「まぁ~~。俺の話は…この辺でいい。本題だ。どうでぃ。」
洋造。
「いや。どうだい…って、言われても…、この麻布セントラルの…。」
夕美子。
そんな夕美子に洋造、
「向こうさん…。桜華にお願いしたいと言っている。」
その声を聞いた途端に5人、
「えっ???」
「さて。そこでどうする。おふたりさん…???」
夕美子と健之の両方を見ながら…。
そして夕美子も健之を、健之も夕美子を…。
「はは、マスター。そこで、どうするおふたりさん…。…と、言われれば、今回は、新條さんに…。ブリリアントに。…と言う事になりますよ。」
健之。
「えっ、え…。どうしてよ、矢萩…さん…。」
夕美子。
「理由は簡単。僕らは…その事、知らずにここに来てる訳ですから。ねっ、若ちゃん。」
夕美子、
「あっ。あ~~。」
「まっ、確かに。その茂木さんには、最初に見せた雑誌はブリリアントだ。そして、その次にソフィアを見せたが…。」
腕組みして洋造。
「最後には、マスター、ありがとう。桜華さんに…お願いするわ。って、言ってましたから…。」
にこにこと和弘。
夕美子、
「ふ~~ん。そう…なんだ。」
亜季、
「じゃあ~、夕美子。」
康太、
「デスク…。」
健之、
「新條さん。素敵に…仕上げて下さいな。」
夕美子、
「う…うん。はい。分かりました。」
きっぱりと。
「矢萩さん…、ごめんなさいね。同じ話を聞いておいて。」
「いえいえ。とんでもない。僕の方こそ嬉しいですよ。」
夕美子、
「へっ…???」
「いや。普通なら、こういう話…、プライベートでするでしょう。…でも、マスター、正にオープンだ。拘りがない。洋造マスター。さすがです。」
そんな健之に洋造。照れながら、
「矢萩さん…。その…マスターっての…、何とかなんねぇかな…。」
健之、
「へっ…???」
「みんなから…。おじちゃんって、言われてて…、ましてやワコウからも洋造って名前で…。かかか。マスターって、柄じゃ…。まっ。歳も…歳だからよ…。」
健之、
「えっ…、歳って…???」
「おじちゃん…70~~。」
ぼそりと夕美子。
「おやおや。若~~い。」
洋造、頭を掻きながら…、
「いやいや…。」
少し間を置いて健之。
「…ん…じゃあ~~。僕も…洋造さんで、いいですかね。」
その健之の声に洋造、
「そうして…もらえると…、ありがたい。けけけ。」
「んじゃ、僕や若ちゃんは何て言えばいいのさ。」
突然康太。
「おじちゃんでいいのよ。おじいちゃんなんて言ったら、ぶん殴られるし。」
またタブレットを見ながら夕美子。
その夕美子にまたまた厳つい顔をして和弘の左肩を叩く洋造。
そして亜季を見て…。
亜季、
「ぷっ。くくく…、やだ。料理…吹き出しちゃう。」

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。