万美、尋音、翠のスマホを見て、
「わお。ほんと。阿川さんって言うんだ。わっほ、綺麗~~。」
「ゆず、仙台で、優しくされてるみたい。ユウマ、見る…???」
翠。
巽、
「うんうんうん。ありがと。」
そして巽の枕元に翠。
巽、
「へぇ~~。ほんとだ、綺麗な人だ、優しそう~~。」
翠、
「うん。」
その時、ドアがガラリと開いて、
「はいはい、お待たせ。」
病室の中を見て、
「あら。いらっしゃ~~い。」
一瞬目をパチクリさせて知美。そしてにっこりと笑顔で、
「来てくれたのね~~。ありがとう~。」
巽の母である。
ベッドの端の方にいる万美と尋音、笑顔で、
「お邪魔してま~~す。」
そして巽の傍にいる翠、
「あっ、巽君のお母さん、お邪魔してま~~す。」
その声に万美と尋音、
「ぷぷ、今度は巽君…だって。」
知美、笑顔で、
「うんうん、いらっしゃい。みんな、ありがとうね~~。」
そして手持ちの荷物を巽に、
「着替え…持ってきたから、クローゼットの中。」
巽、
「おっと。ありがと。」
知美、
「ん~~???何、見てんの…???」
巽、
「あっ、いや…。母さんには…関係ないよ。」
翠にスマホを返して。
知美、
「あらら。ふふ。みなさん。仕事の帰り…???」
そう言って…、ひとりでちょっと考えて…、
「だよね~~。この時間…。かかかか。」
3人、笑いながら、
「はい。」
「みなさんには…、本当に、心配掛けて~~。」
「いえいえ。…でも、巽君、今、リハビリで…。」
翠。
そんな翠に知美、
「うん。何とか、挫けず…頑張ってるみたい。」
「なんだか、来る度に、元気な顔になってる。」
巽、
「かかかか。それ、昨日も聞いた。」
万美、尋音、
「へっ…???みど、昨日って…???」
翠、右目を少し、瞑ったように巽を見て…。
巽、
「あっ。言っちゃあ~まずかった…???」
翠、
「んもぅ~~。」
知美、
「へっ…???昨日って…???…んじゃ、私が帰った後…???」
照れくさそうに翠、
「その…ようで…。私が外注周りの途中で、ここ…来て。…その時はもう…、本条さん、来てたから…。」
万美、
「なに、みど。んじゃ、アンソワーズの帰りに、寄ってたんだ~~。…道理で、直帰するって…電話。…で、私ら、んじゃ、雅樂じぃで待ち合わそうって、話したんだもん。ねぇ~尋。」
尋音、
「ふん。」
知美、
「逢坂さん…、いつも、ありがとうございます。」
そんな知美に翠、
「いえいえ。とんでもないです。傍にいた人が、いきなり倒れて…。しかも、脳梗塞で…。とにかく、一刻も早く、良くなって欲しい。そう思ってますから…。」
そんな翠を見て知美、
「これからも…、よろしくお願いします。」
その声に万美と尋音、目を見合わせて、口を尖らせて…。
翠も翠で、巽の母親の手前、
「はい。」
コクリとお辞儀をして。
知美、
「そう…言えば…、他にも…あと…おふたり…???女性の方…???」
万美、
「あ~~。はいはい。」
尋音、
「ゆずと…飛香。」
翠、
「ゆずは…今…、仙台なんです。飛香は…多分、まだ仕事…。営業ですから…。」
知美、
「あ~~。うんうん。そう…。」
少し素っ気ない感じで…。
「でも、あんたは本当に羨ましいね~~。見舞いの8割は…女性…。かかかかか。」
そんな母親の声に巽、
「かあ~さん。」
万美、尋音、
「わお。かかかかか。」

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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。