自分のベッドの上で仰向けに大の字になって可南子。
さっきからスマホにLINE、園加、愛寿美、彩萌、芽久。そして弓香。
台所で可羊子、
「横内、璃子。」
留美子、
「あ~~。そうだ、そうだ、その名前。や~~っと、思い出した~~。」
可憐、
「留美ちゃん、その子…知ってんの…???」
「うん。まっ、名前だけは…。結構人気って、話し。特に、大学生の中では、ね。私のママ友にも、何人かいるから、そのバンドのファン。」
「動画で探したんだけど、ひとつしかなくって…。だから、直接バンドのリハ。見せてもらおうって、その男子にお願いして。…で、今日。」
留美子、
「あの…子…たちと…???」
「うん。」
「みんな…、お姉ぇの事…、応援してくれてるんだ。」
可憐、
「……。」
可織、
「バンドと…可南子…。何なの…???」
可憐に…。
可憐、
「お姉ぇが、バンドに入りたいって。」
途端に可織、
「え~~~~。」
燐太郎、
「おやおや。」
いきなり可憐の左肩をペン。可織、
「いや…、だって、おまえ、可南子、…これから…大学受験。」
「うん。だから、私…反対した。」
「そりゃ、そうでしょ。この時期に…。」
その途端、留美子、
「かかかかかかか。」
燐太郎、
「ん~~???留美ちゃん…???」
「どうする~~姉貴~~。くくくく。」
可羊子、
「へっ…???何…が…???」
可憐、
「…参った~~~。」
また両手で顔を塞いで。そのまま両手をずるずると下に。
可羊子、
「えっ…???」
留美子、
「…で、カヨ。バンドのリハ。どうだったの…???」
可羊子、
「うん。バッチシ。もんの凄い、良かった。」
ニッコリと。
「で…しょうね~~。じゃなかったら、お姉ぇ…バンドに入る。なんて言わないか。」
「ちょっと、ちょっと。留美ちゃん。留美ちゃんは、可南子がバンド、入るの賛成なの…???」
可織。
そんな可織の声に留美子、間髪入れずに、
「うん。当然。若い時には、やりたい事、やればいいのよ。…逆に、やりたくっても、やれないってのもあるんだから…。お姉ぇなら大丈夫。今からバンドやっても、勉強もガッチリ頑張る。そう決めたから、バンド入るの、自分で決めたんでしょ。だから、その前に、バンドのリハも見て、自分で納得した上で。」
可羊子、
「凄~~い。留美子おばちゃん、ズバリ、その通り~~。」
留美子、笑いながら、
「そんなもんだよ~~。」
そして、可憐の顔見て、
「それに…。」
可羊子、
「それに…???」
「あ~~。やめて。それ以上…言わないで、留美ちゃん…。」
可憐、右指で額を撫でながら。
留美子、
「くくくく。」
可羊子、
「どう…いう…???」
「だ~~って~。言わなきゃ、カヨもお姉ぇも、逆に納得しないじゃな~い…。」
口を尖らせて留美子。
可羊子、
「は…ぁ…???」

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