「柚ちゃん。頑張ってるね~。何…レポート…???」
風呂上りにリビングに慶一。
「うん。捷子姉ちゃんも花屋さんの勉強頑張ってる。邪魔したくないから…、ここでね。」
柚。
「ふ~ん。頑張れ、頑張れ。」
「しっかし…、早いよね~~。柚~、あんた、大学卒業したら、何すんの~???」
缶ビールを手に小枝子。
「はい、父さん。」
「おっ、サ~ンキュ。」
麻衣子と浩一の結婚後に捷子の父親、慶一、そして浩一と柚の母親小枝子も、
結婚式はせずに入籍のみ。
その際、慣れ親しんだ木本と言う性から桑名に変っている。
そしてそのまま今まで住んでいたアパートを引き上げて、
晴れて桑名の家に移ったのである。
ただ、浩一の場合は、結婚と同時に、麻衣子のアパートにそのまま住む事になり、
結婚後は、性を中川と名乗っている。
東京に来て今まで、麻衣子と言う女性と知り合い、人生が変わったと浩一は考え、
家族と相談した結果、高志を一生忘れずにいたいと言う気持ちが強かったのである。
季節が8月から9月に変ろうとしていた。
既に産休で、実家で休んでいる麻衣子のスマホに着メール。
すると、その麻衣子の着メールから順々に知寿子、捷子、
そして浩一のスマホにも着メール。
丁度時間はお昼休み。
知寿子も捷子も。そして浩一も。
そして麻衣子も、
「え゛――――――――っ!!!…やった~~~~!!!」
順子、
「何…。どうしたの、おっきな声出して~~。」
「はは。ママ、ママ、侑佳さん…、赤ちゃん、生まれた~~!!!」
それは、麻衣子と浩一の結婚式後に妊娠が判明。大喜びする汀邸。
既に3ヶ月だった。
麻衣子、
「絢~~。侑佳おばちゃん…、赤ちゃん、生まれたよ~~、ほら~~。」
絢、
「ママのお腹にも、入ってるね。」
「う~ん。そうだよ~~。」
浩一、弁当を食べながら、
「ヨシ、侑佳~~。頑張った。俺たちも…続くぞ。」
日曜日、早朝5時15分、浩一のスマホに着電。
順子から、
「パパ。今、これからジィジ、病院に行く。そっち寄るから。急いで。」
浩一、
「あ~~。分かりました。バァバ。ママは…???」
「うん。大丈夫。」
「ッシャ―――――――ッ!!!」
そして2時間後、病院に駆けつける数名の姿。廊下まで響き亘る、
「んぎゃー、んぎゃー。」
数名、廊下で立ち止まって。
悠馬、知寿子、捷子。そして小枝子、柚、慶一、
「…やった―――――――っ!!!生まれた―――――っ!!!」
廊下の椅子で立ち上がる順子、麻美、敏光、
その姿にお辞儀をして、ガッツポーズ。
ベッドの麻衣子、
「かっわいい~~。ね~パパ~~。」
浩一、
「うん。」
「絢~~。妹だよ~~。」
浩一、
「ほ~ら、絢~~。」
浩一が抱っこをして…。
麻衣子、
「ふふ…、また、パパって、呼んでもらえるね。絢はお姉ちゃんって…。」
「おぅ。」
麻衣子、
「栞(しおり)~~。初めまして~~。」
浩一、
「うん。ありがとう~ママ。栞~。初めまして。」
ドアが開き、勢揃いの顔。
麻衣子、
「みんな~~。はは。」

―――――― Fin ――――――
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。