航、教室に戻って…。
佐智子、鈴鹿、レミ。そして可羊子。
「海野…君…。」
そんな4人に、なんとも素っ気ないように、
「おぅ。」
可羊子、
「お弁当は…???」
自分の席に戻りながら、
「空っぽ。食った。」
そして可羊子たちを振り向いて、
「手伝ってもらって、食った。」
その声に、可羊子たち、にっこりと、
「わ~~~。」
こちらも可南子、教室に戻って…。
園加、愛寿美、彩萌、芽久、憲央、
「可南子。」
自分の席に座りながら、
「はいはい。ご心配…お掛けしました。お蔭様で…、ふたり共、お弁当箱、空っぽ。綺麗に。」
彩萌、
「わ~~~。」
園加、愛寿美、
「はははは。」
憲央、芽久、
「おぅ。」
「うん。」
「因みに…、これからも…お昼は保健室で…。」
鼻の下を伸ばして可南子。
「わっ。じゃ、保険の大場先生…。」
園加。
「うん。いつでも、お出でって。」
愛寿美、
「キャハ。」
「海野君、手当の方は…???」
彩萌。
「うん。大場先生…、みんな、やってくれた。」
憲央、
「ナ~~イス~~。」
芽久、
「でも…当分の間、海野君…。」
「うん。バンドも野球も…、おやすみ…。」
少し寂しそうに可南子。
彩萌、
「可南子…。」
「あ~~。うんうん。大丈夫、大丈夫。何とか、なるよ。」
園加、
「なんとかって…???」
「う~~ん…、分かんない…けど…。なんとか…。」
憲央、
「だ~~な。何とか~なるさ。可南子。うん。」
そんな憲央に、彩萌、園加、愛寿美、
「え~~~ぇ???」
左近、和樹、美和、
「ど~~~したの~~、その腕~~???」
右手で頭を掻いて航、
「すんません。ピッチャー返し、受け損なって。こんな事に…。」
左近、
「可南子ちゃん。」
「はい。そんな訳で…。」
和樹、
「え~~~~。」
美和、
「航く~~~ん。」
可南子、
「あ~~。いやいやいやいや。でも~~。この状態で、しっかりと固定、安静。そして、いずれ、リハビリで、元に戻る…と。病院の先生は…。」
左近、
「何とも…。」
航、
「すんません。」
可南子、
「早ければ、3週間…。遅くとも6週間。そして…リハビリして…。」
左近、
「……。そか。うん。分かった。とにかく…大事に…して行こう。」
ソファーに楽になりながら、リハーサルを見学している航。
そして可南子を見ながら、にっこりと微笑んで。
そしてリハの帰り。電車の中で可南子、
「どう…???疲れてない…???」
航、
「えへっ…???いやいや…。全然。…けど…、少し…眠いかな…。」
「うん。いつものリズムとは違うから、体に…負担…掛かってるかも…。」
航の家の前まで伴って可南子。
「じゃ、私、ここで。帰るね。」
航、
「うん。ありがと。」
「ちゃんと、休んでよ。…でないと、おかあさん、おとうさんから、怒られる。普通なら、こんな状態でリハ見学なんて…。」
そこまで言っていきなり身体を抱き締められる可南子。
「航…。」
「可南子。そばに…。いてくれ…。」
優しそうな顔をして航。
可南子。航の胸に、顔を埋めたままで…、
「うん。分かった。」
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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
