「私もバッカだよね~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 自分のデスクで資料を見ている健之。

片や、余り編集者がいなくなったところを見計らって若。
自分の席を離れて健之の席に、ペコリとお辞儀をして喋り出そう、
その時、健之の机の電話が鳴る。

若に右手の平を差し出し、受話器を取り、
「もしもし。ソフィアの矢萩です。…おおぅ~はい。お疲れ様~。どしたの…???」

電話の相手は久喜忍(くきしのぶ)。ソフィアの編集者である。
「あっ、デスク。お疲れ様です。忍です~。今…周りに…誰かいます~???」

そんな忍の声に健之、
「え~~っと…。」

辺りを見回すと、チラリと頭だけ見えるのが、静元五月(しずもとさつき)と、
背中だけ見える椿亮輔(つばきりょうすけ)。
…と、そんな五月は、今、訪ねてきた来客に立ち上がり、その来客と共に。
そして亮輔は電話で長く掛かる様子。

健之、
「あ~~。今…、ちょっと~~。」

電話の向こう、忍、
「そっか~。」

「どしたの…???」
「私の机の引き出しに資料の入った封筒があるんですけど…。」

「机に…封筒…???」
「えぇ…。」

「実は…、間違えて持ってきちゃって…。」

健之、
「ふん。あ、ちょっと待って、若ちゃん。」

若、
「あっ、はい。」

その声を電話の向こうで聞き、忍、
「わっほ。若、いるんだ~~。すみません、若と代わって…。」

「おぅ。分かった。若ちゃん、2番久喜さん。」

若、
「あっ、はい。」
そして電話に出る若。

後ろを振り向いて、そして忍の机の引き出しを引いて、受話器に、
「はい。ありました。……えぇ。…はい。」
そして腕時計を見て、
「…多分…。大丈夫…か…な…???」

現場で忍、
「お願い若。谷崎さん、待たせてる。私もバッカだよね~~。肝心要のヤツ、間違えちゃった~。」

若、
「はい。分かりました。これから出ます。」

「うん。お願い。ふぅ~~。若がいて助かった~。」


若、健之に向かって、
「デスク。これ、忍さんに届けてきます。」
封筒を持って。

健之、
「場所は…???」

「大丈夫です。メモしましたから。」
「おぅ。じゃ、頼む。」

女性雑誌「Sophia(ソフィア)」編集局。
編集長の蜷川瑞樹以下、編集デスクの矢萩健之、そして今の大槻若。
その他にも、今現場から電話があった久喜忍の他に、来客中の静元五月。
まだ電話中の椿亮輔。他に葛西杏美(かさいあみ)、
吉田奈賀(よしだなか)そして柿本美崎(かきもとみさき)が在籍している。


ドアでバッタリ瑞樹と。
「あら、若…???」

「忍さんから頼まれて。行ってきます。」
「ふん。若、気を付けて。」
若ににっこりと。

若、
「はい。」








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