夕美子、「與門…これって…???」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 夕美子、
「與門…これって…???」
與門に目配せして夕美子。

與門、
「ふん。なにやら水面下で動きが…あった…みたい。」

夕美子、
「水…面…下で…???」
顰めた顔をして健之の顔を見て…。

健之、全くチンプンカンプン。両肩を上げて、
「…さっぱり…。」
そして小さな声で夕美子に、
「…って言うか、ソフィアに行ってないし…。」

夕美子、
「まっ。そりゃそうか…。」

若、赤い顔して、コクリと頭を下げながら、
「未熟物ですが。よろしくお願いします。」

亜季、
「な~に、なになに~若ちゃ~ん。凄い事…やってのけたって~~。」

真奈香、
「そうそう。アンケートで2位。凄いよこれって~~。」
そして、
「康太~、信玄~、うかうかしてらんないよ~~。」

康太、信玄照れながら、
「はい~~。」

「ばか~。そこ、照れるとこじゃないでしょ。」
美紅。

與門、瑞樹、
「ふふふ…。」

與門、
「さて、瑞樹。このまま~って、訳は…。」

瑞樹、
「…だよね~。」

「ふん。」

「実は…。」
瑞樹。

3週間前、某編集局。

販売されたばかりの雑誌を持って一之瀬美琴(いちのせみこと)編集局に駆け足で、
編集デスクの姉の一之瀬美鈴(いちのせみすず)に、
「ねね、デスク、これ。」

美鈴、
「ん~~。!!!!なに、これ!!!」
いきなり窓際の編集長橋田千夏(はしだちなつ)に、憤慨したように、
「編集長!!!なんですかこれ!!!」

千夏、
「まま…、美鈴~~。そう、言わない。そう言わない。上からの…指示で…。どうしようも…ないんだよ~~。」
ボストンのメガネに指で触れながら…。

「上からの指示って、これで何度目ですか!!!」

つまりは記事の差し替えである。
印刷ギリギリでの差し替え。編集長権限で、他の編集者では手が出ない。

口を一文字に目を吊り上げて、
踵を返して自分の机の引き出しから一枚の封筒を取り出し、
そのまま叩き付けるように辞表を千夏の前に、
「辞めさせて戴きます。」




「そっか~~。…遂に…辞めたか。」
美崎。チューハイを飲みながら…。とあるバーのカウンターで…。

「うん。…どうしようもないよ。あんな事してでも、売りたいんだから…。もうお手上げ。」
美琴。

「…で、結局、ふたりして…???」
「ふん。姉さんはもう~怒り心頭。」

「…でっしょうね~。」
「…で、美崎~~。」

「うん。一応、話しは通してある。多分大丈夫。」



凡そ1ヶ月前から美崎より話を持ち掛けられていた桜華の取締役乾憲次。
一之瀬美鈴、美琴姉妹の情報を集めた上で社長の藤間に報告。
二言返事でOKサインが出たのである。



大学卒業と同時に、某出版会社に入社し、いきなり新規ブランド雑誌を立ち上げ、
その編集長に抜擢の一之瀬美鈴。

けれども、余りの人気のブランドに逆に社風に合わないと反発される。








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