「そう…かな…???…そんなに…忙しいような…。感じって…、あんまり…、受けないんだよな~。不思議と…。それに…、家では仕事の話は一切しないし。」
口を尖らせて捷子。
「うそ。」
小枝子。
「いつも、テレビ観て、ゲラゲラ笑ってる。」
「はぁ~???」
「…で、ひとりでこそこそと何か作ってる。…と、思うと台所で料理。」
「はい…???」
「いつものパターン。」
「あ…れ…???」
拍子抜けの柚。
「この前なんて、家に帰ったら、テレビ観てて、喰いたくなったからって、餃子作ってんの。」
小枝子、
「はい…???餃子…???」
「ふん。」
「何ともはや…。」
「ねね、捷子姉さん。お父さんって、どんな人…???」
隣で柚、捷子の右二の腕をツンツンと。
「ふん。え~~っとね~。いや…。父さんと一緒の写真って…。」
スマホの画像をスワイプして…。
「あ~~。あった、あった。……と、言うか…。これって…。くく…。」
隣の柚に画像を見せて。
柚、その画像を見て、いきなり、
「ぷっ。」
口に手を当てて。
捷子、
「でっしょう~~。」
「いや。いやいやいやいや。うん。でも、凄い、カッコいい~。」
「え~~???」
小枝子。
捷子、小枝子に、
「これ…。」
その画像を見て、小枝子も、
「ぷっ。くく…。かかかか…。」
「ねぇ~~。そ~んな顔、する事…ないじゃないねぇ~~。」
超大物のヒラメを釣って、何故かビックリ目で志村けんの、アィーンの顔の画像。
「これって…、お父さん、釣ったの…???」
小枝子、
「うん。休みの日に友達と海釣りに行って、でかいのゲット―――――っ!!!って、私に画像送ってくれたの。」
「へぇ~~。」
柚、
「おっもしろ~い。」
「でしょ。」
捷子。
「あっ、いやいや、捷子姉さんのお父さんが変な顔じゃなくって…。何て言うか…、もの凄い、かわいいって感じ。」
「うん。そう…、可愛い。」
小枝子。
「そして…、ひょうきん。」
そう言いながら、
「くく…。」
と、笑いながら。
「素敵な…お父さんね~、うん。捷子ちゃん、お父さん、好きでしょ。」
そんな小枝子の声に捷子、
「うん。父さんいなかったら、私、こんな風になってないから…。」
少し目を潤ませて捷子。

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。