左近、自分の右側に思いっ切り右手を差し出して、
「新生ライズに、新生キーボーダー誕生。矢島、可南子。」
その瞬間、航、いきなりチョーキング。和樹もドラムで歓迎。
可南子、用意しておいたメロディを披露。ほんの10秒ほどの…。
その途端、観客、
「お~~。」
「凄~~い。」
そして、最後に可南子、鍵盤を叩き、「ピッポッパ。」
観客、大笑い。
どこからか女性の声、
「かわいい~~。」
その途端に拍手喝采。
可南子、観客に向けてお辞儀をして。すぐさま次の楽曲のイントロ。
左近、
「ウチのギター担当の海野同様、高校生です。よろしく。」
航、キーボードに合わせてイントロを。
「ライズの新曲、サンライズ。聴いて下さい。」
彩萌、
「あっ、あの曲。」
「うんうん。スタジオで聞いた曲だ~~。」
史江。
前の方の席で一華、
「栞奈、どう…???可南子。」
栞奈、
「へっ…???」
そして一華に向いて。
一華、
「ぷっ。あんた、目ぇ真赤。」
栞奈の隣で敏也、
「さっきからずっとこの調子。はは。」
一華、
「ははは。旦那様。しっかりと…支えてあげてくださいませ。」
敏也、
「あぁ。ありがと。」
栞奈、目を真っ赤にさせて、
「矢島さん、凄い、凄い。」
一華、
「うん。彼女、もっと、もっと伸びるよ。」
4曲終了。拍手喝采の観客。ステージを後にするメンバーたち。
可南子、見守っていた璃子にぺこりと挨拶。
璃子、可南子を抱き締めて、
「凄い、凄い、可南子ちゃん。いやいや。感動。ありがとう~~。」
可南子、
「ありがとうございます。」
「そして美和~~。ほんと、おかえりだね~~。ソレイユから、新しくスタートだね~~。うんうん。」
美和とも抱き合って。
そして、
「左近~~。」
ハイタッチ。
左近、
「おぅ。」
「和樹~~。」
和樹、体を揺らして、
「イェ~~イ。」
こちらも右手でハイタッチ。
左近、
「病院…戻らなくとも…。」
看護師を見て璃子、
「うん。もう少し、大丈夫。先生に許可は貰ってるから。無理は駄目だけどね。」
そして、航を見て璃子。いきなり航を抱き締めて、
「航~~~。」
航、
「り…り…こ…さん。みんなの…前ですよ。」
「ば~~か。関係ない、関係ない。大好きな航だもん。」
航の頭をぐしゃぐしゃにしながら。
そんな光景に可南子と美和、目をパチクリさせながら…。
左近、
「まっ。だ~~よな~~。弟みたいに可愛がってるから。」
可南子、
「あはっ。そうなんだ~~。」
美和、
「ふん。そっか。ちょっと…妬ける。かかかか。」
「ば~~か。美和~~。あんたには、ほれ。ここにいるじゃんよ~~。」
そう言って美和の右手を左近の左手に握らせてながら璃子。
美和、
「えっ…???」
左近も、
「はっ…???おぃおぃ。」
和樹、
「あっ。そっか~~。な~るほど~~。ん~~。いいんじゃない…。へへへ。」
可南子、いきなり、
「うそ…???」

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。