「期末、終わったらで、良いんだけど…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 可南子、少し恥ずかしそうに…。

隣りで歩いている可羊子、
「ん~~???」

「期末、終わったらで、良いんだけど…。」
そこで、一呼吸置く可南子。

航、
「う…、うん。」

「…一度、生の…、演奏…。聞かせてくれたら…、ありがたい…んだけど。」

その可南子の声に航、
「あ、あ~~。」

上目使いで航を見ている敦司。

少し間を置いて航、
「うん。その方が…、先輩にも…良いかも…。」

後ろをチラリと振り返る史江。

そんな史江に気付いて紗枝、史江の左肘を突っつき、
「ふ~み…。」
口に人差し指一本。

史江、
「お、おぅ…。くっ。」

航、
「うん。メンバーみんなに話して置くよ。…後で、連絡…します。」

航を黙って見ている敦司。

「矢島…。可羊子…さんに…、で、いいかな…???」
何故かしら照れながら航。

その声を聞いていきなり、
「ぷっ。」
可羊子。

可南子、そんな可羊子を見て、思わず、クスクスと…。
「うん。お願い。」

航、
「な…んか…、可笑しい事…、言ったか…な…???」
照れながら…。

そんな航に可南子、クスクスと笑いながら首を振って、
「んんん…。」

すかさず可羊子、
「かかかか。だって、海野君、教室で、可羊子さん…なんて言った事ないじゃん。いつも、矢島、矢島…だし。」

航、首の後ろを掻きながら、
「いや…、だってさ…。」

その時、園加、
「矢っ島~~、ごめん、私とアズ、これからバドの子たちと会う約束してるから…。」

愛寿美、スマホで電話しながら…、
「うんうん。これから…。」

園加、
「じゃね。史江、紗枝、茉優、弓香、摩耶、菜穂子、じゃ。」
そしてまた後ろを向いて、
「憲~~。信一~~。バ~イ。」

憲央、
「おぅ~~。」


「それにしても、1年坊、あんだけギター、上手いんだな~~。」
信一。
「ふん。大したもんだ。それに、野球も四番でピッチャーだって~~。」
可南子と可羊子に近づきながら…。

「でも、定岡先輩だって、弓道の腕、凄いですよ~~。」
可羊子。

そんな自分の隣にいる可羊子の声に赤くなる信一。
自然に憲央、信一、可羊子、可南子の列になる。

赤くなった信一の顔を見て憲央、
「ぷっ。信一~~、赤くなってるぞ~~。」

その声に可羊子、可南子、
「へっ…???」

「へっ…???今…、だって、カヨ、定岡君の事…???」

信一、
「うるせぇやい。」

怒ったような信一。

可羊子、可南子、
「えっ…???えぇぇぇぇ…???」

可羊子、
「せ…ん…ぱ…い…???」

可南子、顔は動かさずに、瞳だけ右左…、
「…ん…???」
そして、信一の方に顔を向けて…、
「松…森…君、だっけ…???…妹の事…、よろしく。」
ペコリとお辞儀をして…。

その瞬間、憲央、
「かっかかかか。」

可羊子、可南子の左腕をバン、
「お姉ぇ!!!!」




 



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