「母さん、良い天気だよ~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「とにかく、女で…、失敗する事は…、私が…許さない。…な~んてね。」
椅子から立ち上がる瑞樹。

「はい。肝に銘じておきます。」
健之。

そして瑞樹と共に部屋を出る。




都内、黎明(れいめい)医科大学付属病院。

病室の窓から見える外の緑に、
「母さん、良い天気だよ~~。ふふ…、外、風、気持ち良かった。」
瑠唯子。

「そうだね~~。母さんも今日は、少し…体調…良いみたいだ。父さん。元気にやってるかな~、ニュージーランドで…。」
母親の笙子。

「父さんの事だから、大丈夫っしょ。」
「ふふ…。かもね~~。それよりおまえ、五大さんとは…今…???」

そんな笙子の声に瑠唯子、
「ふん…???ふん。全然大丈夫。おほほほ。愛されております。」

「おやおや…。そうかい。くく…。」
「な~によ~。」

「ん~~。…良かった。」
笑顔で笙子。

そんな笙子に少し口を捩じりながら瑠唯子、
「それより…、健之~~。」

「ふ~~ん…健之…???あの子…どうしたの…???仕事…替わったって…。」
「ふん。お蔭様で…。ようやく自分のやりたい仕事に~。」

「…なら、良かったじゃないかい…。」

そんな母親を見ながら瑠唯子。なにやら病室を見回しながら、
「…もしか…したら…さ…。」

「ん~~???」


病室のドアが開いて、
「矢萩さ~ん。失礼しま~す。」

看護師である。

笙子、
「あぁ、小柳さん。」

「ども。母がお世話になっております。」
瑠唯子、看護師に向けてペコリと頭を下げて。

看護師の小柳、
「あら。矢萩さん、綺麗…。」
笙子の顔を見て。

「えぇ~。娘が、たまには…って。化粧をねぇ。」

小柳、
「ふふ。矢萩さん…綺麗ですもんね~~。私なんて、羨ましい限り。」
そしてベッドの傍のキャビネットの上の写真を見て、
「それに、お写真の中のご主人も…、素敵ですもん。…と言うより、矢萩さんの家族、みなさん素敵ですよね~。」

そんな小柳の声に笙子、
「まぁ…、小柳さん、お上手なんだから~。」

瑠唯子、舌を出して、
「ありがとうございます。」

「いえいえ。とんでもない。お上手なんて…。看護師の中でも矢萩さん…人気ですもん。女優さんみたいだって…。」

そんな看護師の話を聞いて瑠唯子、
「はい…???母さんが…女優…に、似てる…???うそっ。」
そして…、考えながら…、
「誰に…???」

可笑しそうに笙子、
「はは…、瑠唯子…。あんたまで…。」








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