「ねっ。矢萩さん。夕美子の事、頼むよ~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「…って、言うか…、あの頃は…、まだまだ私、ヒサコにしごかれてたから…。毎日ファッション漬けだったもんね~~。覚えられたもんじゃない。かかか。…でも、ヒサコはもう~一目惚れしてたね~。」
由香里、当時を思い出しながら…。

夕美子、
「ふ~~ん。」

「由香里、あれであんたより3つ下だよって。…でも、私はあんたを徹底的に私の片腕にするから、そのつもりで…。…ってね~~。かかか。何回聞かされたか…、その言葉。」

夕美子、健之、
「……。」

「まっ、でも…そのお蔭で、私は、ここまで来れたから。恩人だよ、ヒサコは…。」

夕美子、
「マーラさんね~~。凄い人だよね~~。」

「しかも…、そんな繋がりで、夕美子と再会出来たんだから、もう~縁って…凄いよね~。ねっ。矢萩さん。夕美子の事、頼むよ~~。ただいま、彼氏いない歴、更新中なんだから…。」

その由香里の声を聞いて夕美子、ドキン。

健之、
「あっ、いや…。由香里さん…、勘弁して下さいよ~~。」

「うかうかしてたら、取られちゃうぞ~~。」

健之、
「えっ!!!」

「でも…矢萩さんも…結構…モテたりも…するんだよな~~。まっ、当然と言えば、当然か…。かかか。」

夕美子、健之、
「は…あ…???」

「夕美子も…、うかうかしてたら…取られちゃうぞ…。」

夕美子、
「は…あ…???…いや…。なんで、由香里…、どういう意味…???」

そう言いながら夕美子の頭の中に甦る、あの道路上での出来事がまた…。
少し顔を赤くして…。

健之、顎を指先で掻きながら、
「ん…、んんん。」



帰りの車の中、殆ど会話がないままで…。

運転しながら、いきなり健之、
「新條…さん…。」

夕美子、突然名前を言われて、
「あっ、はい…。」
少し高鳴る鼓動。

健之も同じように、少し高鳴る鼓動、
「新…條さん…???」

「は…、はい。」

それから言葉が続かない健之。
「あ…、いや…。」

「はい…???」
「あっ、いや…、なんでも…。…うん。」

夕美子、
「は…い…???」

「…いや…。なんでも…。」
そして、
「…って、言うか、いきなり、由香里さん、あんな事…言い出すから…。…もぅ~~。」

そんな健之に夕美子、
「ぶっ。」

健之、
「は…あ…???」

「くくくくく。」
「何が…くくくく…???」

夕美子、
「いや…、だって、思い出したら、可笑しくなっちゃって…。」

健之、
「はい…???」

「だって、矢萩さん、あんなに強いのに…。なんだか…、見てると…凄い…子供っぽいし…。」
「はぁ~~???」

「かかかか。うん。矢萩さん…、いい人だ。うん。」
「えっ…???何…それ…。それ…。どういう…???」

「うん。そのまんま。ずばり、いい人。そして、素敵な人。カッコいい人。」

健之、
「……。」

途切れる会話。

鼓動が高鳴る健之、
「新條さん。夕美子さん。」
いきなり健之。

夕美子、
「わっ。びっくりした~~。」

「新條さん…、好きな人…いますか???」
ス~~ッと、引いて行く鼓動。








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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。

※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。