「…何、鼻の下…伸ばしてるんですか、井川先生。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「どぅ…???インターハイ向けて、どんな感じ…???」
出雲。

「はい。ありがとうございます。いい感じで、生徒たち、頑張ってますよ。うん。」
栞奈、出雲ににっこりと。

そんな栞奈と出雲の向かいの席で、
何ともほんわか~な感じでふたりを見ている井川透(いがわとおる)。
3年D組担任。物理教師である。

チラリと見えるそんな透の顔に、クスリと笑顔で返す出雲。
何故か赤くなり、目をパチクリさせながら顔をあちららこちらに向けての透…。

「転校生の矢島可羊子さん、弓道、なかなかのものって話じゃない。」
出雲、栞奈の椅子の背もたれに左手を掛けながら。

「うんうん。矢島さん。凄いよ。かなりのセンス持っているみたい。」
「へぇ~~。まだ私は…授業で、一度しか、見てないんだけど…。でも部活の同じクラスの生徒たち、何だか、今までより元気出て来ちゃったみたい。矢島さんの影響かしらね~~。」

「あらあら。大ベテランの出雲先生からも、そんな事言って頂けて、恐縮です~。」

そこに、こちらも部活を終えての要次。
「おや、おふたりさん、お疲れ様~~。…ん…???…何、鼻の下…伸ばしてるんですか、井川先生。」
透の顔を見て、そして出雲と栞奈の顔を見て要次。

栞奈、そんな要次の声に、
「へっ…???」
自然に向かい右席に腰を浮かせて首を伸ばして、目をパチクリ。
「えっ…???」
そのまま顔を右上の出雲に。

出雲、笑顔で顔を傾げる。そして透の方に目だけサラリと流して。

途端に要次、
「かっかかかかか。な~るほどね~~。出雲先生、いじめちゃ可哀想だ~~。ねぇ~~井川先生~。」

出雲、いきなり、
「ぷっ。」

途端に透、慌てながら、
「なななな。な~に言ってるんですか~~。僕は別に…。いやいやいやいや。」
ぎこちない素振りで、髪を掻き上げて。

「汗…、びっしょりですけど…。」
笑いながら要次。

「だか~ら~~。田所先生~~。」
「はいはい。…まぁね…。美人四天王先生方ふたりを目にすりゃあねぇ~~。特に…。」
自然に出雲の顔に視線を向けて。

「あ~~ら、何処に、その美人四天王先生って、いらっしゃるんでしょうか~~???」
腕組みしながら出雲。

「おやおや。またまた素敵なお声で…。」

栞奈、可笑しさを堪えながら。
「出雲先生…、けしかけないでください。くく。」

「あら。や~~ね~栞奈。」

「はいはい。私は…退散しますか…。お邪魔なようで…。」
鞄と上着を持ちながら席から離れる要次。

「あ~~。待って下さいよ~田所先生~~。」

その時、小声で要次、右手を口元に、
「井川先生。またまた四天王先生のご登場~。」

その要次の声に透、
「へっ…???」








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