月、木綿子に画像を見せて、木綿子、眉毛を上下に、
「凄っ。」
奈都美、
「ねね、カンちゃん、スマホ。」
葉月、
「うん。ほら。」
奈都美、スマホの画像を見て、
「確か…、12歳…年上って…。」
その声に葉月と木綿子、
「え゛っ。お姉さん…12歳も歳…違うの…???」
その途端、葉月も木綿子も、奈都美の顔を見て、
「ナツ~~~。聞いてないけど…。」
口を尖らせて…。
奈都美、変顔で、
「えっ…???」

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