「多分、みんな…、ウチのリーダーの事については…。」
可南子の顔と、その他、面々の顔を見ながら…、左近。
可南子、
「えぇ…。」
彩萌、
「知ってます。」
ドラムの椅子の上で腕組みしてコクリと頷く和樹。
「うん。そういう事で…。現在、リーダー、不在状態。そして、そんなリーダーが…担当している…楽器が…。」
航の傍にある数台のキーボードを指差して。
「今や、余り、触れられていない…。」
「3台も…。」
弓香。
左近、
「うん。」
「凄ぇ~~。カッコいい~。3台もあるんだ。」
信一。
「今は…。だから…。キーボードなしでの、演奏中心…なんだけど…。」
左近の話しを聞きながら可南子、
「……。」
「けれど、ライズの場合、殆どコピーって、ないんだ。…その理由が…。横内璃子。彼女は全て、自分のオリジナリティで、ライズを始めたんだ。…そして。そのオリジナリティが、結構評判で…。かかかか。」
「だから…。キーボード奏者が不在の今…。はてさて…これから…???…と言う現状で…あるわけ。」
今度は和樹。
「…で…。リーダーが、そんな状況であるもんで…。誰かキーボード…弾ける人…。探してたんだ…けど…。中々…見つからない…と~~。」
左近。
「そんな…矢先…。うちのギターの航ちゃん。素敵な人を見つけてくれた…と…。」
和樹。
史江、彩萌に、
「ふふ。素敵な人だって…。」
耳打ち。
自分を見られて可南子、恥ずかしくなる。
可羊子、
「素敵な人だって…。お姉ぇ…。」
そんな可羊子の左腕を突いて、
「もぅ…、カヨ。」
「そんな…、素敵な人が…。是非、ライブの…生の演奏を聴いてみたい。…とのお申し出…。」
にっこりとした笑顔で左近。
そんな左近の後ろ頭を見て航、
「……。」
「こちらとしては…。」
弓香、摩耶、菜穂子、
「……。」
左近、右手でVサイン。
「大歓迎~~。」
佐智子、鈴鹿、レミ、
「わぁ~~。」
園加と愛寿美も、にっこりと、
「や~~り~~。」
「逆に…。ライズの演奏…、聴いてもらわないと…。申し訳ない。」
そんな左近の声に彩萌、史江、憲央、
「えっ…???」
またシンバルとタムを叩いて和樹。
目をパチクリの芽久と可南子。可羊子、
「えっ…???えっ…???」
和樹、
「イェ~イ。」
スティックを指で回しながら…。
敦司、信一、
「カッケ~~。」
可南子、
「あ…、あの…???…逆に…って…???」
少しだけ頭を傾げて、左近の後ろの航に、
「海…野…君…???」
他も、航に注目…。
航、
「い…、いや…。あの…、その…。」
そして、頭を掻きながら、
「参ったな~~。」
何故かしら和樹が、可南子たちに向かって音のしない拍手。

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庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。