「ゆず~~。何…、部屋で泣いてたって…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 自然に橙が巽のベッドの右側に、そして翠と絃が巽の左側に…。

巽、橙の顔を見て、
「ゆず~~。何…、部屋で泣いてたって…。」

その巽の声に橙、途端に顔を赤くして、舌を出して。

翠、顔を左にチョコンと傾けて…、
「ふふ…。」

巽、
「まぁ…。仕方ないだろ、昨日の事…。」
翠と絃の顔に。

翠、
「ん~~~???」

「かあさんが…ちょっとね…。」

「うん。」
翠、
「話は…ゆずから聞いた。ん~~。ねっ、仕方ないよ。おかあさんの事…考えると…。」

「あっ、…逢…坂さん…。」
少し翠の苗字を言うときにためらった巽に、思わず絃がクスリと。
「杉…浦…君…。」

翠、
「あ~~うん。実は…ここに来る…。と言うか、今日は…、杉浦のお見舞いに、絃と…。」
隣の絃に手を差し伸べて、
「お店の店主がお見舞い。私は病院に案内。杉浦は…大丈夫。ケロッとしてる。」

「そっか~~。うん。良かった。」
「そういう…意味では…ゆずに感謝しなくっちゃ。」

その翠の声に橙、
「えっ…???」

翠、
「しっかりと…杉浦に付き添ってくれて、ありがと。」

橙、
「チーフ…。」


「…で、どう…???リハビリ…???」
翠。

巽、
「ふん。まっ、順調かも…。こればっかりは…。理学療法士の先生…、良くしてくれてる。」

「右側…、なかなか動かないでしょ。」
「うん~~。でも…、やるっきゃ…ないからね~~。」

「ふふ。うん。遊馬君…強いからね。」

その瞬間、橙、
「……。」

巽、
「…んな事…、ないって~~。」

「お店の人…、待ってるんじゃない…???いつ帰ってくるかって…。」
翠。

「ふん。もぅ~~心配掛け過ぎ…。結局、店、早番で夕方終る人たち、ここ、来てるよ。」

「た~~よりにされてる~~。」
絃、にっこりと…。

「世の中、今日から3連休。またまたみんな…見舞いに来るんじゃない…???ん~~???」
翠。

巽、
「かかかか。…かも…。」

「おっと。邪魔しちゃ、申し訳ない。私たちは…この辺で。絃。」

絃、
「ふん。そうだね~~。」

橙、
「へっ…???チーフ…。」

「あんたはしっかりと…遊馬君、見舞ってあげなっさい。大事な彼氏~。」

橙、
「チーフ…。」

そしてドアに向かって翠と絃。
「では…お邪魔しました~~。」

巽、
「わざわざ、ありがとう。」

翠、
「うん。」

絃、右手を振って…。



数秒後、巽の顔を見て、膨れっ面の橙。

巽、
「かかかかか。な~~に、そんなに膨れるんだよ~~。」

橙、
「…だって…。」

「はは。昨日のかあさん…かなり…キツかったみたいだな。」

橙、
「なんかさ…。こっから…出てけって…。そんな雰囲気だった…。」

「~~ったく…、しょうがねぇな~~。」



エレベーターで病院の1階。翠、腕時計を見て、
「わぉ。もう…お昼に…なるか…。」

絃、
「ねね、どっかでご飯。」

その声に、
「ふん。いいね~~。」

ふたりで周辺を眺めながら、
「たま~~には…、いいんじゃない…。」
そう絃が言って、ふたりが向かった先が…、蕎麦屋さん。

翠、
「絃、あんた…ちょいと…、渋いねぇ~~。」

絃、
「ふふ…。」

そして、店に入った途端に、
「あら~~。」
声を掛けてきたのが、柴乃である。

翠、
「わぁ。ルッポラの~~。はは、か~~っわいい。」

柴乃が連れている女の子を見て。

柴乃、
「娘です。はは。お昼にお蕎麦…食べたくなっちゃって。」

翠、
「うんうんうん。」
にっこりと。
「遊馬君の…???」

「うん。お見舞い。あなた…たちは…???」
「うん。今…。ゆずと一緒に…。」

「へっ…???ゆず…ちゃん…。」
辺りを見回して…。

「ふたりっきりに…うん。」

柴乃、
「あ~~。はは。うんうん。さっすが。…じゃ。」

翠、
「うん。ばいば~~い。」

 女の子に手を振って。






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